
人事や総務のキャリアアップとしても有利な「社会保険労務士」
社会保険労務士(社労士)は、雇用・労務管理と社会保険などの専門家であることを証明する国家資格です。
人事や総務、経理の転職で必須ではありませんが、「社労士資格者優遇」の求人は多くみられます。
取得難易度や転職お役立ち度を参考に、自分に必要な資格か検討してみてくださいね。
「社会保険労務士」はどんな資格? どのくらい取得が難しいの?
社会保険労務士(社労士)は、雇用・労務管理と社会保険などの専門家であることを証明する国家資格です。実際の業務では、社会保険の加入手続きや保険料の計算、さらに労働契約や就業規則の作成および指導や相談などを行います。
働く職場としては、社会保険労務士事務所や法律事務所、税理士事務所などが挙げられます。企業なら人事・総務、経理や、グループ企業の厚生労働組合、福利厚生課などにも所属できるでしょう。また経営コンサルティングファームで活躍したり、独立開業したりする人もいます。
こうした職種には、転職の条件に必須ではありませんが、「社労士資格者待遇」の求人は多くあります。特に大手の社労士事務所などでは、企業で人事・総務を経験した有資格者を歓迎するので、キャリアアップ転職にも非常に有利です。企業での人事・総務、経理、厚生年金組合関係の実務経験とともに、社労士の資格があれば、条件の良い職場を選びやすいでしょう。
勉強は1,000時間以上必要と言われ、独学のハードルが高い
社労士試験の合格率は7~10%程度と難易度が高い資格です。独学は可能ですが、勉強時間は1,000時間必要とも言われ、働きながら続けるにはかなり強い意志が必要でしょう。
最近では資格スクールやオンライン講座(20万円程度~)、通信講座(数万円~)などを利用する人も増えています。
受験資格は、所定の学歴があるか、実務経験の有無、所定の試験に合格、の3つに関する16パターンの受験資格に1つでも該当すれば、それを証明する書類を提出することで試験を受けられます。
試験は年1回の開催。学科試験で、択一式が7科目、選択式が8科目です。出題範囲は労働法令、社会保障法令、一般常識(労働や社会保険に関するもの)など幅広いのが特徴です。
※2020年9月時点の情報です。
最新情報は「全国社会保険労務士会連合会 試験センター https://www.sharosi-siken.or.jp/index.html」のHPをご確認ください。
取得難易度

合格率は7~10%程度。勉強時間は1,000時間必要といわれ、資格スクールやオンライン講座、通信講座などを利用する人が多い。
転職お役立ち度

企業での人事・総務、経理、厚生年金組合関係の実務経験が複数年ある有資格者は、転職市場で非常に有利。
必要なコストは?
受験料は9,000円。資格スクールやオンライン講座(20万円程度~)、通信講座(数万円~)もある。
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