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JUN/2018

美し過ぎる40代・神崎恵さんが明かす、“女の呪い”に苦しめられた過去「20代は同姓に嫌われないよう必死でした」

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「もういい年なんだから、落ち着いた格好しなきゃ」
「お母さんなんだから、派手なネイルは厳禁」

年齢を重ねると、我慢しなきゃいけないことがどんどん増えていくような気がする。そうしなさい、って誰に言われたわけではないけど、何となく自分で自分を制限してしまう。そんな常識という名の“女の呪い”に息苦しさを感じる人は多いだろう。

でも、この人はそんな「呪い」を軽やかに超えて、自分らしく、美しい。美容家の神崎恵さんだ。

1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰しながら、美容誌をはじめ、幅広い世代の雑誌で連載を持つ他、全国各地にてイベントやメイク講座を数多く行う。新著『わたしを幸せにする41のルール』(廣済堂出版)。 オフィシャルブログhttps://ameblo.jp/kanzakimegumi/ インスタグラムhttps://www.instagram.com/megumi_kanzaki/?hl=ja Twitter https://twitter.com/megumi_kanzaki
美容家・神崎恵さん
1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰しながら、美容誌をはじめ、幅広い世代の雑誌で連載を持つ他、全国各地にてイベントやメイク講座を数多く行う。新著『わたしを幸せにする41のルール』(廣済堂出版)。オフィシャルブログインスタグラムTwitter 

つるんとハリのあるお肌に、ふんわり柔らかそうなピンク色のリップ。大きく波打つブルーのブラウスを着こなす姿は、43歳・3児の母とは思えない。新著『わたしを幸せにする41のルール』(廣済堂出版)を上梓した神崎さん。彼女を見ていると、“女の呪い”に逆らって生きている、キラキラした女性を目の当たりにしたようで、つい羨ましくなる。

しかし彼女の人生だって、私達が憧れるような”キラキラな毎日”だったわけじゃない。

16歳でモデルとしてデビューし、20歳で芸能界を引退。23歳で結婚し、2人の子どもをもうけるも、28歳で離婚を決意する。子どもを育てながらシングルマザーとして自立するための努力を始めたのは、20代後半のことだ。

「20代の頃はとにかく迷い、“こうあるべき”という人の声に左右されながら生きていた」と語る彼女は、年齢を重ねるごとに輝きを増し続けている。その理由を探ってみると、女性の「呪い」の解き方が分かってきた。

自分に必要なものが分かっていれば、ノイズは気にならない

「20代の頃は、私もそういう『呪い』のような悩みは多かったと思います。特に“お母さんの世界”は厳しかった。『暗くなってから子どもと出歩くのはダメ』、『週に何回も外食するなんて子どもがかわいそう』とか、世間が考える“良いお母さん”のイメージから外れると、批判されることもありました。いかに同性に嫌われないようにするか、というのが当時の大きな悩みの種。だから、やりたいことも我慢してストレスを溜めていた時期でした」

そんな鬱屈した気持ちを抱えながらも、子どもの幼稚園入園をきっかけに、少しずつ仕事を増やしていた神崎さん。周りは専業主婦が多く「働かなくちゃいけないなんて大変ね」と、見下すような態度を取られたこともあったという。

「私は仕事がしたくて働いていたから、そんなふうに言われてびっくりしたんです。自分と違う生き方をしているというだけで、相手にそんな言葉をぶつける人もいるんだなって……。もちろん今でも、いろいろな意見が耳に入ってきます」

神崎恵

例えば「母親ならそんな発言をしちゃいけない」「何歳なのにあんな服を着るなんて」など、神崎さんの耳に入る“呪い”に足をすくわれそうになることは、今も決してゼロではない。でも、年齢を重ねるに連れて外からのプレッシャーとの上手な付き合い方を身に付けてきたのだと微笑む。

