
化粧品業界ってどんなところ?未経験でもチャレンジできる仕事が知りたい!
女性にとって日常から欠かせないアイテム、それが化粧品ですよね。コスメ好きの女性なら、化粧品業界への転職に興味があるのではないでしょうか。訪日外国人の”爆買い”や海外での販売が好調な化粧品業界。
この記事では、化粧品業界とはどんなところか、未経験でチャレンジできる仕事はあるかなどを詳しくご紹介します。

目次
化粧品業界は国内メーカー、外資系メーカーで分類すると分かりやすい
化粧品業界は、大きく国内メーカー、外資系メーカーに分けるとイメージしやすいでしょう。
国内メーカー
国内メーカーの化粧品には百貨店や専門店で販売される「制度品」、ドラッグストアやスーパーなどで販売される「一般品」の他に、「訪問販売」「通信販売」の形で売られるブランドがあります。企業によって通信販売中心とするところもあれば、いくつもの販売の仕方(販路)を展開したり低価格から高価格までのラインを揃えたりとさまざまです。
「制度品」とは百貨店や専門店などの契約店でのみ販売される化粧品のことです。各店舗にはメーカーが系列の販売会社の美容部員(ビューティーカウンセラー)を派遣して対面販売しています。
「一般品」は卸会社からドラッグストア、スーパーなど多くの小売店で販売している化粧品のことで、制度品よりも低価格のラインが扱われています。
「訪問販売」の化粧品は、メーカー系列の販売会社の訪問販売員が顧客宅へセールスすることが基本です。しかし最近では、自宅や店舗で化粧品体験スペースやエステルームを作って、お客さまに来店してもらう手法が一般的のようです。
「通販販売」はカタログ通販やインターネット通販のことですが、実店舗を出店する企業も増えています。
外資系メーカー
外資系メーカーの主力はフランス系・アメリカ系の大手数社で、低価格から高価格のブランドまで取り扱っていますが、近年では韓国の大手企業も積極的に事業展開しています。
化粧品業界にはどんな職種(仕事)があるの?
化粧品業界で未経験OKの求人が多いのはやはり「美容部員」です。新しいコスメを企画する「商品企画」に憧れる人もいるかもしれませんが、こちらは業界・職務経験ありの人材を求める求人がほとんどです。
美容部員
美容部員は「ビューティーアドバイザー」や「ビューティーカウンセラー」など企業によっていろいろな名称で呼ばれる仕事です。仕事内容は「お客さまにスキンケアやメイクをする」「カウンセリングやアドバイスをする」「商品の検品、陳列、在庫管理」「レジ業務、売上管理」「清掃やブラシ等のお手入れ」などです。
「ブランドの顔」として接客するだけではなく、さまざまなバックヤード業務もあります。
商品企画
アイデアを出して新商品を企画する「商品企画」の仕事は、市場調査や分析、サンプルチェックやモニター調査、容器デザインや宣伝用デザインを考えたりと商品が世に出るまでのさまざまな仕事を担当します。大きなやりがいを実感できるものの、企業業績に直結する責任の大きい仕事ですから、ほとんどの求人が経験者を募集します。
まれに未経験OKの求人が出ることもありますが、業界経験、企画経験どちらも全くないというのは採用される確率はかなり低いでしょう。
また、企画職の場合でも、入社後に数カ月ほど現場で接客したりお客さまサポートの仕事を経験したりして、ユーザーの生の声に触れるといった研修期間があることがあります。
化粧品業界に必要な経験や資格
未経験者でも化粧品業界へ転職できる経験、スキルはこれ!
化粧品業界の未経験OKの美容部員なら、入社後に接客マナーから皮膚、メイク、コスメについての専門知識と技術習得のために、しっかりとした研修が用意されています。そのため、経験やスキルよりも、コスメ好きといった関心の高い方を求めているようです。
接客・営業経験
他業界で販売スタッフとして接客していた、または営業経験がある場合は評価されて面接でも有利といえるでしょう。それに加えて化粧品に興味があること、つまり「メイク・美容が好き!」という強い気持ちが必要です。
未経験者でも化粧品業界への転職が有利になる資格って?
