第27回
ワーママってどう?
ワーママとワーママ以外を比べてみました。
2021.06.23
アンケート実施期間/2021年5月14日~5月27日 有効回答数/666名 調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
今回の調査でわかったこと
●仕事の満足度は、ワーママの方が高く約2倍。
●ワーママの9割が「時間に追われる」ことが大変と回答。
※本レポートでは、働きながら子育て中のワーキングマザーの方をワーママ、それ以外の方をワーママ以外と表記させていただきます。
4月に新年度を迎え、育休から職場に復帰してきた女性も多い季節です。そこで今回は子育てしながら働く女性の環境やモチベーションについて調査。「ワーママ」と「ワーママ以外」の方を比較する形でレポートしています。
現在の仕事について「満足」と回答しているのは、ワーママ34.7%に対しワーママ以外は18.3%とワーママが約2倍高い結果となりました。3ヶ月以内に転職したい人の割合は、ワーママ44.9%に対し、ワーママ以外は65.1%と高くなっており、現状に満足している人が少ないワーママ以外は、近々での転職希望者が多いことがわかりました。
ワーママが大変なこと1位は「時間に追われる」で、約9割のワーママが回答。ワーママでよかったこと1位は「時短勤務」(32.4%)だったものの、僅差で「よかったと思うことはない」(30.1%)が2位となっており、働きながら子育てをする難しさも垣間見れる結果となりました。
Q.1あなたはワーママ(働きながら子育て中)ですか?
女の転職typeの会員666名にアンケートをとった結果、ワーママが26.4%、ワーママ以外が73.6%でした。
Q.2現在の仕事の満足度は?
現在の仕事の満足度を尋ねたところ、ワーママの1位は「やや不満」36.9%、ワーママ以外の1位は「どちらともいえない」30.2%という結果でした。
「かなり満足」「やや満足」と答えた人がワーママ34.7%なのに対し、ワーママ以外は18.3%と、約2倍の差があることがわかりました。
Q.3現在の転職意欲は?
ワーママもワーママ以外も「今すぐ転職したい」が1位になっていますが、「3ヶ月以内に転職したい」も含めて、より短期間に転職したい人の割合は、ワーママ44.9%なのに対し、ワーママ以外は65.1%と高い結果になりました。家族や子供の事情に左右されやすいワーママは、今すぐ転職というよりも、時間をかけて転職を考える人が多いようです。
Q.4 今後、管理職になりたい?
今後、管理職になりたいと思うかどうか尋ねたところ、ワーママもワーママ以外も1位は「できればなりたくない」という結果に。「絶対なりたくない」人も含めるとどちらも約4割の人が管理職になることに否定的です。
「ぜひなりたい」「できればなりたい」となりたい意向のある人の割合も大差はなく、ワーママ37.5%、ワーママ以外34.9%となりました。
Q.53年後、どのくらいの年収がほしい?
3年後の希望年収について尋ねたところ、ワーママ442万円、ワーママ以外463万円とワーママ以外の方がやや高い平均金額となりました。
本調査では、以下のようにワーママの方がワーママ以外より年代が高い傾向がありました。
20代の割合は、ワーママが5.7%に対して、ワーママ以外は37.0%となっています。本来であれば、年齢が上がるにつれ平均年収は上がるものですが、ワーママの方が希望年収は低い結果となっています。ワーママは時短で働く人、世帯年収で考える人の割合も多いと考えられるため、このような差があるのかもしれません。
Q.6ワーママって大変(大変そう)と思うことは?
※複数回答ありワーママが実際に大変なところ(大変そうに見えるところ)を尋ねると、1位と2位にギャップはなく、それぞれ「時間に追われる」「周囲に気を遣わせる」となりました。「時間に追われる」についてはワーママの9割が回答しており、仕事と子育ての両立の難しさが見て取れます。
3位についてワーママは「給料が上がりにくい」となっており約半数の人が回答しています。ワーママ以外は「勤怠が乱れやすい」ことが大変そうと思っており、44.3%の人が回答しました。
【その他のフリーコメント】
- ワーママ
- 体力的につらい。勉強する時間を取るのが難しい(40代/企画・マーケティング系/正社員/東京)
- ほどほどに働きたいのに、上を目指せと言われる(40代/エンジニア系/正社員/東京)
- ワーママ以外
- 家でも職場でも仕事してる感(20代/事務・経理・人事系/正社員/東京)
- 周囲の理解がまだ浅い(20代/サービス・販売系/正社員/岡山)
Q.7ワーママでよかった(羨ましい)と思うことは?
