第119回
地元、帰りたい?
U・Iターンや年末の帰省について聞いてみました。
2025.12.18
アンケート実施期間/2025年11月11日~11月18日 有効回答数/337名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
今回の調査でわかったこと
●約半数が年末年始、実家に帰省しない
●働く女性の7割が「地元が好き」
●帰省中の予定は「実家でゆっくり」が8割
●Uターンに興味がある理由は「親・家族のため」
●Iターンに興味がある理由は「経済的な負担を減らすため」
今回は、年末年始の帰省やU・Iターンへの意識調査を行いました。
まず、年末年始の帰省については、「帰らない」と回答した人が46.7%と「帰る」(40.6%)をやや上回る結果となり、帰省に対する意識が多様化している現状が伺えます。帰省する人の過ごし方を見ると、87.7%が「家でゆっくり過ごす」ことを重視しており、長期間(7泊以上)帰省する人は約1割(9.6%)にとどまり、短期間だけ実家に帰って落ち着いて過ごしたいというニーズが読み取れます。
また、自身の地元については、全体の74.8%が「好き」と回答しており、働く女性の地元への愛着は高いことがわかりました。しかし、地域別に見ると「中国・四国地方」の9割近くが地元好きであるのに対し、「東北地方」は6割程度に留まっていました。
今後の移住意向については、UターンもIターンも、興味がないと回答した人が6割前後を占め、半数近くの人が現状維持を望んでいることが示されました。一方で、Uターンに興味がある理由としては、「親や家族の近くで暮らしたい」(59.8%)や「親の介護が心配」(40.2%)など、家族の存在が最大の動機となっています。Iターンに興味がある人からは、「物価や家賃が安く経済的負担を減らせる」(38.8%)や「都会の喧騒や満員電車が苦手」(32.8%)など、経済的なメリットや生活環境の改善を求める声が強く、移住を考える際の重要な判断基準が二極化していました。
Q.1年末年始は、地元に帰る?
年末年始は地元に帰るか聞いたところ、「はい」40.6%、「いいえ」46.7%で、地元に帰らない人がやや多い結果でした。「未定」と答えた人は12.8%でした。
Q.2地元には何日くらい帰る?
地元に帰ると回答した人に何日くらい帰るか聞いたところ、1位「3~4泊」31.5%、2位「1~2泊」28.8%、3位「日帰り」16.4%でした。「5~6泊」「7泊以上」と回答した人は合わせて21.9%で、長期間実家に帰る人は5人に1人程度ということがわかりました。
Q.3地元に帰ったら、何する?
地元に帰ったら何をするか聞いたところ、「家でゆっくり過ごす」87.7%が最多でした。他にも「親孝行・家事の手伝い」49.3%、「親戚の集まりに出席」31.5%、など、家族や親戚に関する予定が多くあげられました。
Q.4地元は好き?
地元が好きかどうか聞いたところ、「とても好き」35.9%、「やや好き」38.9%で、好きと回答した人は74.8%でした。反対に「やや嫌い」7.7%、「とても嫌い」3.3%で、嫌いと回答した人は11.0%でした。
地元が好きかどうかを、地域別(地元として回答された地域)に集計したところ、「中国・四国地方」は「とても好き」「やや好き」と回答した人があわせて91.7%でした。反対に「東北地方」は好きと回答した人は55.5%でやや少なく、地方によって差が見られました。
Q.5Uターンに興味はある?
Uターン(地元に戻って働くこと)に興味があるか聞いたところ、「あまり興味がない」33.2%が最も多く、「まったく興味がない」27.4%と合わせると、60.6%が興味がないと回答しました。
反対に「とても興味がある」8.7%、「やや興味がある」30.8%を合わせると、39.5%がUターンに興味があることがわかりました。
Q.6Uターンに興味がある理由は?
Uターンに興味がある理由を聞いたところ、1位「親や家族の近くで暮らしたい」59.8%、2位「親の介護が心配」40.2%、3位「自然豊かな環境で暮らしたい」30.5%で、親や家族に関する理由が上位を占めました。一方で「働きたい企業や団体がある」2.4%は、かなり少数派でした。
Q.7Iターンに興味はある?
続いて、Iターン(地元以外の地方に引っ越して働くこと)に興味があるか聞いたところ、「あまり興味がない」35.1%、「まったく興味がない」27.3%で、興味がないと回答した人は62.4%でした。反対に「とても興味がある」7.8%、「やや興味がある」29.9%で、興味があると回答した人は37.7%でした。
Q.8Iターンに興味がある理由は?
Uターンに興味がある理由を聞いたところ、1位「物価や家賃が安く経済的負担を減らせる」38.8%、2位「都会の喧騒や満員電車が苦手」32.8%、3位「自然豊かな環境で暮らしたい」31.9%が上位を占めました。
その他のコメントとしては、「デジタルデトックスをしたい」「海に近い場所に住んでみたい」「知らない街で暮らしてみたい」などがありました。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
調査データの引用・転載について
調査データの引用・転載の際は、必ず「出典:女の転職type」と明記の上、該当ページURLをリンクしてご掲載ください。また、調査データの利用・掲載状況の把握のため、こちらのお問い合わせフォームに「調査データの引用・転載依頼」と記入の上ご連絡ください。
『女の転職アカデミア』とは
『女の転職type』がお届けする、
転職活動を一歩前に進めるためのお役立ちコーナーです。
転職を成功させて理想の未来を手に入れるには、自己分析から企業研究、書類作成に面接対策まで、やることがたくさん! その途中で、悩み立ち止まってしまうこともあるでしょう。そんな時、ここに来たらヒントが得られて道が開ける。皆さんにとって、そんな場所でありたいと願って運営しています。