化粧品業界への転職では資格は必要ではありませんが、意欲やコスメへの関心の高さのアピール有利になる資格があります。自分のキレイのために取得しても損はないでしょう。
日本化粧品検定
日本化粧品検定は、「コスメ検定」とも呼ばれて業界では有名な資格。化粧品の成分やその効果効能を理解して、この化粧品がどういう悩みに対応できるのか、またどのように使えばより効果的なのかを自分で判断できるようになります。
3級、2級、1級とありますが、1級をとれば化粧品のスペシャリストと認められるでしょう。一般社団法人 日本化粧品検定協会が実施しています。
JMAメイクアップ技術検定
JMAメイクアップ技術検定は、メイクアップアーティスト育成のための資格試験です。一部のアーティスト色の強いブランドでは仕事に就けば高い技術を求められるので、この資格があれば評価されるでしょう。
美容専門学校やメイクアップスクールに通う方やメイクアップアーティストを目指している方の取得が多く、一般品のブランドなどでは特に取得の必要はないでしょう。
一般社団法人 JMAが実施しています。
化粧品業界の最近の動向は?年収はどれくらい?
化粧品業界の最近の動向
化粧品業界では、異業種の企業がこれまで蓄積した技術を応用した新機能商品で参入したり、大手医薬品会社が化粧品事業に注力したりと全体として盛り上がっています。こうした流れも加わり、化粧品市場は2020年前半のコロナ禍まではインバウンド需要(訪日外国人客の購入)による好調が続いていました。メーカー自身が海外向けのECサイトを運営して直接販売することや、世界各地の免税店への出店を強化するなどさらに好景気が続くと見られていました。
しかし、コロナ禍の影響で先行きは不透明感が出ています。また、百貨店等で対面販売する美容部員の働き方が変わりつつあるようです。美容部員が画像や動画、テキストで商品紹介や提案を投稿するアプリやデジタル上で接客ができるアプリを導入する化粧品メーカーが出てきています。
これまでと同じような接客だけではなく、オンライン上で美容部員が活躍する時代になりそうです。
美容部員の年収は地域相場が反映される
美容部員は正社員雇用も多く、年2回の賞与付きである求人は珍しくありません。月収でいえば約17万円~20万円で、首都圏なら20万円/月が平均でしょう。地域により同じ企業の美容部員でも差があります。平均年収で考えると約250万円程度以上と言えます。キャリアを積んでトレーナーやマネージャー、店長など役職を得て収入アップを目指せます。
※年収金額は、サイト内の求人情報や公的機関のデータなど幅広く調査した情報から総合的に算出しています。
コスメへの強い興味があれば、20代の転職しやすさは高め
化粧品業界では、美容部員として未経験者歓迎の求人は常にあるといって良いでしょう。ただし、これからの美容部員にはオンライン上での接客やメイク術紹介動画投稿などの新しいスキルが求められるかもしれません。そうなれば、SNS慣れしている20代やフォロワーの多い方などは即戦力として評価されるのではないでしょうか。
化粧品業界のまとめと注意点
化粧品市場は拡大していたため、未経験者でも転職は難しくなかった化粧品業界ですが、2020年のコロナ禍を境にでこれまでのような接客スタイルが難しくなり、求人数が今後どうなるかは分からないのが正直なところです。しかし、美容部員がオンライン上での活躍を期待されていく流れも出てきています。そのため、動画投稿やSNSになじんでいる20代は歓迎されるかもしれません。
未経験から化粧品業界へ転職する場合、資格などの専門知識よりも本当にコスメに興味があるかどうか、が重要なようですからその点をしっかりアピールしてチャンスをつかんでくださいね。
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