※複数回答ありワーママでよかった(羨ましい)と思うこと1位は、いずれも「時短勤務」で3人に1人以上が回答しています。2位以下にはギャップがあり、ワーママの2位は「よかったと思うことはない」(30.1%)、3位は「リモートワーク」(23.3%)となっていますが、ワーママ以外の2位は「業務量を調整してもらえる」(25.7%)、3位は「勤怠が乱れても許されやすい」(23.3%)となっています。
【その他のフリーコメント】
- ワーママ
- 仕事で子供と少し離れると、会ったときにすごく愛情を注げる(20代/事務・経理・人事系/埼玉)
- 人間関係がスムーズ。子供の話題で打ち解けやすい(40代/企画・マーケティング系/東京)
- ワーママ以外
- 働く目的が明確。子どものために頑張れる(30代/事務・経理・人事系/東京)
- やりたくない仕事はしなくていい!が許される(40代/事務・経理・人事系/神奈川)
Q.8ワーママにはどんな制度やサポートが必要?
※複数回答ありワーママに必要な制度やサポートについて尋ねたところ、ワーママもワーママ以外も、1位「会社・上司の理解」で約6割が回答。2位も同じく「時短勤務」で約5割の人が回答しました。
3位にはギャップがあり、ワーママは「リモートワーク」43.8%で、ワーママ以外は「勤怠の乱れをカバーするヘルプ体制」33.1%となりました。
ワーママは、「フレックス勤務」も34.7%と多い結果となっており、柔軟な働き方をすることで自分が担当する仕事は自分でやりきりたい気持ちが見て取れます。一方、ワーママ以外は「業務量の調整」30.6%も多いことから、ワーママにはヘルプ体制や配慮が必要と感じていることが伺えます。
Q.9ワーママって気を遣うな(遣われてるな)と思うことは?
※複数回答ありワーママって気を遣うな(気を遣われてるな)と思うことを尋ねたところ、ワーママもワーママ以外も、1位は「勤怠が乱れた時の急対応」で5割が回答。2位も同じく「急な仕事の依頼」で約4割の人が回答しました。
3位にはギャップがあり、ワーママは「飲み会の調整」28.4%で、ワーママ以外は「責任の思い仕事の依頼」22.4%となりました。
Q.10最後に、お互い伝えたいことは?
- ワーママからワーママ以外の方へ
- 子供の発熱でご迷惑おかけすることや、それ以外にもきっと知らないところで皆んながカバーしてくれていると思います。申し訳なさも募りますが、有り難さもひとしおです(30代/サービス・販売系/東京)
- 忙しさの種類が違うだけで、独身も既婚者もワーママもみんな忙しい!(30代/サービス・販売系/大阪)
- 子供の成長はあっという間です。その一瞬を見逃さない働き方をしてほしいし、それを受け入れる社会であってほしい(40代/サービス・販売系/静岡)
- ママになる前にキャリアップしたり資格を取っておくと、ワーママになったときに転職しやすいと思います(40代/サービス・販売系/埼玉)
- ワーママ以外からワーママの方へ
- いまの職場にワーママはいません。それくらい働きながらママするって大変なことなんだと思う!尊敬の念しかないです(20代/エンジニア系/富山)
- 独身、子供なしの人間にもプライベートはあります。体調不良になることもあります。常にワーママのフォローをして当たり前と思わないでほしい(40代/介護・医療・福祉系/東京)
- 気を使いすぎて自分を責めたりストレスをためてほしくないなと思うものの、急な遅刻や早退、欠勤したあとの挨拶「昨日はフォローしてもらって助かりました」程度は必要かなと思います(40代/その他/東京)
- 会社全体で理解し、持ちつ持たれつの風土をつくる必要があると思う。自身がワーママになったら、使える制度を最大限活かしながら、いいパフォーマンスを維持できるようにしたい(30代/コンサルタント・専門職系/静岡)
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
調査データの引用・転載について
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