
実務経験の裏付けに使える資格「プロジェクトマネージャ(PM)」
「プロジェクトマネージャ(PM)」はシステム開発などのプロジェクトマネジメントの知識・スキルを証明する国家資格です。
官公庁などの入札案件が多い企業などの転職には効く可能性がありますが、資格の有無よりは実務経験の方が重視されます。
取得難易度や転職お役立ち度を参考に、自分に必要な資格か検討してみてくださいね。
「プロジェクトマネージャ(PM)」はどんな資格? 何がアピールできるの?
「プロジェクトマネージャ(PM)」は、情報処理推進機構(IPA)が運営する国家試験である情報処理技術者試験の区分の一つ。情報系国家資格の中でも難関資格です。プロジェクトマネジメントの知識やスキルの証明になります。受験資格はないので誰でも受験できますが、実務を伴わない資格取得者は転職で有利にはなりません。
実務経験のあるエンジニアが取得した場合、スキルの裏付けとなるため採用側の目を引く資格になります。また、官公庁などの入札案件では国家資格者数が評価点になる場合もあり、そうした案件の多い企業では歓迎される資格です。
論述重視で、求められる知識レベルは高い
合格率は約13%~15%で、情報処理技術者試験の中でも最高難度である「レベル4」に位置します。難易度を上げているのは、論述が重要視されていることが要因です。
試験では、原稿用紙のべ6枚から9枚分もの文章を2時間以内に書く必要があるので、知識の習得と共に小論文対策が欠かせません。
SEで実務経験があれば、独学での取得が可能だと言われています。小論文が苦手な方は論述を客観的にチェックしてくれる講座(トレーニング)の受講も有効です。
年1回実施の試験で、午前は四肢択一の多肢選択式(50分)、四肢択一の多肢選択式(40分)、午後は記述式(90分)、論述式(120分)と一日掛かりです。
出題範囲はテクノロジ (技術) 系、マネジメント (管理) 系、ストラテジ (戦略)系の3分野。
※2020年9月時点の情報です。詳しくは「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) https://www.ipa.go.jp/」のHPをご確認ください。
取得難易度

6割以上の点数で取得可能だが、論述試験の難易度が高い。小論文の対策が必要。
転職お役立ち度

実務経験者なら、スキルの裏付けとなり転職にプラス。しかしプロジェクトマネジメントの実務経験の方が重視される。
必要なコストは?
受験料は5,700円。独学での取得可能だが、小論文が苦手なら、講座(トレーニング)も視野にいれる必要がある。
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