
広告業界ってどんなところ?未経験でもチャレンジできる仕事が知りたい!
広告業界は、トレンドを仕掛けたり華やかで大きな仕事をするイメージがあって「楽しく仕事ができそう!」と憧れる人も多い業界です。高収入の業界と耳にしたことがある人もいるのでは?
この記事では、広告業界はどんなところか、また未経験でチャレンジできる仕事はあるかなど詳しくご紹介します。

目次
広告業界はざっくり2つに分かれる
広告業界はざっくりと【広告代理店】と【広告制作関連会社】の2つに分けることができます。また、前提として広告を掲載している「媒体(メディア)」の種類には、TVや新聞、ラジオ、出版、ネットメディア等があることを知っておくと両者の違いが分かりやすいです。
広告代理
広告代理店は、さまざまな広告関連サービスを提供する会社で、マス広告(TVCMなど)やインターネット広告等への出稿、販売促進活動、マーケティング支援、ブランド構築など多くの事業が存在します。
あらゆる広告事業を扱う大手と言えば、電通グループ、博報堂DYグループ、アサツー ディー・ケイグループの3社。その他に、中心的に取り扱う媒体の違いによって「新聞社系」「交通系」「ハウスエージェンシー(事業会社のグループ広告会社)」「インターネット系」の会社に分かれます。
広告制作関連会社
外資系メーカーの主力はフランス系・アメリカ系の大手数社で、低価格から高価格のブランドまで取り扱っていますが、近年では韓国の大手企業も積極的に事業展開しています。
広告業界にはどんな職種(仕事)があるの?
広告業界は「広告主と媒体(メディア)のマッチング」「広告制作(クリエイティブ)」「マーケティング」の3つが主な事業で、それらに関わるさまざまな職種があります。
広告営業
広告営業は、大きく「広告代理店の営業」「インターネット(Web系)広告会社の営業」「媒体(メディア)社の営業」の3つに分類されます。
広告代理店ではアカウントプランナーとも呼ばれ、広告主(クライアント)に対しての総合窓口であり、社内に対してはクリエイティブ部門やマーケティング部門の関連スタッフをまとめる役割をします。
インターネット(Web系)広告会社では、クライアントの窓口だけではなく、企画内容や予算にあわせた広告プランを検討し、提案します。また広告制作や出稿のスケジュール管理など進行管理も行います。そのため、インターネット系広告会社の営業には専門知識やスキルが必要になりますが、ここで紹介した職種のうちで未経験OKの求人が多いのはこの職種です。
媒体(メディア)社の広告営業とは、自社が持つ媒体の広告枠のみを販売する営業のことです。広告の出稿主と直接やり取りをすることもありますが、販売を委託している広告代理店との折衝などが多いでしょう。
制作(クリエイティブ)関連
TV、新聞、雑誌やインターネットなどの広告制作(クリエイティブ)に関わる仕事は多くあります。
制作全体を統括するクリエイティブディレクター、ビジュアルデザインの指揮を取るアートディレクター、実際のデザイン制作を担当するデザイナーが一般的でしょう。
他にも広告のキャッチフレーズや文章を考えるコピーライター、CMプランを作成するCMプランナーなどさまざまな職種があります。
Webディレクター、WebデザイナーなどWebに特化して制作する仕事もありますが、いずれも「職務」未経験での転職は現実的ではありません。「業界」未経験でもIT業界やその他の業界で広報やWebデザインを経験していれば転職できる可能性はあります。
マーケティング関連、広告運用
広告代理店、イベント会社やPR会社などでは広告企画の方向性を決める上で必要な市場調査・分析を行うマーケティング関連の仕事もあり、マーケターやプランナーと呼ばれたりします。こちらも職務未経験での転職はゼロではありませんが、思い立って転職できるほど現実的ではありません。
インターネット(Web系)広告会社では、クライアントの広告運用を実際に担当する職種をプランナーと呼ぶこともあります。決定した広告プランに沿って広告を入稿、予算も含めて管理し、分析・レポーティングと運用改善を行う職種です。営業職をプランナーと呼ぶ会社もあるので、求人情報ではしっかりと仕事内容を見て判断しましょう。他にも、「SNS広告運用」「Web広告運用」など具体的な名称で運用担当の職種を指す場合もあります。
広告業界に必要な経験や資格
未経験者でも広告業界へ転職できる経験、スキルはこれ!
