第57回
年代で違う?転職活動
転職活動について年代別に比べてみました。
2022.10.06
アンケート実施期間/2022年8月25日~9月11日 有効回答数/638名
調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査
今回の調査でわかったこと
●20代は給料、30代は柔軟な働き方、40代は正社員を求める傾向
●若い年代ほどSNSを活用、企業からの連絡を無視
今回は転職活動について年代別に比べてみました。
転職活動で利用しているサービスは、どの年代も「転職サイト」が1位で、次いで「転職エージェント」「ハローワーク」でした。20代・30代は40代に比べて「転職エージェント」や「SNS」の利用率が高くなっています。転職したいと思った理由は、全体では「年収アップしたい」「仕事内容が不満」「人間関係をよくしたい」が上位3位でしたが、40代だけで見ると「正社員になりたい」が3位にランクインしています。
会社選びで重視することは、全体では「給料・待遇が魅力的」「仕事内容が魅力的」「希望の勤務地」が上位3位でしたが、30代は「柔軟な働き方(リモートワーク、時短など)」が3位になっており、子育て中の人が多いことによる影響が推察されます。
行きたい会社が見つかった場合の情報収集としては、「SNSで評判を調べる」は若い年代ほど高い回答率となっており、20代と40代では約10%の差がありました。
また、書類選考に通過し、企業から面接日程の調整連絡が来たのに、無視したことはあるかどうかについては、若い年代ほど「ある」の回答率が高くなっており、内定を獲得しやすい年代ほど無視する傾向が高まる傾向が見受けられました。
Q.1どんなサービス使って転職活動してる?
※転職活動をしている、過去にしたことがある人のみ※複数回答あり
※求人まとめサイト:indeedや求人ボックスなど
『女の転職type』会員にどんなサービスを使って転職活動をしているか(したことがあるか)を聞いたところ、1位「転職サイト」86.5%、2位「転職エージェント」50.4%、3位「ハローワーク」49.3%となりました。
※転職活動をしている、過去にしたことがある人のみ※複数回答あり
※求人まとめサイト:indeedや求人ボックスなど
年代別に見てみると、20代・30代の「転職エージェント」の利用率が高く、40代は「ハローワーク」が61.0%と高い結果となりました。また、「知人の紹介(リファラル)」は年代が上がるごとに利用する人が多くなり、逆に「SNS」は若い年代ほど利用していることがわかりました。
Q.2転職したい!と思った理由は?
※転職活動をしている、過去にしたことがある人のみ※複数回答あり
転職したい!と思った理由について尋ねると、1位「年収アップしたい」54.2%、2位「仕事内容が不満」39.6%、3位「人間関係をよくしたい」29.3%でした。
年代別では、「家事・育児との両立」「リモートで働きたい」については30代の回答が目立ちました。30代は子育て世代である場合が多いことが影響していると思われます。40代は3位に「正社員になりたい」がランクイン。子育てがひと段落し、正社員を目指すケースを反映しているとも言えそうです。「残業時間が多い」は20代・30代に目立っており、若い年代が仕事に全力投球するも長い目で考えた時に、続けていけるのか不安になる心理が推察されます。
Q.3会社選びで重視することは?
※複数回答あり会社選びで重視することは、1位「給料・待遇が魅力的」73.2%、2位「仕事内容が魅力的」58.0%、3位「希望の勤務地」45.6%でした。
※複数回答あり年代別では、トップ2は全体と同じものの、「柔軟な働き方(リモートワーク、時短など)」が30代で3位と他の年代より高くなっており、ここでも子育て中の人が多いことによる影響が推察されます。
また、「企業理念(ミッション、バリュー)への共感」は年代が上がるごとに回答率が高く、ミドル世代に近づくほど自身と企業との価値観の一致を求める人が多くなる傾向が見て取れます。
Q.4行きたい会社が見つかった場合、求人情報を見る以外に、どんな情報収集をする?
※複数回答あり求人情報を見る以外に行う情報収集としては、1位「企業のHPを見る」84.5%、2位「企業の口コミサイトを見る」77.0%となっており、この2つは大多数の人が行っていることがわかりました。
年代別に見ても全体と大差ないものの、「SNSで評判を調べる」は若い年代ほど高い回答率となっており、20代と40代では約10%の差がありました。
Q.5どのSNSを見る?
※Q.4で「社員のSNSを見る」「社長のSNSを見る」と答えた人のみ※複数回答あり
Q.4で「社員のSNSを見る」「社長のSNSを見る」と答えた人に、どのSNSを見るか尋ねてみると、「Twitter」と「Instagram」が同率1位で66.7%、3位が「Facebook」52.7%でした。
※Q.4で「社員のSNSを見る」「社長のSNSを見る」と答えた人のみ※複数回答あり
年代別では、20代・30代は「Instagram」、40代は「Twitter」が1位でした。30代・40代については「Facebook」も約6割と多く、20代の36.4%とは大きな差がつきました。20代があまり「Facebook」を活用していない実態が見て取れます。
Q.6面接の準備は何を参考に行う?
※複数回答あり面接対策については、1位「転職サイトの面接対策ページを確認する」66.3%、2位「インターネットで面接対策を検索する」64.1%となっており、6割以上の人が行っていることがわかりました。
※複数回答あり年代別で見ても結果に大差はありませんでしたが、「キャリアアドバイザーに相談する」「SNSで調べる」「Youtubeで調べる」は若い年代ほど高い回答率となっており、20代と40代で比較すると、「SNSで調べる」「Youtubeで調べる」は約2倍の差があることがわかりました。
Q.7企業からの連絡、無視したことある?
書類選考に通過し、企業から面接日程の調整連絡が来たのに、無視したこと(返信しなかったこと)はあるかどうか尋ねたところ、全体では10.6%の人が「ある」と回答しました。
年代別に見ると、若い年代ほど「ある」の回答率が高くなっており、内定を獲得しやすい年代ほど無視する傾向が高まることがわかります。
Q.8無視してしまった理由は?
※Q.7で「ある」と答えた人のみ※複数回答あり
Q.7で無視したこと(返信しなかったこと)が「ある」と答えた人に、無視した(返信しなかった)理由について尋ねると、1位「他に行きたい会社が見つかった」40.3%、2位「興味がなくなった」38.7%、3位「企業からのメールに気づかなかった」27.4%となりました。志望度の低下が主な要因なものの、メールに気がつかなかったり、忘れたりと、うっかりな場合も多いことがわかりました。
Q.9 内定承諾後に、入社を辞退したことはある?
企業から内定が出て、承諾した後に、入社を辞退したことがあるかどうかについては、全体で「ある」38.8%、「ない」61.2%と、4割近い人が辞退した経験があることがわかりました。年代別で大差ありませんでした。
Q.10内定承諾後に、辞退した理由は?
※Q.9で「ある」と答えた人のみ※複数回答あり
内定承諾後に辞退した理由は、1位「より魅力的な企業から内定をもらえた」44.3%、2位「勤務地や給与など条件が折り合わなかった」31.6%、3位「知らされていた求人情報と実際の内容に相違があった」24.5%となりました。
※Q.9で「ある」と答えた人のみ※複数回答あり
年代別でも順位はあまり変わりませんが、30代の「勤務地や給与など条件が折り合わなかった」が他の年代に比べて目立っており、「社風が合うか・活躍できるかなど不安になった」が年代が高くなるにつれて高くなる状況も見て取れました。
その他のコメントとしては、「面接官の態度が悪かった」「第一志望の会社の結果待ちで、どうしても妥協できなかった」「早く就業したいから、入社日が早い会社に決めた」などがありました。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
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