
建設業界への転職で歓迎される国家資格「建築施工管理技術検定2級」
建築施工管理技術検定2級は、建築工事に関わる専門工事を総合的にまとめる「施工管理」が行える国家資格です。
建設業界でのニーズは高く、転職にとても有利になる資格です。また最近では若手の有資格者が歓迎される傾向にあります。
取得難易度や転職お役立ち度を参考に、自分に必要な資格か検討してみてくださいね。
「建築施工管理技術検定2級」はどんな資格? どのくらい取得が難しいの?
「施工管理技士」は建築工事に関わる、数多くの専門工事を総合的にまとめる施工管理が行える国家資格です。建設会社や工務店、ハウスメーカーなど様々な活躍の場があります。
建築施工管理技士の資格取得者が多い企業は、技術的能力の評価点が加算されて受注の際のアピールになる、また入札にも有利になります。そのため資格取得者のニーズは高く、転職に有利な上に年収アップも期待ができます 。また常に需要があるため、長く建設業界で活躍できますし、最近では現場の高齢化が進んでいるため若手はより歓迎されます。
ただし、実地試験を受けるには、実務未経験もしくは所定の学歴が必要。そのため、まずは現場で働いて実務経験を積んでから取得する人が多い資格です。
比較的小規模な工事の施工管理を行う2級。1級なら16種類ある全ての建設工事の施工管理が可能
1級と2級に分かれ、1級なら16種類ある全ての建設工事の施工管理が可能です。
また1級は高層マンションや大型ショッピングモール、公共施設等の大規模な工事に関われます。特定建設業(※)の「専任技術者」や「監理技術者」にも就けます。
(※)建設業は「一般建設業」と大規模な建設の「特定建設業」に分かれています。
2級は「建築」「躯体」「仕上げ」の3種別に分かれていて、管理可能な建設工事が少なくなり、比較的小規模な工事の施工管理を行う資格です。
一般建設業の許可に必要な「営業所の専任技術者」や「主任技術者」に就くことができます。
受験条件には、学歴別の実務経験年数が定められている
学科・実地試験があり、両方受けるには、建築工事の施工管理業務に従事した実務経験を積んで所定の受検資格を満たした人が受験申込できます。
学科試験だけの場合は、17才以上であれば受験申込できます。ただし実地試験に関しては、受験資格に学歴別の実務経験年数が定められています。未経験では受験できません。
学科試験(択一式) と実地試験(記述式)で、2級は年2回チャンスがあります。合格率は年度により差がありますが、1級で学科と実地のどちらも約30%から40%程度、2級だと学科が約50%、実地が約35%程度です。参考書籍や過去問対策での独学が可能です。他の学習方法として講習会(数万円)や映像通信講座など(数万円)の利用もできます。
企業によっては取得サポートとして勉強会があることも。しっかり情報収集し、ご自身にあった勉強方法を検討しましょう。
受験料は1級の学科9,400円、実地 94,00円、2級は学科・実地で9,400円、学科のみ・実務のみは各4,700円です。
※2020年9月時点の情報です。詳しくは「一般財団法人 建設業振興基金 試験研修本部 https://www.fcip-shiken.jp/」のHPをご確認ください。
取得難易度

合格率は1級が学科と実地のどちらも約30%~40%程度、2級は学科が約50%、実地が約35%程度。
実務経験が求められるので、働きながら取得を目指す人が多く、勉強時間の確保が課題。
転職お役立ち度

転職市場での需要は高く、年収アップも望める可能性が高い
必要なコストは?
受験料は1級の学科9,400円、実地 9,400円、2級は学科・実地で9,400円、学科のみ・実務のみは各4,700円。
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