

経営企画ってどんな仕事? やりがいやキャリアパスについても解説

仕事内容、業務の特徴
経営企画とは、企業経営の舵取り的な役割をする仕事です。その名の通り経営陣に近いところで、経営計画をより良く実現し、課題を解決していくための企画や管理を行います。
企画に関する業務は、新規事業戦略の考案、中期経営計画、社内プロジェクトの起案、事業ポートフォリオの最適化などです。
経営戦略を実現するためには、「ヒト・モノ・カネ」という資源の分析や市場の動向に対しての調査やデータ分析が必要です。それを元に、ときには経営会議で経営陣にプレゼンテーションを行い、現状とともに、そこから考えられることなどを共有して、経営陣の意思決定をサポートします。
その後、経営会議で話し合われて決定した内容から経営目標を立てていきます。
また、経営目標を実現するためにカギになる、部門間や事業間での予算や人的リソースの調整、ビジネスモデルの再構築やM&A、コストの削減、コンプライアンスの遵守などを推進する業務を担当するというようなことが経営企画の仕事です。
仕事のやりがい/厳しさ
自分たちが立てた経営戦略が実行されて企業が成長していると感じられるときや、経営の難局を乗り越えられたときに大きなやりがいを感じるでしょう。
また、経営において経営陣から頼りにされることは誇りに感じるでしょう。
しかし、企業の方向性に影響を与える判断や提案をし続けることはプレッシャーの連続でもあります。企業の中枢ではありますが、実際の業務は細かいデータ分析や他部署との調整など、地味な作業の積み重ねです。そういった業務をやり抜く強い責任感をもっている人が向いています。
一日のスケジュール例
9:00
出勤、メールとスケジュールの確認、経営会議の準備
9:30
経営会議、準備した資料を元にプレゼンテーション
12:00
昼休み
13:00
経営会議の議事録提出、経営目標の関連情報の収集
15:30
報告書の確認、新規事業関係者との打ち合わせ
17:00
社内ミーティング、書類整理
18:30
退勤
求められるスキル&人物像
経営企画は裏方として経営の舵をとり、データに基づいて経営の方向性を示すポジションです。特別な資格が必要になるわけではありませんが、その業務に見合うだけの高いスキルが求められます。
経済やマーケティングについての知識のほか、データから予測できる情報を分析し、論理的な思考によって物事を見極め、経営陣に方向を示すプレゼンテーション力がある人が望ましいでしょう。
経営企画に関する資格としては、簿記やMBA 、中小企業診断士などがあります。これらの取得は、転職でも有利です。
働く環境の特徴
基本的には社内にいて、業務を行っていることが多いです。ただし、社内にいても多くの人とのコミュニケーションが発生します。
経営企画は、経営陣を相手に情報提供やプレゼンテーションを行いますが、その情報提供の元となるデータを集めるためにさまざまな事業部門の担当者に協力を依頼することになるからです。
また、会社の経営状態や事業のフェーズによって忙しさも変わるメリハリのある環境と言えます。

社外の人との打ち合わせも多いのでスーツが基本
経営企画からのキャリアパス
経営の道筋を示すために必要な情報を集め、論理的な思考で情報提供を行い、コミュニケーションをとって事業を推進してきた経験はそのまま経営に活かすこともできます。
そのため、中には、取締役やCOO(最高執行責任者)、CEO(最高経営責任者)CFO(最高財務責任者)になる人もいます。また、コンサルティングファームなどでさまざまな企業の経営のアドバイスを行うというキャリアも考えられるでしょう。
より良い経営を行う力を磨いてきたことから、自ら起業する素地も作られていると言えます。
年代別の平均年収
20代
465万円
30代
621万円
40代
758万円
重責に伴って年収は高めです。また、年齢が上がったり、勤務先が大企業であるほど高収入になる傾向があります。
※年収金額は、サイト内の求人情報や公的機関のデータなど幅広く調査した情報から総合的に算出しています。
仕事まるわかりチャート
『女の転職type』の求人情報ページにある「仕事まるわかりチャート」の項目と連動しています。マイページで編集することによって、志向に合った求人がレコメンドされるので使ってみてください。
実力に応じた報酬の度合い
デスクワークの多さ
外出の多さ
立ち仕事の多さ
アイデアや企画力が必要
速さや正確性が必要
モノやサービスを売る
多くの人と接する
『女の転職アカデミア』とは
『女の転職type』がお届けする、
転職活動を一歩前に進めるためのお役立ちコーナーです。
転職を成功させて理想の未来を手に入れるには、自己分析から企業研究、書類作成に面接対策まで、やることがたくさん! その途中で、悩み立ち止まってしまうこともあるでしょう。そんな時、ここに来たらヒントが得られて道が開ける。皆さんにとって、そんな場所でありたいと願って運営しています。