第48回

販売職ってどう?

販売職のイメージや実態について聞いてみました。

2022.04.12

アンケート実施期間/2022年2月21日~3月7日 有効回答数/725名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査

今回の調査でわかったこと

●販売未経験者の約7割が販売職になりたくない
●「土日に休めない」「ノルマがきつい」イメージ
●販売経験者は約半数が「楽しい」
●「お客様と仲良くなれる」とプラスな意見も

今回は販売職へのイメージと、実際の仕事について聞いてみました。

販売職未経験者に、販売職になってみたいかを尋ねたところ、約7割がなりたくないと回答。なりたいと回答した人は3割弱にとどまりました。また、販売職のイメージについても尋ねたところ、最も多かったのは「土日に休めない」56.1%で、次いで「ノルマがきつい」45.6%、「体力的にきつい」36.4%などマイナスイメージが上位となりました。

販売職経験者に実際のところはどうか尋ねると、販売未経験者と同じく「土日に休めない」が最も多く8割以上を占めました。一方で「楽しい」「お客様と仲良くなれる」「達成感が味わえる」といったプラスの項目も高い割合を占めていることがわかります。

2020~2021年に販売職の経験がある人にコロナ禍による影響があったかを尋ねると、何らかの影響を受けた人が約8割にのぼる結果となり、最も多かったのは「勤務日数が減った」40.5%でした。

現在販売職の人に今後どのようなキャリアを希望するかを聞いたところ、「全く別の業界・職種に転職したい」が74.6%と他項目に大差をつけて1位となりました。「同じ販売職を続けたい」「店長、ストアマネージャー」と答えた人は2割以下に留まり、今後も接客現場で働き続けたいと考えている人は少ない結果となりました。

Q.1「販売職になってみたい」という興味はある?

「販売職になってみたい」という興味はある?
※販売未経験者のみ

『女の転職type』会員に販売職に興味があるかを聞いたところ、「まったくない」35.1%が最多でした。「まったくない」「どちらかというとない」人は合わせて67.5%で、「すごくある」「どちらかというとある」人の合計27.6%より2.5倍ほど多い結果となりました。

Q.2販売職のイメージは?

販売職のイメージは?
※販売未経験者のみ
※複数回答あり

販売職のイメージを聞いてみると、1位「土日に休めない」56.1%、2位「ノルマがきつい」45.6%、3位「体力的にきつい」36.4%でした。その他のコメントでも「顧客から理不尽なことを言われそう」「終業時間が遅い」などがあり、販売職に対してマイナスイメージを抱いている人が多いことがわかります。

Q.3どのような条件が揃えば、販売職に転職してみたい?

どのような条件が揃えば、販売職に転職してみたい?
※販売未経験者のみ
※複数回答あり

どのような条件がそろえば販売職に転職してみたいか聞いてみると、1位「給与が今より上がる」44.1%、2位「ノルマがきつくない」43.3%、3位「土日に休める」42.3%となりました。Q.2の「販売職のイメージは?」で上位に上がっていたマイナス要素が払拭されることが販売職に転職する条件だと考えている人が多いようです。

Q.4 実際、販売職ってどう?

 実際、販売職ってどう?
※販売経験者のみ
※複数回答あり

販売職経験がある人に、実際に販売職という職業はどうか尋ねました。Q.2で販売未経験者に聞いたイメージと同様に、1位は「土日に休めない」84.2%となったものの、2位以降は「給与が低い」61.1%、「未経験でも挑戦できる」58.6%と異なる結果が続いています。実際に販売職経験がある人は「楽しい」「お客様と仲良くなれる」「達成感が味わえる」など前向きな項目の割合が高いこともわかりました。

