ホテル業界ってどんなところ? 未経験でもチャレンジできる仕事が知りたい!

サービス業での接客経験や語学力を活かして、ホテル業界へチャレンジを考える方は多くいます。そうでなくても、素敵なリゾートホテルや都心のおしゃれなシティホテルが職場、なんてちょっと憧れますよね。ここでは、ホテル業界とはどんなところか、未経験でチャレンジ仕事はあるかなどをご紹介します。

ホテル業界ってどんなところ? 未経験でもチャレンジできる仕事が知りたい!

ホテル業界はざっくり「フルサービス型」「宿泊特化型」に分かれる

日本国内でホテル(※旅館除く)の施設数は約1万で、客室数にすると約90万室あります。そんなホテル業界をホテルのタイプで分けると、大きく「フルサービス型」「宿泊特化型」ということができます。

フルサービス型ホテル

「フルサービス型ホテル」にはさまざまなタイプの客室やレストラン、披露宴などを行うバンケットなどがあります。フルサービスを提供するのが「シティホテル」や「リゾートホテル」と呼ばれるホテルです。シティホテルは都心に位置し、バーやスポーツジムなどの施設も充実しています。沖縄などリゾート地にあるのはリゾートホテルで、立地によって対象になる顧客層に違いがあります。

日系ホテルと外資系ホテルとにも分けられますが、外資系ホテルは主に「シティホテル」や「リゾートホテル」を展開しています。

宿泊特化型ホテル

シングルの客室が中心で多くが駅前や駅近くのアクセスの良いエリアに位置しているのが「宿泊特化型ホテル」、いわゆる「ビジネスホテル」です。

ホテル業界にはどんな職種(仕事)があるの?

ホテルには必ずある宿泊部門の仕事の他、フルサービス型のホテルではさまざまな職種があります。ここでは主要な「宿泊部門」「料飲部門」「宴会部門」「管理部門」の4部門の仕事をご紹介します。どの仕事でもホテル業界ですから、週末や年末年始、ゴールデンウイーク等は繁忙期で休暇が取れない、取りづらいというのは共通です。

宿泊部門

ホテルの宿泊客への接客、またはホテルのフロントとして働く宿泊部門のお仕事は「ホテルの顔」といえます。他にもお客さまを出迎えて、荷物の運搬や客室案内をするベルスタッフ、宿泊客のさまざまな要望に応えるコンシェルジュなどの職種があります。

料飲部門

ホテルにあるレストランやバーでサービスを提供するのが料飲部門(サービス部門)です。ウェイトレスやお客さまを出迎えるグリートレス、バーテンダー、ソムリエなどの仕事があり、飲食サービスを提供します。(※シェフなどは料飲部門の中の調理部門に所属します)

宴会部門

宴会(バンケット)部門のスタッフの仕事は、結婚式などでの会場セッティングや配膳です。また、ウェディングプランナーなどブライダル関係のお仕事もブライダル部門に分かれるか、宴会部門に含まれることが一般的なようです。

管理部門

ホテルの運営を裏で支えるのが管理部門です。管理部門には、総支配人(GM)や総合職(営業、総務、広報)、事務、施設管理やハウスキーパーといった職種があります。

ホテルには、他にも調理部門、営業部門、各種イベントを取り仕切るイベント部門などがあります。

ホテル業界に必要な経験や資格

未経験者でもホテル業界へ転職できる経験、スキル

ホテル業界で20代で働ける仕事の多くが接客、または裏方のハウスキーパーや施設管理などですから、求人情報に未経験OKとあれば特別な経験、スキルは必要ありません。

サービス業、または接客経験

サービス業での接客経験がある場合は、評価されるでしょう。実際にサービス業から転職する方が多い傾向にあるようです。

コミュニケーションレベルの語学力

ホテルには外国人のお客さまも多いので、英語に限らずコミュニケーションができるレベルの外国語スキルは即戦力となります。実際に前職(現職)で語学を活かして仕事しているなら、大いにアピールしましょう。

