

第83回
睡眠について
睡眠の理想と現実について聞いてみました。
2024.02.26
アンケート実施期間/2024年1月23日~2月1日 有効回答数/941名
調査方法/女の転職type会員によるWeb調査
今回の調査でわかったこと
●睡眠時間の理想は7.6時間、現実は6.0時間
●理想の睡眠を阻害する要因は「仕事」「家事」
●睡眠時間を削ってもやりたいことは「趣味」「勉強・スキルアップ」
今回は睡眠について調査しました。働く女性の睡眠時間の平均は6.0時間で、年代別では20代が6.2時間、30代が6.1時間、40代が5.9時間と、年代が上がるにつれ睡眠時間が短くなっている傾向が見てとれました。理想の睡眠時間の平均は7.6時間で、実際の睡眠時間の平均6.0時間と比較すると1.6時間ものギャップがある結果となりました。
理想の睡眠時間を阻害する要因について聞いたところ、「仕事」「家事」が多く、それぞれ4割以上の人が回答しました。年代によって差がみられた項目もいくつかありました。「SNS」や「趣味」は年齢が上がるにつれて少なくなる一方で、「家事」は年代が上がるにつれて多くなっています。また「育児」は20代では3.4%であるのに対し、30代では25.4%、40代では23.0%と大きく増えています。30代に入ると結婚や出産などの生活の変化を迎える人が増え、家事や育児などの負担が大きくなり睡眠時間がとりにくくなっている様子が伺えます。
睡眠時間を削ってもやりたいことは「趣味」が最も多く、次いで「勉強・スキルアップ」、「TV・動画」と続きました。理想の睡眠時間を阻害する要因として多くの人が挙げていた「家事」や「仕事」はそれぞれ10.5%、3.8%と低い数値となっており、不本意ながらも必要に迫られて取り組んでいる実態が見えました。
Q.1仕事がある日の睡眠時間は?

『女の転職type』会員に仕事のある日の睡眠時間を尋ねたところ、「6〜7時間未満」が最も多く44.5%、次いで「7〜8時間未満」21.5%、「5〜6時間未満」20.1%と続きました。
年代別に見てみると、20代は平均6.2時間、30代は平均6.1時間、40代は平均5.9時間となり、年代が上がるにつれ睡眠時間が短くなっている傾向が見てとれました。
Q.2理想の睡眠時間は?

仕事がある日の理想の睡眠時間を聞いたところ、「8〜9時間未満」が最も多く54.3%、次いで「7〜8時間未満」が30.8%と続きました。

理想と現実を比較すると、理想の睡眠時間の平均は7.6時間で、現実の睡眠時間の平均6.0時間と比較すると1.6時間ものギャップがある結果となりました。また、半数近くの人が「8〜9時間未満」が理想であると回答しているにもかかわらず、実際に「8〜9時間未満」眠れている人は5.6%にとどまっています。
Q.3睡眠の満足度は?

※離職中の人は、直近の職場を想定して回答
仕事がある日の睡眠の満足度を100点満点で尋ねたところ、「50〜69点」が最も多く48.8%、次いで「70〜89点」が26.1%となりました。70点を合格ラインとして回答してもらいましたが、実に67.9%の人が合格ラインに達していないという結果になりました。平均は58.1点でした。
Q.4理想の睡眠時間を阻害するものは何?

理想の睡眠時間を阻害する要因について聞いたところ、「仕事」が42.2%で最も多く、次いで「家事」41.8%とという結果になりました。「メンタル不調」を要因として挙げた人も32.1%いました。

年代別に見てみると、20代は「仕事」が最も多く52.7%で、30代と40代では「家事」が最も多い結果(それぞれ45.4%、46.7%)となりました。
年代によって大きな差がみられた項目もいくつかありました。年代が上がるにつれて少なくなったのは「SNS」で、20代が39.1%、30代が28.4%、40代が18.1%でした。また「趣味」も20代が24.2%、30代18.8%、40代10.7%と年代が上がるにつれて減少しました。
年代が上がるにつれて多くなったのは、「家事」「育児」でした。特に「育児」は20代では3.4%であるのに対し、30代では25.4%と大きく増えています。40代になると23.0%とやや減少するものの、依然として高い水準です。30代以降になると結婚や出産などの生活の変化を迎える人が増え、睡眠時間がとりにくくなっている様子が伺えます。
Q.5睡眠不足が原因で、仕事で失敗したことある?

睡眠不足が原因で仕事上起こしてしまった失敗があるかを尋ねたところ、「失敗はない」と回答した人は18.2%にとどまり、8割以上の人が何かしらの失敗をしたことがあるという結果になりました。最も多かったのは「モチベーションの低下」で54.3%、次いで「パフォーマンスの低下」46.9%となり、仕事に対する意欲や成果に影響が出やすいことが伺えます。
Q.6睡眠時間を削ってでもやりたいことは?

睡眠時間を削ってもやりたいことを尋ねたところ、「やりたいことはない」と回答した人は24.9%にとどまり、75.1%の人がやりたいことがあるという結果になりました。やりたいことの内容は、「趣味」が42.8%で最も多く、次いで「勉強・スキルアップ」23.4%、「TV・動画」22.6%と続きました。
Q.4で理想の睡眠時間を阻害するものの要因として約4割の人が挙げていた「家事」や「仕事」はそれぞれ10.5%、3.8%と低い数値となっていることから、「家事」や「仕事」は必要に迫られてやっていることである実態が垣間見えました。

年代別に見てみると、すべての年代において1位は「趣味」でしたが、2位以下の順位は年代による差がみられました。20代では2位が「TV・動画」(28.0%)、3位「SNS」(26.1%)であるのに対し、30代・40代では2位「勉強・スキルアップ」(30代24.8%、40代22.2%)、3位「TV・動画」(30代21.5%、40代19.3%)となっています。
その他のコメントとしては「愛犬と過ごす」「ぼーっとする」「投資」などがありました。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
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