

第18回
女性エンジニアの仕事観
女性エンジニアに仕事観について聞いてみました。
2021.02.10
アンケート実施期間/2020年11月5日~11月20日 有効回答数/109名 調査方法/女の転職type、type、type転職エージェント、type IT派遣の女性エンジニア会員、および(株)キャリアデザインセンター社員の知人・友人の女性エンジニアに対してWeb上で調査
今回の調査でわかったこと
キャリア不安の種は「最新技術のキャッチアップ」「結婚・出産後の仕事」
現在、日本のIT業界における女性技術者の割合は15%以下。エンジニアの世界では、女性が圧倒的なマイノリティとなっています。そこで職場の“少数派”として働いている女性エンジニアの実態を調査すべくアンケートを実施。前編では女性エンジニアの「仕事観」にフォーカスしています。
5年後に目指すキャリアとしては、「SE」「独立」が多いものの「エンジニア以外の職種に転向」も3位にランクイン。仕事のやりがいは、「ユーザーや顧客に感謝された時」がトップという結果に。また、20代が今後のキャリアで不安に思っていることの1位は「結婚・出産後も続けられるか」となりました。これからやってくるライフステージの変化による影響を不安視する傾向があるようです。
Q.15年後、どのようなキャリアを目指していますか?

まずは、近い未来に目指すキャリアについて質問すると、最も人気が高かったのは「SE」(22.9%)、次いで「フリーランスや起業」(22.0%)となりました。同率で、「社内SE」と「エンジニア以外の職種に転向」(21.1%)が多い結果となりました。

年代別の内訳を見てみると、「エンジニア以外の職種に転向」「まだ明確なビジョンはない」と回答した人には20代が多く、若い世代のエンジニアほどこれからのキャリアへの迷いを感じていることが分かります。
Q.2どういった開発に興味がありますか?

今後チャレンジしてみたい開発についての質問では、「自社製品(自社サービス)」(49.5%)と全体の約半数という結果に。続いて、「AI」(34.9%)とトレンド技術に興味を寄せる女性も多い結果になりました。

同一の設問を年代別に見てみると、20代で特に「自社製品(自社サービス)」の開発に取り組みたいと回答する人が多いという結果が出ています。
Q.3どういった時に仕事のやりがいを感じますか?

エンジニアの仕事をする中で感じる「やりがい」について聞いてみると、最多の回答を集めたのは、「ユーザーや顧客に感謝された時」(65.1%)。次いで、「高い評価を得た時」(56.0%)「給与・賞与を得た時」(53.2%)など、自身の仕事に対する良いフィードバックが得られたときにやりがいを感じる人が多いという結果になりました。
また、僅差で、「スキルが向上した時」、「トラブルや課題を解決した時」なども約半数の人が選択しています。

年代別に回答を比較すると、20代では「ユーザーや顧客に感謝された時」の割合が、他の世代と比較して高くなっています。
Q.4今後のキャリアで不安なことはありますか?

技術トレンドの移り変わりがますますスピードを増している昨今、女性エンジニアが挙げた「今後のキャリアで不安なこと」は、「最新技術をキャッチアップし続けられるか」(54.1%)が最多となりました。これから先、「給料が上がっていくか」「今の会社でキャリアが築けるか」などを不安要素として挙げる人も、約半数います。

同一の設問を、世代別に見てみると、20代では「結婚・出産後も続けられるか」と回答した人が最多となっています。未婚層が多い20代では、これからやってくるライフステージの変化による影響を不安視する傾向があるようです。
後編では、女性エンジニアの「転職意識」にフォーカスし、調査結果を紹介しています。
(後編)女性エンジニアの転職意識
回答者属性



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