

第12回
手に職ついてる?
「手に職をつける」ことに関して聞いてみました。
2020.10.27
アンケート実施期間/2020年8月4日~8月17日 有効回答数/1145名 調査方法/女の転職type会員に対してWEB上で調査
今回の調査でわかったこと
約9割の人が「手に職を付ける」ことの重要性を感じている。 一方で、「手に職がついてない」と考えている人が6割以上と過半数を占める。
今回は「手に職をつける」ことに関するアンケートを実施しました。「現在、手に職をつけられているか?」という質問には6割以上が「ついていない」と回答。
「手に職をつけたいか?」と聞いたところ、全体の約9割が「つけたい」と希望していました。手に職がないと思っている人だけでなく、既に手に職ついていると考える人も、さらなるスキルアップを求めているようです。
「具体的に手に職を付けるとは?」と尋ねてみると、「資格や免許を取る」が8割、「1つの仕事の経験を積む」「1つの業界で専門性を磨く」がそれぞれ4割という結果に。 目に見える資格や免許は「手に職」として認知されている一方、長年の実務経験や豊富な業界知識を「手に職」と捉えている人は少ないという現実が明らかになりました。
Q.1現在、あなたは「手に職をつけられている」と思いますか?

「現在、手に職をつけられているか」と聞いたところ、「ついている」が19.0%、「分からない」が19.3%。一方で「ついていない」が61.7%で、圧倒的に「ついていない」と感じている人が多い結果でした。
Q.2手に職をつけたいと思いますか?

「手に職をつけたいか?」と聞いたところ、「つけたい」は89.3%で、「どちらとも言えない」が9.3%。そして「いらない」はわずか1.3%に止まりました。
さらに、Q.1で「手に職をつけている」と回答した人の中だけで見ても、89.4%が「つけたい」と回答。既に手に職つけていても、「今よりもっと高めていきたい」と考えている人が多いようです。
Q.3「手に職をつけたい」を選んだ理由は何ですか?

Q.2で「手に職をつけたい」を選んだ方に理由を尋ねたところ、第1位は「収入を増やす」で71.9%、第2位は「不況でも生活を維持する」で65.8%。第3位は「転職のしやすさ」で62.3%という結果に。
コロナ禍で生活不安が高まっている時期のアンケートだったことも影響しているのか、雇用や生活の「安定」を連想させる項目が上位に並びました。
Q.4「手に職をつける」ために何をする必要があると思いますか?

「手に職をつけるためには何をすればよいか」を質問したところ、現時点で手に職をつけている人、つけていない人問わず、「免許や資格を取る」が82.6%で圧倒的なトップに。
第2位は「1つの職種を長く続けて経験を積む」で44.9%、第3位は「1つの業界で専門性を磨く」で44.4%でした。
これまでの経験よりも、目に見える免許や資格を持っている方が「手に職」だと感じる人が倍近くいることが分かりました。
Q.5あなたの「手に職」は何ですか?(複数回答可)
自由回答で集まったさまざまな「手に職」をピックアップしてご紹介します。
- 資格がある
- 美容師免許持っているので、美容業界は一通り働ける(20代/営業系/正社員/神奈川)
- 管理栄養士の資格を持っている。転職先の選択肢が多くあり、資格手当もつく(20代/サービス・販売系/アルバイト・パート/東京)
- プログラミング(基本レベル)と国家資格(基本情報技術者)を取得している(20代/エンジニア系/正社員/福島)
- 専門的な技術がある
- 施工管理。業界的に人手不足なので少しでも仕事ができる人が重宝されると思う(20代/その他/正社員/千葉)
- 眼科で検査をしているが、専門性があるため、関連の職業にも転職できると思う(20代/事務・経理・人事系/正社員/鹿児島)
- 翻訳のスキルがある(30代/企画・マーケティング系/正社員/山梨)
- 実績・実務スキルがある
- 人材コーディネーターとして上場企業で表彰された(20代/営業/正社員/愛知)
- ITインフラの知識。同業界に7年以上勤めて、複数プロジェクトを経験してきた(20代/エンジニア系/正社員/神奈川)
- 介護施設で働いてきたので、高齢者とのコミュニケーションは得意です(20代/介護・医療・福祉系/正社員/広島県)
- こんな手に職もあり!
- マッサージ。筋肉などを理解しているので普通に一人でもお金をもらえるレベルだと思うから(30代/サービス・販売系/アルバイト・パート/神奈川)
- ジュエリーの作成から始めたが、それを自分で販売するため、気が付けば写真撮影からAdobeソフトを用いたレタッチ等の画像編集、またECサイトの作成までできるようになっていた(20代/企画・マーケティング系/その他/埼玉)
- キックボクシングのスキル。キックボクシングを楽しく本格的に教えられる女性は少ないから(20代/サービス・販売系/アルバイト・パート/東京)
今回のテーマでは、「手に職をつける」とは「資格や免許」だと捉えている人が多く、逆にこれまでの実務経験や知識を「手に職」だと考えている人はその半分だったという結果が印象的でした。
これまで積み上げてきた経験は、ある意味その人しか持ていないものであり、資格や免許とは違ったアピールポイントになる可能性があります。
将来や生活の不安要素が多い時代だからこそ、自分ができることを磨きながら、それを客観的にどのようにしてPRしていくのかを考え、あなたらしい「手に職」を見つけていきたいですね。
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