

第69回
働く女性の時間事情
残業時間、通勤時間…時間のもろもろ聞いてみました。
2023.06.27
アンケート実施期間/2023年5月24日~6月4日 有効回答数/女性856名
調査方法/女の転職type会員によるWeb調査
今回の調査でわかったこと
●残業時間の平均は9.8時間/月
●会議時間はエンジニア職種が最長
●平日の朝食時間は11.5分
今回は働く女性の時間について聞いてみました。
通勤時間は平均42分、残業時間は平均9.8時間/月でした。主な職種で比較すると、残業時間は営業系が最も長く14.3時間、事務・経理・人事系が最も短く8.6時間でした。1日あたりの会議時間は平均33分で、職種別ではエンジニア系が最も長く平均60分です。
1週間あたりのスキルアップにかける時間については、「0(ほぼなし)」が約6割と最も多く、平均は49分でした。職種別では「0(ほぼなし)」の割合がエンジニア系が約4割と全体より2割少なく、平均も97分と多い結果でした。
平日の睡眠時間の平均は5.9時間、平日の朝食にかける時間は11.5分と、慌ただしさを感じさせる結果です。
SNSにかける時間は1日あたり平均1.7時間で、20代2.5時間、30代1.9時間、40代1.4時間と年代が上がるごとに長くなります。一方TVの視聴時間についてはどの年代でもあまり大差なく、平均1.4時間で、SNS時間より短いことがわかりました。
Q.1通勤時間はどのくらい?

女の転職type会員に通勤時間について尋ねたところ、最も多かったのが「30~60分未満」37.0%、次いで「1~30分」34.1%、平均42分でした。「0(フルリモート)」を合わせると、約8割の人が1時間未満の通勤時間です。
一方、東京に住んでいる人だけを見てみると、「30~60分未満」が全国より12.4%増の49.4%、「1~30分」が10.8%減の23.3%でした。住宅費が高い東京においては職住近接が叶わないケースもあると見られ、「30~60分未満」が大半であることが推察されます。
Q.2残業時間は1ヵ月どのくらい?

残業時間について尋ねたところ、最も多かったのが「1~10時間未満」38.4%、次いで「0(ほぼなし)」27.5%、平均9.8時間でした。
主な職種別に見てみると、営業系の残業時間が最も長く平均14.3時間でした。次いで、エンジニア系11.2時間、サービス・販売系9.3時間、事務・経理・人事系8.6時間でした。
Q.3会議は1日平均どのくらいある?

1日あたりの会議時間については、最も多かったのが「0(ほぼなし)」62.4%、次いで「1時間」27.2%、平均33分でした。約9割の人が1日1時間以下という結果です。
職種別に見てみると、エンジニア系は「0(ほぼなし)」が33.3%と全体より半減。最も多いのは「1時間」45.4%で、平均60分です。営業系も全体に比較し「0(ほぼなし)」が46.5%と20%ほど減っており、平均48分とやや長めです。
会議時間が少ないのは「サービス・販売系」で、75.7%が「0(ほぼなし)」と回答しています。人と関わるイメージの強いサービス・販売系ですが、会議という形態での時間は少なく、逆にパソコンに向かうイメージが強いエンジニア系は、仕事はプロジェクトで進むことが多いこともあり、実は会議が多くなる傾向が見て取れます。
Q.4スキルアップ時間は、1週間でどのくらい?

1週間あたりのスキルアップにかける時間について尋ねると、最も多かったのが「0(ほぼなし)」56.9%、次いで「30分~1時間」28.4%でした。2時間以上の人は14.7%で、平均49分でした。
職種別に見てみると、エンジニア系は「0(ほぼなし)」は39.4%で全体より17.5%減り、逆に2時間以上の人が33.3%と18.6%増加しています。平均も97分と多い結果でした。
一方、事務・経理・人事系は「0(ほぼなし)」が64.7%と全体より7.8%増加し、平均も35分とスキルアップにはあまり時間をかけていない状況です。日常的に学習が必要な職種とそうではない職種の状況が見受けられます。
Q.5平日の睡眠時間はどのくらい?

平日の睡眠時間について尋ねたところ、最も多かったのが「6~7時間」56.9%、次いで「4~5時間」32.5%、平均は5.9時間でした。8時間以上寝ている人は1割弱となっています。
年代別に見てみると、年代が上がるにつれて睡眠時間が短い人の割合が高まります。結婚や出産などライフステージの変化に伴い、睡眠時間を確保するのが難しくなっているとも言えそうです。
Q.6平日の朝食にかける時間はどのくらい?

平日の朝食にかける時間について尋ねたところ、最も多かったのが「5~10分未満」30.5%、次いで「0(朝食は食べない)」23.0%、平均は11.5分でした。
年代別に見てみると、20代は「0(朝食は食べない)」が33.3%と全体より10.3%増加。30代23.5%、40代17.0%と、年代が上がるにつれて食べない人が減っていきます。
いずれにしても約7割が食べないか10分未満で朝食を済ませており、慌ただしい平日の朝を感じさせます。
Q.7SNSにかける時間は、1日どのくらい?

SNS(Instagram、TikTok、YouTube、LINE、Twitterなど)にかける1日あたりの時間について尋ねたところ、最も多かったのが「1時間」27.3%、次いで「30分」「2時間」が同率で20.7%、平均で1.7時間でした。
年代別に見てみると、20代は「0(ほぼなし)」が0.7%と極めて少なく、最も多かったのが「2時間」で28.5%、次いで「3時間」22.2%です。「5時間以上」も9.7%で、40代2.1%のおよそ4.6倍という結果になりました。
Q.8TVの視聴時間は、1日どのくらい?

TVの1日あたりの視聴時間について尋ねたところ、最も多かったのが「0(ほぼなし)」25.6%、次いで「1時間」22.3%、平均で1.4時間でした。
年代別での大差はあまりないものの、SNS時間とTV時間で比べると、40代はどちらも1.4時間なものの、30代は1.9時間と1.3時間、20代は2.5時間と1.3時間と、年代が上がるごとにSNS時間>TV時間が高まっていく様子が見られました。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
調査データの引用・転載について
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