ネットに慣れた生活スタイルを持ち、トレンドに敏感なこと
広告業界で活躍するには、どの職種においても常にトレンドにアンテナを張れることが重要です。既に紹介した職種のうち、未経験OKでチャレンジしやすいのは「インターネット広告営業」ですが、SNSで常に発信したりインフルエンサーを多くフォローしているなどネットのトレンドに敏感に反応できるライフスタイルを持つ20代なら、仕事に活かせると評価されるでしょう。
接客や営業経験
インターネット広告営業では担当クライアントを持ち、高いコミュニケーション力を発揮して課題を発見したり、新しい仕事につながりそうなコトを見つけることが重要です。また、広告制作に関わる多くの社内外関係者とも調整を行うことも多く、接客や営業で交渉ごとの経験があれば即戦力としてアピールになります。
数字を扱うのが苦ではないこと
広告に関わるならデータや数字を扱うことは避けられません。インターネット広告営業なら、広告成果を常に分析してクライアントにいつでも説明できるように準備しておくことも仕事のうちです。入社してから知識やスキルを身に付けても問題ありませんが、数字に対して苦手意識がない方が早く仕事に馴染みやすいかもしれません。
未経験者でも広告業界への転職が有利になる資格って?
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
多くの人が利用するのがGoogle検索なので、GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)というツールを使ってWebサイトの分析を行うことが多く、その体系的な知識が身に付く「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」を取得していると入社後の活躍イメージを持たせられる可能性があります。インターネット広告営業なら、業務は未経験でも意欲を評価してもらえるでしょう。
制作(クリエイティブ)関連の仕事の場合、担当領域(Webデザイン、グラフィックなど)での資格があればアピールになりますが、実際に自身が制作した作品(ポートフォリオ)でもってアピールすることが一般的です。職務未経験からクリエイティブ職への転職の場合はアシスタントなどからスタートしていく、またはスクールに通ったり独学で技術を身に付けるなどの方法を検討してみましょう。
広告業界の最近の動向は?年収はどれくらい?
広告業界の最近の動向
SNSで影響力を持つインフルエンサーを活用した「インフルエンサーマーケティング」の導入が当たり前になるなど、新しいアプリやサービスを消費者との接点とする戦略が広告業界に求められています。そうした動向から、旧来型の広告代理店のライバルはコンサルティング会社やIT企業など幅広くなって、広告業界での競争は激化しています。業績が伸びているインターネット広告会社では、ノウハウや経験を持った人材だけではなく20代の未経験者の需要も安定してあるでしょう。
広告業界は高年収。ただし、企業規模や職種で大きく差があるので注意!
広告業界の年収は、さまざまな業界の中でもトップクラスの水準と言われ、特に名前をよく聞くような大手広告代理店の高収入は間違いありませんが、なかなか中途採用の求人は出ないでしょう。しかし、未経験OKの求人も多い「インターネット広告営業」の場合でも、有名な大手企業での平均年収は500万円を超える場合は多いので、実力を付けてキャリアアップすると高収入が狙える可能性が高いかもしれません。
広告制作会社は広告代理店より低めで、またクリエイティブ系職種は企業規模での収入差が大きいようですから注意が必要です。企業リサーチは十分に行いましょう。また、収入が高い分、残業時間が他業界よりも多い傾向にあることも頭に入れておいてください。
※年収金額は、サイト内の求人情報や公的機関のデータなど幅広く調査した情報から総合的に算出しています。
未経験者が広告業界を目指すならインターネット広告営業がおすすめ
「広告代理店」のうち、大手広告代理店であればプロパー(新卒入社からの社員)の活躍が一般的です。また中途採用ならマスコミ関連やPR会社、広告代理店出身など業界経験者が歓迎される傾向があります。そのため、未経験から広告業界を目指すには、インターネット広告営業や業界企業でのアシスタントといった仕事からチャレンジすることが現実的かもしれません。業界未経験でも営業経験、IT関連の仕事経験があるなら、チャンスは少なからずあるでしょう。
インターネット広告営業の求人数は増加傾向にあり、未経験者も積極的に募集する傾向がありますので、「広告業界に飛び込みたい」という人へはおすすめです。
広告業界のまとめと注意点
広告業界は人気のわりに、未経験での転職のチャンスは限られます。長く広告業界で活躍していきたいなら、コツコツ経験を積んでステップアップしていく覚悟が必要かもしれません。また、華やかで高収入のイメージがありますが、基本的には広告主の裏方として支える仕事で、収入も会社規模や制作関連の仕事によって大きく差があります。残業も多い業界なので、しっかりと企業研究をしながらの転職活動が欠かせません。
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