心も体もすり減らない!面接スケジュールの組み方

転職活動が長引くと、精神的・体力的に消耗して途中でやる気がなくなってしまうことも。だからといって、希望の1社、2社だけに全力投球するのは大失敗のモト。
しっかりと数をこなしつつ転職を成功させるコツは、面接日程の組み方(スケジューリング)にあり!
ここでは、転職活動が長引いて疲れてしまわないための、かしこいスケジューリング術を教えます。

3カ月で10社以上応募、集中期は連日の面接も覚悟して

面接スケジュールのイメージ画像

転職活動で、すぐに希望する企業から内定をもらえるというケースは稀。多くの人は3カ月程度(~6カ月)掛けて活動します。
そもそも書類選考を通過する確率は3割、面接通過率も3~4割といわれるので、1社の内定を獲得するために必要な応募企業数は、10社以上と考えましょう。
また、面接は平均的に一次、二次、最終面接と3回ほどあります。スムーズに進めば二次の翌日に最終面接に呼ばれるなんてこともあり、早ければ1~2週間以内に「内定」が出る可能性も。そう考えると、面接集中期は毎日面接することになるかもしれません。
選考ペースは企業それぞれですが、一次面接が始まればそこからは短期決戦を覚悟しましょう。

ヘタな面接スケジューリングは心を消耗させるリスク!

転職活動はリサーチ、書類準備に面接対策と、やることがたくさんあります。だから、場当たり的な応募は、スケジュールがまわらなくなってドタキャンやすっぽかしにつながってしまいます。
そうしたことが続くと、体力だけではなく精神的にもやられて疲弊してしまいます。
まずは、応募企業の優先順位をつけることが大前提。その上で上手に面接日程をスケジューリングしていきましょう。

面接日程調整のコツ

一次面接が始まれば、そこからは1~2週間で集中して選考が進む可能性を考えて、上手に面接日程を組みしましょう。第一志望企業からの内定獲得を目指す、面接日程の組み方のコツは次の7つです。

面接設定のコツの画像

①現職の仕事が忙しい時期を避ける

面接集中期には週に5回、もしかしたらそれ以上面接を受けることになるかもしれません。できれば現職で繁忙期に当たらない時期に転職活動のピークが来るように応募し始めるのが理想です。
とは言えどうしても転職活動を始めたい場合もあるでしょう。その際は、面接のピーク期前に自身の業務効率化を工夫してみたり、前もって当たり障りない理由で有給休暇を申請しておくといった作戦も良いでしょう。

②いきなり第一志望の面接を受けるのはNG

第一志望の面接に自信を持って臨むためにも、それまでに場数を踏んで慣れておきましょう。そのためには、「絶対に失敗したくない」と思いつめずにチャレンジできる企業群で2~3社の面接を受けた後に、志望上位の面接をスケジューリングするのがおすすめです。

③慣れるまで、1日に2社以上の面接を入れない

面接直前は、質問リストを見直したり、会社情報を調べなおしたりと、準備することがたくさんあります。一つ一つの面接に真剣に臨むためにも、そういった準備と心の切り替えの時間を確保することが大切です。面接に慣れるまで1日1社としておきましょう。
面接のために有給休暇を取ると、その日に何社も詰め込みたくなりますが、それでも1日2社までに抑えることがおすすめです。

④企業からの連絡に即レスできると都合の良い日時を押さえやすい

採用担当者は何人もの応募者と同時に面接調整をしているので、返信が早い人から面接日が埋まっていきます。自分の都合の良い面接日時を設定するために、連絡に気付いたらすぐに返信しましょう。

⑤面接候補日は5つ以上伝える

面接候補日を聞かれたら、最短で可能な日時から順に5つ以上伝えておきましょう。ピンポイントで相手の都合が合う可能性は低いので、可能な限りこちらの都合の良い日時で押さえるためです。

⑥最終面接の時期はなるべく1週間以内にそろえる

一般的には、企業からの内定通知に対して承諾の返事をするまでに待ってもらえる期間は1週間程度です。その1週間で入社条件を確認し、他社とも比較してから決定したいですよね。
そのためには、優先順位が上位の企業の選考はなるべく同時期に進行させて、内定時期をそろえる必要があります。なかなか難しいことですが、希望日程を出す際に余裕を持たせるなど工夫してみてください。

⑦最終面接は有給休暇など確実に時間を確保する

最終面接の面接官は役員や社長が多く、こちらの都合で日時調整したり、再調整したりするのは難しいと考えてください。最終面接の日は有給休暇を使うなど、確実に時間を確保しておきましょう。