未経験者でもホテル業界への転職が有利になる資格

20代の未経験者の転職でも資格は特に必要ありませんが、語学の資格やホテル業界志望の学生が取得するような資格があれば、歓迎されるでしょう。

TOEIC®

ホテルには多くの外国人客も訪れますから、英語をはじめとする語学系の資格やスキルは即戦力として評価されます。TOEIC®などの一定レベル以上のスコアや級数を資格を取得してアピールすることはおすすめです。

ホテルビジネス実務検定(H検)

一般社団法人 日本ホテル教育センターが主催している「ホテルビジネス実務検定」は、H検とも呼ばれて業界認知度があります。受験資格なしの筆記試験で、ホテル業界志望の学生などが受験することが多い「ベーシックレベル1級、2級」と、ホテルの管理職レベルの知識を問う「マネジメントレベル1級、2級」があります。ベーシックレベル2級ではホテルの基礎や宿泊や料飲など営業業務について出題されますので、取得しておいて損はないでしょう。

ホテル業界の最近の動向は?年収はどれくらい?

ホテル業界の最近の動向を押さえておこう!

近年のホテル業界は訪日観光客の増加を受けてホテル不足だったため、新規開業やリニューアルラッシュが続いています。さらに民泊など新しい宿泊スタイルが広がり、最近では宿泊施設が供給過剰になっているとも言われています。

また、ホテル業界の人手不足はかなり深刻で、それにより一人当たりの業務量が増加して結果的に長い労働時間だと指摘されていました。しかし、2020年のコロナ禍の影響でホテル業界のこのような様子は一変し、一気に危機的な状況に陥ってしまったといえます。

今後しばらくは複数の運営会社や経営会社が淘汰されて、大きく業界再編が起こることが予想されます。ホテル業界への転職を考えている方は、社会動向や業界の動きにしっかりと注目して情報収集しましょう。

ホテル業界の年収は低め。外資系ホテルの方が高い傾向あり

美容部員は正社員雇用も多く、年2回の賞与付きである求人は珍しくありません。月収でいえば約17万円~20万円で、首都圏なら20万円/月が平均でしょう。地域により同じ企業の美容部員でも差があります。平均年収で考えると約250万円程度以上と言えます。キャリアを積んでトレーナーやマネージャー、店長など役職を得て収入アップを目指せます。

※年収金額は、サイト内の求人情報や公的機関のデータなど幅広く調査した情報から総合的に算出しています。ホテル業界全体は、平均年収が高いとはいえません。例えば日本御三家ともいわれる一流ホテルでは30歳で年収400万円程度といわれます。日系の他のホテルであれば、これよりも低い年収になると考えて、20代で役職がなければ200万円~300万円あたりとなっています。

一般的に外資系ホテルの方が年収は高めで、日系ホテルなら鉄道グループ系列が高めといわれています。また、ホテル業界では繁忙期は残業が増えて月収が高くなり、閑散期には基本給に近いので低くなるという波があるのが特徴です。全体的に景気に左右されやすいという面もあるようです。

※年収金額は、サイト内の求人情報や公的機関のデータなど幅広く調査した情報から総合的に算出しています

20代や未経験者もホテル業界への転職は難しくない

20代や未経験者でも、ホテル業界への転職は難しくありません。業界未経験者なら、まずは接客か裏方のハウスキーパーからキャリアをスタートさせていくのが一般的で、ジョブローテーションがあったり、転職したりしながらキャリアアップしていきます。業界経験年数や業務経験やスキルによって、条件の良いホテルへ転職することも珍しくなく、離職率は高い業界です。

ホテル業界のまとめと注意点

深刻な人手不足といわれるほど勢いのあったホテル業界ですが、2020年からは厳しい状況に陥りました。求人数が今後どうなるかは分からないのが正直なところです。それでも、人と接するのが好きでホスピタリティを発揮することにやりがいを感じ、ホテルウーマンを目指すなら、語学力を磨きながら情報収集を怠らずに転職活動に取り組みましょう。

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