第109回

生成AI、使ってる?

生成AIについて聞いてみました。

2025.07.02

アンケート実施期間/2025年5月27日~6月6日 有効回答数/364名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査

今回の調査でわかったこと

●約4割が生成AIを「ほとんど使わない/使ったことがない」
●仕事よりもプライベートで利用する人が多い
●約4割が職場でAIは「ほぼ活用されていない」
●クリエイティブ系・エンジニア系の約8割が、将来自分の仕事が「半分以上AI技術に置き換わる」

今回は、「生成AI」について調査しました。

今回の調査では、56.9%が定期的に生成AIを使っていると回答し、2023年に行った「ChatGPT、使ってる?」の結果と比べると、大幅に利用が進んでいることがわかりました。職種別では、クリエイティブ系とエンジニア系の利用率が高い傾向にあります。

利用場面としては、「プライベートだけで使用」が47.6%と最も多い結果でした。仕事では「文章作成や要約」「情報収集・検索」に使用する人が多く、プライベートでは、「情報収集・検索」に加えて「AIとの日常会話・相談」に使用されるなど、活用場面の違いも見られました。

一方で、職場のAI技術の活用状況については、「ほぼ活用されていない」が39.8%を占めるなど、企業全体での積極的な導入・活用はまだ進んでいないようです。

また、自分の仕事がどれくらいAI技術に置き換わるかという質問では、36.5%が「半分以上置き換わる」と回答しており、特にクリエイティブ系や営業系の職種で、その傾向が強いことがわかりました。

Q.1生成AI、どれくらい使ってる?

生成AI、どれくらい使ってる?

生成AIをどれくらい使っているか聞いたところ、回答者全体では「ほぼ毎日~週に数回」36.8%、「月に数回~数か月に1回」20.1%でした。合計すると56.9%が生成AIを使っていることがわかります。2023年に行った「ChatGPT、使ってる?」の調査では、ChatGPTを使ったことがあると回答した人は22.6%でした。今回の調査では、サービス名をChatGPTだけに限定していないので単純比較はできないものの、生成AIを使っている人が大幅に増加していることが推察されます。

職種別で比較すると、クリエイティブ系は「ほぼ毎日~週に数回」が66.7%で、最も多い回答でした。また、「ほぼ毎日~週に数回」「月に数回~数か月に1回」と回答した人の合計は、1位エンジニア系80.9%、2位クリエイティブ系77.8%と、この2つの職種はおよそ8割の人が生成AIを日常的に使っていることがわかりました。
反対に、「ほとんど使わない/使ったことがない」と回答した人は、1位営業系48.6%、2位事務・経理・人事系47.6%と、半数近くの人が生成AIを使っていませんでした。

Q.2仕事とプライベート、どっちで使う?

仕事とプライベート、どっちで使う?
※生成AIを使っていると回答した人のみ

生成AIを仕事とプライベート、どちらで使用するかを尋ねたところ、「プライベートだけで使用」が47.6%、次いで「仕事とプライベートの両方で使用」が42.5%でした。「仕事だけで使用」は9.9%と少なく、生成AIはプライベートで多く使われていることがわかりました。

Q.3仕事のどんな場面で、生成AIを使ってる?

仕事のどんな場面で、生成AIを使ってる?
※仕事で使っていると回答した人のみ
※複数回答あり

仕事ではどんな場面で、生成AIを活用しているか聞いたところ、1位「文章作成や要約」66.9%、2位「情報収集・検索」63.8%、3位「アイデア出し」40.0%でした。

Q.4プライベートのどんな場面で、生成AIを使ってる?

プライベートのどんな場面で、生成AIを使ってる?
※プライベートで使っていると回答した人のみ
※複数回答あり

プライベートではどんな場面で、生成AIを活用しているか聞いたところ、1位「情報収集・検索」61.7%、2位「AIとの日常会話・相談」40.7%、3位「画像やデザインの生成」29.2%でした。

Q.3の仕事の利用シーンと比較すると、仕事上では「AIとの日常会話・相談」「画像やデザインの生成」がそれぞれ13.1%、16.2%と少なかったのに対し、プライベートではそれぞれ、40.7%、29.2%と多くなっています。仕事とプライベートでの生成AIの利用場面には違いがあることがわかりました。

Q.5あなたの職場では、どれくらいAIを活用してる?

あなたの職場では、どれくらいAIを活用してる?

職場における生成AIなど、AI技術の活用段階を聞いたところ、「ほぼ活用されていない」39.8%が最も多く、次いで「わからない」28.0%でした。一方、「多くの部署や業務で活用されている」「全社的に積極的に推進・活用されている」はそれぞれ5.9%と7.6%で、合わせても13.5%と生成AIが積極的に活用・導入されている職場は、まだ少ないことがわかりました。

Q.6あなたの仕事は、どれくらいAI技術に置き換わると思う?

あなたの仕事は、どれくらいAI技術に置き換わると思う?

将来、自分の仕事がどれくらいAI技術に置き換わってしまうと思うかと聞いたところ、回答者全体では「半分以上置き換わる」36.5%、「1割~3割置き換わる」28.0%で、置き換わると考える人は6割以上を占めました。反対に、「ほぼ置き換わらない」と回答した人は16.8%でした。

職種別で比較すると、クリエイティブ系は「半分以上置き換わる」66.7%、「1~3割置き換わる」33.3%で、「ほぼ置き換わらない」と回答した人がいませんでした。エンジニア系は「半分以上置き換わる」19.0%ですが、「1割~3割置き換わる」57.1%が多く、AIによる置き換えが進みにくい業務が大半と考える人が多いことがわかりました。

Q.7AI技術が当たり前になる未来に向けて、やっておいた方がいいことは?

AI技術が当たり前になる未来に向けて、やっておいた方がいいことは?
※複数回答あり

AI技術の活用が当たり前になる未来に向けて、やっておいた方がいいと思うことは、「生成AIに関する基本的な知識を身につける」67.5%が最も多い結果となりました。次いで「新しいことを学び続ける意欲を持つ」49.9%、「人間ならではの発想力やコミュニケーション力を鍛える」48.5%、「生成AIを積極的に活用する」41.5%が続き、「とくにない」は9.0%にとどまっています。AIが当たり前になる未来に向けて何かしらの行動を起こすべきと考える人が多いことがわかりました。

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

調査データの引用・転載について

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