面接当日に行けなくなった場合の最善策

面接当日にうっかり寝坊した、仕事のトラブルで行けそうにないなど、こちらの都合で当日に面接のキャンセルをお願いしなければならないシーンもあるかもしれません。当日のキャンセルはしないのが一番良いですが、もしそうなってしまったら、必ず採用担当者へ電話しましょう。
正直な理由または伝えやすい理由を簡潔に伝えて、丁寧に謝罪し、あらためて面接の機会をいただきたいと伝えます。

面接当日に行けなくなった場合の対処法イメージ画像

当日キャンセルの電話での伝え方

「お忙しいところ申し訳ありません。
本日、○時から面接予定の●● ●●(フルネーム)と申します。
昨日から発熱が続き、体調不良のためどうしても面接にお伺いすることが難しい状態です。
誠に申し訳ありませんが、面接日程を変更していただけないでしょうか?
ぜひ、御社の面接を受けたいと強く希望しております。」

※担当者が席を外している場合は、まずは電話に出た方へ伝言を依頼します。特に当日であれば必ずです。
「〇〇様にはまた私からお電話させていただきますが、本日の面接ということもあり伝言をお願いできますでしょうか。〇〇様はお席に何時ごろお戻りになられますか?」

伝言を頼んでも、もう一度担当者本人に電話して直接お詫びをするのがマナーです。ビジネスマナーを守る人という印象を与えられて、少しリカバリーできるかもしれません。
電話ができない場合は、メールで重ねてお詫びと日程調整のお願いをします。

当日キャンセルのメール例文

「株式会社〇〇〇
人事部 採用担当
□□ □□□様

●● ●●です。
お世話になっております。
本日、〇時に面接のお約束を頂いておりましたが
発熱による体調不良で面接に伺うことができません。
直前のご連絡となってしまい、誠に申し訳ございません。
先ほどお電話しましたがご不在とのことで、ご伝言をお願いさせていただきました。
念のため、メールでもご連絡させて頂きます。
もし、あらためて面接の機会を頂けるのであれば日程を再度調整いただきたく存じます。
お手数をおかけして誠に申し訳ございませんが
何卒よろしくお願い致します。」

面接を辞退するなら必ず連絡するのがマナー

面接を予定していても、「第一志望企業から内定が出た」「求人情報をよく見たら希望条件ではなかった」「やっぱり転職するのをやめる」など、面接を辞退したい場合も出てくるでしょう。
面接を辞退するなら、そう決めた時にすぐに採用担当者へ伝えましょう。当日や前日など直前なら、電話で確実に伝えます。面接日まで比較的日数があるときはメールでもOKです。
辞退することで迷惑を掛けてしまいますが、すっぽかしに比べて企業側に掛かる負担は最小限に抑えられます。
尋ねられれば、企業側へ理由を正直に伝えてもかまいません。

面接辞退の電話での伝え方

「お世話になっております。先週御社に応募させていただき、明後日に面接のお時間をいただいております●● ●●(フルネーム)と申します。
大変恐縮ですが、明後日〇時予定の面接を、辞退いたしたくご連絡を差し上げました。
実は、他社から内定をいただき、改めて検討した結果、そちらの企業への入社を決意いたしました。
この度は貴重なお時間をいただきましたのに、誠に申し訳ございません。」

面接辞退のメール例文

「株式会社〇〇〇
人事部 採用担当
□□ □□□様

●● ●●と申します。お世話になっております。
先週、一次面接の日時を明後日△時に調整いただき
誠にありがとうございました。
その面接ですが、一身上の都合により辞退させていただきたく
ご連絡差し上げました。
お忙しいところ貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となり
大変申し訳ございません。
本来直接お詫びすべきところでございますが、メールでのご連絡となりましたことを
重ねてお詫び申し上げます。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。」

メールの場合、日数に余裕があるので「一身上の都合」でかまいません。

まとめ

第一志望からの内定獲得を目指すなら、面接日程を上手にスケジューリングすることが大切! コツを押さえておけば、疲弊することなく、納得のいく転職活動ができると思います。
面接辞退や当日キャンセルの伝え方例文を参考に、最後まで社会人としてのルールとビジネスマナーを守った転職活動を心掛けてくださいね。

面接対策パーフェクトガイドトップに戻る

『女の転職アカデミア』とは

『女の転職type』がお届けする、
転職活動を一歩前に進めるためのお役立ちコーナーです。

転職を成功させて理想の未来を手に入れるには、自己分析から企業研究、書類作成に面接対策まで、やることがたくさん! その途中で、悩み立ち止まってしまうこともあるでしょう。そんな時、ここに来たらヒントが得られて道が開ける。皆さんにとって、そんな場所でありたいと願って運営しています。