土木・建設業界の転職で歓迎される「2級土木施工管理技師」

土木工事の施工管理技能を証明する国家資格の「2級土木施工管理技師」。法令で定められた工事現場での役職に就くため、土木・建設業界への転職でとても有利です。

取得難易度や転職お役立ち度を参考に、自分に必要な資格か検討してみてくださいね。

「2級土木施工管理技師」はどんな資格? どのくらい取得が難しいの?

土木施工管理技士は国家資格で、土木工事(舗装、橋、河川、港湾など)の施工管理の技能を証明します。1級と2級があり、土木の現場で全体を指揮する「管理技術者」として働くには1級が必要です。また1級なら一般建設業・特定建設業どちらの現場でも、作業工程ごとの責任者である「専任技術者」の役職としても働くことができるため、自然災害の多い日本では需要も常に高く、転職で非常に有利な資格かつ年収アップにも効果的です。

2級土木施工管理技士の場合は一般建設業の専任技術者に就任でき、1級に比べるとその専門範囲は狭まりますが、2級も転職で有利と言えます。2級の場合は試験が「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」の3種類に分かれているため、合格した専門分野での専任技術者に就くことができます。

独学も可能だが、講習会を受講する人が多い

取得は独学でも可能ですが、2~3日という期間で開催される民間の講習会(数万円)を受講したり、各地の自治体や関連協会が無料で実施する講習会を受講する人も多くいます。
取得を希望する方は、近隣での講習会を探してみましょう。

1級の試験は学科試験、実地試験がそれぞれ年に1回。
2級は学科試験が年に2回、実地試験が年に1回。2級のみ学科試験と実地試験の同時期受験ができます。実地試験には受験資格があり、学歴区分別と指定学科卒業か否かで必要な実務経験年数が定められています。
実地の受験資格は、大学・短大・高等専門学校などで建築に関しての指定科目を修めて卒業、または現場で7年以上の実務経験です。

学科試験は「マークシート方式」、実地試験は「記述式」で解答する試験。合格には学科試験・実地試験ともに、得点が60%以上必要です。
1級・2級ともに学科試験の合格率平均は約50%、実地試験は約30%と言われています。

※2020年9月時点の情報です。
詳しくは「一般財団法人全国建設研修センター http://www.jctc.jp/exam/doboku-2」のHPをご確認ください。

取得難易度

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2級の学科試験の合格率平均は約50%。実地試験は約30%。
学科は独学も可能だが、講習会を受講する人も多い。資格取得サポートのある会社も。
実地試験には受験資格があり、学歴区分別と指定学科卒業か否かで必要な実務経験年数が定められている。

転職お役立ち度

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工事現場での役職に必要な資格のため、土木や建築業界での転職に有利。

必要なコストは?

受験料は、1級:学科・実地 各8,200円。2級:学科と実地8,200円、学科のみ・実地のみ4,100円。
参考書籍での独学、または講習会(民間なら数万円、自治体などで無料講習会がある場合も)をあわせて受講する人も多い。

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