
好条件の転職も可能だが、取得難易度は高い「薬剤師」
「薬剤師」は、医師の出した処方せんに基づいて薬の調剤や医薬品販売等を行うための国家資格です。
業務独占資格のため、取得者なら転職にとても有利ですが、難易度が高いため社会人になってから取得を目指すには覚悟が必要な資格です。
取得難易度や転職お役立ち度を参考に、自分に必要な資格か検討してみてくださいね。
「薬剤師」の資格は、どのくらい取得が難しいの?
薬剤師は、医師の出した処方せんに基づいて薬の調剤や医薬品販売等を行うための国家資格で、業務独占資格です。薬剤師の転職先は病院や調剤薬局、ドラッグストアが多く、中には一般企業の研究職、MRや治験コーディネーターといった職種で活躍する方もいます。
待遇は企業規模や地域差によりますが、仕事探しに困ることはないと言われます。転職市場では人材不足傾向にあり、既に薬剤師の資格を持っている方は、自身の希望する条件にあわせて転職先を選べるでしょう。
資格取得には、6年制課程を卒業した者、など所定の学歴が必要
薬剤師の国家資格を取得せずに、企業に勤めてから薬剤師を目指すなら注意が必要です。まず薬剤師の受験には、薬学の正規の課程 (6年制課程) を修めて卒業した者、など所定の学歴が必要です。その条件を満たしつつ、薬剤師を取得するには、薬剤師資格専門の予備校に通うことが現実的。スクールの費用は1年間で100万程度と高額です。またテキスト代やその間の生活費などで数百万円掛かることが想定されます。
転職のために薬剤師を目指すなら、情報収集をしっかり行い、相当の覚悟を持って臨みましょう。
国家試験は年1回の実施で、試験会場も限られます。合格率は年度により差がありますが、約70%程度で、新卒者が約85%~です。
※2020年9月時点の情報です。詳しくは厚生労働省 各地方厚生局または地方厚生支局、および厚生労働省 医薬食品局 総務課試験免許係のHPなどをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/yakuzaishi/
取得難易度

既卒で社会人経験が長いほど、取得は現実的に難しい。大学新卒者なら約85%の合格率。
転職お役立ち度

薬剤師の資格があれば、好条件での転職も可能。待遇は企業規模や地域差がある。
必要なコストは?
既に学部を離れて久しい場合は、薬剤師予備校に通うのが現実的。年間100万~の費用が必要。
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