土日に休めない
付加価値を見出して商品を進めて、買っていただいた時はすごく満足感がありました。その一方でスキルアップする環境がなく、キャリアアップしにくい。また土日祝は基本的に出勤のため長期休暇が取りづらい(20代/事務・経理・人事系/北海道)
話すことが好きなので接客自体は好きですが、土日休めないのでプライベートの時間が人と合わないです(30代/事務・経理・人事系/埼玉)
土日祝には基本的に休みがないので同窓会や人との予定は合わせにくいです。逆に仕事に集中したいって人はお客様の声を直接頂けるので、モチベーションに繋がりやすくやりがいを感じやすいと思います(30代/営業系/千葉)
給与が低い
同年代と比べると給料が低く、役職についてもそんなに上がらない(30代/サービス・販売系/東京)
自分の工夫次第で自分のお客様を増やしていけるので、やりがいを感じられる。給料は低め、あまり昇給や賞与も期待はできない(40代/サービス・販売系/愛知)
店舗スタッフの慢性的な人員不足もあり、店長職から本社勤務への異動は厳しく、給料も一定以上は上がらないと感じています(30代/サービス・販売職/東京)
未経験でも挑戦できる
テーマパークでの販売経験がありますが、自分もテーマパークの一員であり、楽しくてやりがいのある仕事だと思っていました。マニュアルがあり、研修を受ければ未経験でも挑戦できる職業だと思います(40代/その他/埼玉)
来店されるお客様によって対応の仕方が変わり、マニュアルはあるもののルーティンワークではないので、自分で考えて仕事ができる楽しさがありました。販売の仕事をまったく見たことがないという人はいないと思うので、未経験でも向いている人なら早々に活躍できる職種だと思います(40代/事務・経理・人事系/神奈川)
取り扱っている商品の単価が高く、対面販売だったため、売れた時はとても楽しかった。また、一緒に働いている販売員もそれぞれお客様へのアプローチの仕方が違うので自分にはない視点で接客をしており勉強になった。販売職にも様々な売り方があるので未経験の人も入りやすい業界だと思います(30代/事務・経理・人事系/東京都)
楽しい
お客様と話して納得していただいてご購入され、後日リピートしてくださった時は販売業をしていてとても楽しいと思えました(30代/サービス・販売系/東京)
お客様と密にコミュニケーションを取ることができ、接客中は楽しいことが多いのがメリット。一方、雨天時や屋外の販売、棚卸しや在庫管理等は体力が必要(20代/離職中/神奈川)
お客様に直接ありがとうと言ってもらえたり、お客様と色々なお話をすることで、自分にとっても勉強になることや後々活かせるようなことがあったりするので、とても楽しい(40代/サービス・販売系/神奈川)

Q.5どんな人が販売職に向いてる?

どんな人が販売職に向いてる?
※販売職経者のみ
※複数回答あり

どんな人が販売職に向いているかを聞いてみると、1位「コミュニケーション力が高い」84.2%、2位「ストレス耐性が高い」68.0%、3位「柔軟性・調整力が高い」63.5%となりました。販売職は接客業ということもあり、対人スキルが高い人ほど販売職に向いていることがわかります。

Q.6コロナ禍の影響はあった?

コロナ禍の影響はあった?
※2020~2021年の間に販売職経験がある人のみ
※複数回答あり

2020~2021年に販売職経験がある人にコロナ禍による影響があったかを聞いてみると、最も多かったのが「勤務日数が減った」40.5%、次いで「給料が減った」36.9%、「退職者が増えた」27.4%と続きました。「とくに変わらない」は21.4%に留まり、約8割の人が何らかの影響を受けています。「解雇になった」「休職になった」と自身が働けなくなった人も一定数おり、コロナ禍による影響が大きかった様子が見て取れます。

Q.7今後希望するキャリアは?

今後希望するキャリアは?
※現在販売職の人のみ
※複数回答

現在販売職の人に、今後希望するキャリアについて聞いてみると、1位「まったく別の業界・職種に転職したい」74.6%となり、大半の人がキャリアチェンジを希望していることがわかりました。また「同じ販売職を続けたい」「店長、ストアマネージャー」と答えた人は2割以下に留まり、今後も接客を伴う仕事を続けたいと考えている人は少数派となりました。

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

調査データの引用・転載について

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