

第29回
管理職ってどう?
管理職について聞いてみました。
2021.07.12
アンケート実施期間/2021年6月4日~6月17日 有効回答数/864名 調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
今回の調査でわかったこと
●管理職経験者は25.3%
●管理職になってよかった点は「自身の成長に繋がった」が1位
●半分以上の人が尊敬できる女性の上司の有無が管理職になりたい気持ちに影響ありと回答
今回は管理職について調査してみました。
回答者の中で管理職経験者は25.3%となり、3、40代の人の約3割が管理職経験ありという回答でした。
管理職になってよかった点は「自身の成長に繋がった」68.0%が最も高く、反対によくなかった点は「責任が重くなった」が55.7%が1位でした。
管理職経験がない人に今後管理職になりたいかを聞いたところ、管理職になりたい派39.1%に対して、管理職になりたくない派が54.9%と、なりたくない派が上回る結果になりました。
管理職になりたくない理由の1位も「責任が重くなる」68.6%という結果で、フリーコメントでは「家庭との両立が不安」など女性ならではの理由も見受けられました。
また職場に尊敬できる女性の上司(管理職)がいるかいないかは、管理職になりたい気持ちに影響があるかを聞きました。結果は「やや影響がある」が31.4%で最も多い回答数になり、モデルケースとなる女性管理職が職場にいることが、管理職になりたい気持ちに影響があると考える人が多いことがわかりました。
Q.1管理職(リーダー職)の経験は?

864名に管理職経験について聞いたところ、25.3%(219人)が「管理職経験がある」と回答しました。

年齢別で見てみると、20代では管理職経験があると答えた人が約1割しかいない結果になりました。30代では28.9%、40代では32.0%と3割近くの人が管理職経験があると答えており、年代が上がるにつれて管理職経験がある人が増えています。
Q.2管理職になってよかった点は?

Q.1で管理職経験があると回答した人に、管理職になってよかった点を聞きました。1位は「自身の成長に繋がった」68.0%、2位は「自分の裁量でできる仕事が増えた」46.6%、3位は「給料が上がった」43.8%という結果になりました。
- その他のフリーコメント
- 社内政治に強くなった(20代/エンジニア系/埼玉)
- 平社員で働いている時とは異なる部分が見えた(30代/事務・経理・人事系/東京)
Q.3管理職になってよくなかった点は?

管理職になってよくなかった点を聞いたところ、「責任が重くなった」が55.7%で1位となりました。続く2位は「面倒な仕事が増えた」47.0%、3位は「残業時間が増えた」35.2%でした。気持ちの面だけではなく業務量の面も、管理職になってよくなかったと感じるポイントになっていることがわかります。
- その他のフリーコメント
- 休みがとりにくくなった(30代/サービス・販売系/埼玉)
- 家事育児に支障が出た(30代/事務・経理・人事系/東京)
Q.4管理職になってよかった、よくなかったエピソード
- よかった派
- 自分の裁量で仕事ができるようになり、自分の責任で決めた仕様が製品に組み込まれた。その製品が社会の中で利用されることで、社会に貢献できる喜びを知った(30代/エンジニア系/東京)
- 部署全体の方向性や会議にも参加できて、仕事のやりがいが増えた(30代/事務・経理・人事系/東京)
- 上司がどのような仕事をしていたのかわかった。周囲を見渡せる余裕が出来たので、立ち回りが洗練された気がする(30代/事務・経理・人事系/東京)
- 部下から「〇〇さんに教えてもらって良かった」と言われ、後に部下も成長し昇進した(30代/事務・経理・人事系/大阪)
- よくなかった派
- 周囲から仕事をやって当たり前と扱われる。当たり前だけど弱っているとき悲しくなる(40代/事務・経理・人事系/大阪)
- 男性が多い中で女性管理職は自分しかおらず、悩みがあっても気軽に相談できる人がいなくなってしまい、精神的に病んでしまった(30代/営業系/福岡)
- 経営陣から与えられたノルマと部下の残業時間の限度の板挟みにあい、過度に残業する月が多くなった(50代/事務・経理・人事系/東京)
- 少しお給料は上がったものの、責任の大きさとお給料が見合わない(40代/サービス・販売系/東京)
Q.5今後、管理職になりたいと思う?

Q.1で管理職経験がないと回答した人に、今後管理職になりたいかを聞きました。最も回答が多かったのは「あまりなりたくない」42.9%という結果になりました。「頑張ってなりたい」「機会があればなりたい」と答えた、管理職になりたい派が39.1%になるのに対して、「あまりなりたくない」「絶対なりたくない」と答えた、管理職になりたくない派が54.9%と、なりたくない派が上回る結果になりました。
Q.6管理職になりたい理由は?

Q.5で管理職に「頑張ってなりたい」「機会があればなりたい」と答えた人に、なりたい理由を聞いたところ、1位は「自身の成長に繋がる」78.7%でした。次いで2位が「キャリアの幅が広がる」72.2%という結果で、成長意欲の高さがうかがえます。
Q.7管理職になりたくない理由は?

対してQ.5で管理職に「あまりなりたくない」「絶対になりたくない」と答えた人に、なりたくない理由を聞きました。1位は「責任が重くなる」68.6%、2位は「残業時間が増えそう」50.8%、3位は「自分にできる自信がない」50.3%という結果になりました。
また「その他」の回答では「家庭との両立が不安」などの家庭との両立を気にかける声も多くありました。
- その他のフリーコメント
- プライベートを充実させたい(20代/事務・経理・人事系/大阪)
- 育児との両立の負担が大きく、家族に辛く当たりそう(30代/介護・医療・福祉系/神奈川)
Q.8職場に尊敬できる女性の管理職はいる?

職場に尊敬できる女性の上司(管理職)がいるかを聞いたところ、「いる」と答えた人は27.4%でした。
Q.9尊敬できる女性管理職の有無は、管理職になりたい気持ちに影響する?

職場に尊敬できる女性の上司(管理職)がいるかいないかは、管理職になりたい気持ちに影響があるかを聞きました。結果は「やや影響がある」が31.4%で最も多い回答数になりました。

また、Q.5の回答で分かった管理職の希望度合別に、尊敬できる上司の有無の割合を見てみると、管理職に「頑張ってなりたい」と答えた人で、「自分の職場に尊敬できる女性の管理職がいる」と答えた人の割合が最も高く40.0%という結果でした。「機会があればなりたい」やなりたくない派の人と比較しても高い割合であることから、モデルケースとなる女性の管理職がいることが管理職になることへの前向きな後押しになることがうかがえます。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
調査データの引用・転載について
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