第93回
面接、落ちたことある?
面接で経験したことについて聞いてみました。
2024.09.10
アンケート実施期間/2024年8月10日~8月21日 有効回答数/405名
調査方法/女性:女の転職type会員によるWeb調査
今回の調査でわかったこと
●落ちた、と思った理由は「会話が弾まなかった」
●面接前にやっておけばよかったことは「企業研究」
●約7割が面接で仕事と無関係な質問をされた
今回は面接での経験について調査しました。転職活動で面接に落ちたことがある人は91.4%でした。
面接に落ちた理由として考えられることは、「スキル不足」「社風と合わなかった」「企業・業界研究不足」が上位でした。
面接前にやっておけばよかったと後悔したことは、「企業研究」が最も多く、約6割の人が回答しました。次いで「自己分析」「想定問答の準備」と続きました。
約7割の人が面接で仕事と関係のない質問をされたことがあり、その内容として「趣味」「結婚・出産」「親・家族」が上位にあがりました。無関係な質問をされた時の心境としては、「どう答えるべきか迷った」「不信感を覚えた」などネガティブな回答が、「話がはずんだ」「楽しかった」などポジティブな回答を上回る結果となりました。フリーコメントでは質問内容から企業姿勢が見てとれたという声もあり、求職者側も面接を通じて企業の価値観やカルチャーを判断していることが伺える結果となりました。
Q.1転職活動で面接を受けたことがある?
女の転職type会員に、転職活動で面接を受けたことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した人が83.2%となりました。
Q.2転職活動で面接を受けて、落ちたことはある?
※転職活動で面接を受けたことがある人のみ転職活動で面接を受けたことがある人に、落ちたことがあるかどうかを尋ねたところ、91.4%が「ある」と回答。落ちたことが「ない」人は8.6%にとどまりました。
Q.3落ちた理由は何だったと思う?
※Q.2で「ある」と答えた人のみ※複数回答あり
Q.2で「ある」と回答した人に、落ちた理由としてどんなことが考えられるか尋ねたところ、「わからない」と回答した8.3%の人を除く9割以上の人が、何らか思い当たる理由があることがわかりました。
思い当たる理由は「スキル不足」が最も多く45.0%、次いで「社風と合わなかった」が41.9%となり、企業の求める人材像とのミスマッチが原因と捉えている人が多いことがわかりました。また「企業・業界研究不足」37.7%や「自己分析不足」36.7%、「想定問答の準備不足」31.6%などもそれぞれ3割以上の人が挙げており、準備不足が理由だったと感じている人も多くいる結果となりました。
その他の回答では、「年齢」と答えた人が多くいました。一般的に年齢が上がるほど高いスキルが求められる傾向にあります。応募の段階で企業側も年齢は把握していますが、面接で詳しくスキルや経験を聞いた結果、年齢とスキルが見合わないという判断をされたのではと考えられます。
また「小さな子どもがいて急に休む可能性があるから」や「勤務時間や休日などの条件が合わなかったから」といった回答も複数ありました。
Q.4不通過の連絡が来る前に、「これは落ちたかも」と思ったのはどんな時?
※Q.2で「ある」と答えた人のみ※複数回答あり
不通過の連絡が来る前に「落ちたかも」と思った時は、「会話が弾まなかった」43.8%、「面接官の態度・表情がよくなかった」36.1%、「緊張してうまく話せなかった」34.8%が上位でした。面接中に手応えを感じられなかったケースが多いようです。
その他の回答では、「連絡が遅かった」「ネガティブな発言をしてしまった」「質問しすぎてしまった」などがありました。
Q.5落ちた時どんな気持ちだった?
※Q.2で「ある」と答えた人のみ※複数回答あり
面接に落ちた時の気持ちを聞いたところ、「縁がなかったと気にしなかった」が47.8%で最も多く、「合わないと思ったので、落ちてよかった」も31.8%あり、結果を引きずらずに割り切って考えている人が多いことがわかりました。一方で、「ショックを受けた」は35.6%、「人格を否定された気分になった」も22.3%おり、落ち込んでしまう場合も。自分では合っていると感じた場合や、志望度が高かった場合などは、がっかりする気持ちが大きいのかもしれません。
その他コメントでは、面接の結果のみが通知されるケースが多いため「どの点が合わないと思ったのか、フィードバックがほしいと思った」と感じている人もいました。
Q.6面接前にやっておけばよかったと後悔したことはある?
※面接を受けたことがある人のみ※複数回答あり
面接前にやっておけばよかったと後悔したことは、「企業研究」が最も多く57.6%、次いで「自己分析」51.3%、「想定問答の準備」47.5%と続きました。
その他の回答としては、「適性検査対策」「その企業における面接官の傾向研究」「その企業を辞めた人の退職理由の研究」などがありました。
Q.7仕事とは関係のない質問をされたことはある?
※面接を受けたことがある人のみ※複数回答あり
面接で「仕事と関係ない質問をされたことはない」人は30.6%で、約7割の人が仕事と無関係な質問をされたことがあることがわかりました。最も多かったのは「趣味」に関することで40.4%、次いで「結婚・出産」37.4%、「親・家族」30.3%と続きました。
その他の回答としては、「お酒が飲めるか」「自分を動物に例えると何か」「血液型」「持病について」などがありました。
※応募者の適性・能力に関係がない事項について面接で尋ねることは、就職差別につながるおそれがあるとして採用選考時には配慮が必要とされています。
Q.8仕事と関係のない質問をされてどう思った?
※Q.7で「面接で仕事とは関係ない質問をされたことがある」と答えた人のみ※複数回答あり
Q.7のような質問をされてどう思ったかを尋ねると、「どう答えるべきか迷った」が34.2%で最も多い結果となりました。その後は、「不信感を覚えた」26.1%、「とくに何とも思わない」25.6%、「志望度が下がった」17.9%、「話がはずんだ」15.8%となり、ネガティブとポジティブが入り乱れる結果に。
その他コメントでは、「酒が飲めるかとか、上司に付き合えるかとか聞かれ、今時こんな質問するなんて古い体質の企業だと理解した」「その方(企業)の女性に対しての価値観がわかった」「入社後も詮索が続くのではないかと思った」などがあり、質問の内容や、仕事と無関係な質問をする企業姿勢を通じて、求職者側も企業の価値観やカルチャーを判断していることが伺える結果となりました。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
調査データの引用・転載について
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