第54回
メンタル休職について
メンタル不調による休職について聞いてみました。
2022.08.03
アンケート実施期間/2022年6月30日~7月11日 有効回答数/755名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
今回の調査でわかったこと
●約2割がメンタル不調での休職経験あり
●原因は「職場の人間関係」
●休職中不安だったことは「金銭面」
今回はメンタル不調による休職について調査してみました。
約7割の人が現在もしくは過去に、メンタル不調で休職している人がいると回答。回答者自身も2割の人が休職経験があり、休職はなくても約3割の人が有給を取ったことがあると答えています。メンタル不調に陥った原因は、「職場の人間関係」「業務量の過多」「職場のハラスメント」となっており、症状としては、「憂うつ」「不安感」「不眠」が上位でした。休職中、不安に思うこと1位は「金銭面」で、メンタル不調を乗り越えるために必要なことは、「十分な休息や睡眠」が圧倒的1位でした。また、休職期間終了後は約半数が転職しています。休職明けにあったらいいと思う制度やサポートとしては「時短勤務」「在宅勤務」が上位となっており、柔軟な働き方が求められていることがわかりました。
Q.1職場にメンタル不調で休職している人はいる?
『女の転職type』会員に職場にメンタル不調で休職している人がいるかどうかを聞いたところ、「現在はいないが過去にいた」が最も多く46.0%でした。「現在いる」は22.3%となっており、約7割の人の職場でメンタル不調で休職した実績があることがわかります。
Q.2メンタル不調が原因で休職したことある?
あなた自身、メンタル不調が原因で休職したことはあるかどうかを尋ねると、「休職も有給休暇も取ったことはない」が1位で51.7%でしたが、「休職はないが有給休暇を取ったことがある」が27.2%、「休職したことがある」も21.2%おり、メンタル不調で有給や休職に至っている人が約半数いました。
Q.3どのくらい休職した?
※「休職したことがある」と回答した人のみQ.2で「休職したことがある」と回答した人に、どの程度休んだかを尋ねると、1位「数カ月程度」33.8%、2位「1カ月程度」19.4%、3位「1年程度」15.0%でした。約3割の人が半年以上と休職が長期化していることもわかります。
Q.4メンタル不調に陥った原因は?
※「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」人のみ※複数回答あり
メンタル不調に陥った原因は、1位「職場の人間関係」58.3%、2位「業務量の過多」41.2%、3位「職場のハラスメント」39.8%となりました。その他の意見としては、「コロナ」「育児との両立」「不妊治療」などがありました。
Q.5メンタル不調時の症状は?
※「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」人のみ※複数回答あり
メンタル不調時の症状は、1位「憂うつ」70.4%、2位「不安感」67.1%、3位「不眠」58.3%となりました。その他の意見としては、「過呼吸」「頭痛」「めまい」などがありました。
Q.6休んでいる間、不安に思ったことは?
※「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」人のみ※複数回答あり
休んでいる間、不安に思ったことはどんなことだったかを尋ねると、1位「金銭面」が50.3%となり半数が回答しました。休職経験がある人の約3割が、休職期間が半年以上と長期化しているため、たしかに金銭面が不安になりそうです。
2位以降は「いつ快方に向かうか」44.5%、「職場に迷惑をかけていないか」43.1%、「社会復帰できるか」39.2%が続いています。その他の意見としては、「異動できるか」「転職できるか」などがありました。
Q.7メンタル不調を乗り越えるために大切だと思うことは?
※「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」人のみ※複数回答あり
メンタル不調を乗り越えるために必要なことは、「十分な休息や睡眠」が82.3%で圧倒的1位でした。次いで「心を許せる人と過ごす」64.1%、「異動や転職」53.3%、「バランスのいい食事」44.2%と続いており、リラックスすることや環境を変えることが大切だと思う人が多いようです。
Q.8休職期間終了後はどうした?
※「休職したことがある」人のみ休職期間終了後はどうしたかを尋ねてみると、「転職した」が1位で48.8%でした。2位は「元の職場に復帰した」18.8%ですが、「退職したまま働いていない」や「まだ休職中」もそれぞれ10%程度おり、いまだ休職から復帰できていない人もある程度の割合を占める結果となりました。
Q.9休職明けにあったらいいと思う制度やサポートは?
※複数回答あり休職明けにあったらいいと思う制度やサポートは、1位「時短勤務」65.2%、2位「在宅勤務」61.5%、「業務量の調整」57.4%となっています。メンタル不調に陥った原因でも、「職場の人間関係」や「業務量の過多」が上位だったため、時短などの柔軟な働き方や、職場と距離が取れる在宅勤務などが求められている実態が見て取れました。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
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