「生きていく上で大事なことや優先すべきものを見極めていたら、周りのノイズを気にすることがなくなりました。自分にとって不要なものは遮断して、見ない、聞かない。無駄にネガティブなことを言う人とは付き合わない。例えば私は、お友達と外食するのは月に1回って決めてるんです。家族との時間を大事にしたいのもありますが、月に1回と制限すると、自分が本当に会いたい人が自然と浮かんでくるでしょう。そういう、本当に繋がっていたい人の言葉さえ聞いていればいいんだということが分かりました」

気が乗らないパーティーや交流会には行かない。何となく出かける回数をぐっと制限する。誰かと比べてしまうなら、SNSは見ない。そんな風に、自分にとって必要なものと不要なものを切り分けていく作業が、少しずつ呪いを解いてくれた。

20代は治癒力も吸収力の高い時期。たくさん失敗しても大丈夫

29歳からシングルマザーの道を選択した神崎さん。今や美容家としてさまざまなメディアに登場する人気者だが、もともと自分のやりたいことや強みが分かっている方ではなかったという。

「自分にはこれだ、という業が見つかるまでいろいろなジャンルの本を読んだり、資格の勉強をしたりして、試行錯誤を繰り返しました。子ども2人を食べさせていかなきゃいけないから、本屋さんに行って『どの資格を取ったら私でも稼げるんだろう……』なんて1日中悩んだりもしたんですよ(笑)。最初から『私にはこの道しかない』って、自分の進むべき方向が分かるなんて奇跡に近いと思います。私もさまざまな経験をして30代になり、ようやく見つけたのが美容の道だった。縁あって雑誌に出られるようになって、当時はまだ珍しかったママ美容について徹底的に研究して自分を売り込む努力をしたから、今の私があるんです」

転んだ時にどう立ち上がるかが、その後の人生を変えていく。自分の経験を振り返りながら、「失敗してみないと分からないことってたくさんあるんですよね」と神崎さんは続けた。

「私は運よく、20代でたくさん失敗ができたんです。痛い思いをすれば、どんな時に失敗するのか、どうすれば成功するのか、何となく分かるようになる。治癒力も吸収力も高い20代のうちに傷付いておいてよかったと思います。もっと大人になってからだと、プライドや状況が邪魔をして、失敗しない道ばかり選び過ぎてしまうから」

厳しい現実を、自らの手でたくましく切り拓いてきた神崎さん。それでも、「私、本当に前向きなんですよ」とまるで少女のような笑みを浮かべる。

行動力を支える自信は、自分ですぐにつくれるもの

「女の呪いにはうんざり、今の自分を変えたい。でも、どうしていいか分からない」
そんな女性は、最初の一歩を踏み出せるかどうかが大切だと神崎さんは話す。

「うじうじ悩んでいたら、一生うじうじしたままで終わってしまいます。難しく考えずに、なりたい自分になるための一歩を踏み出せた人が、新しいドアを開ける人。ただ考えている時間があるなら、まずその時間を行動に変えてみてほしいと思います。

あと行動力って、自分の自信の大きさで変わってきます。自信がないと、勇気が出なくて行動が起こせないですからね。そのために大きく役立つのが、美容なんです。お肌や髪を、どこか集中的にお手入れしてみる。誰かにちょっと褒められた場所を大切にして、もっと伸ばしてみる。そういうのって、ワクワクしませんか? 自信づくりに効くものを、女性は自分の中にたくさん持っているはずなんです」

神崎恵

自分の気持ちが良くなることを、積極的に取り入れていく。それだけで前向きになれるし、何かに挑戦しようと思うきっかけが生まれるのだ。新著『わたしを幸せにする41のルール』にも、そんな自信を持つためのルールを神崎さんはたくさんつめこんだそうだ。

「この本に、特別なことは一つも書いていません。自分が持っている力をちゃんと発揮できるように、気持ちを上手にコントロールしていくことが大事なんだと思います」

本に書かれているのは、例えば「迷いながらも試してみる」「夢に年齢の条件をつけない」「良い人はやめる」「頑張れる理由をいくつか持つ」。確かに、気持ちの持ち方次第で日々当たり前にできることばかりだ。そうやって一つ一つ自分を見つめ直してみると、これからの人生だって怖くない。

「女性はいくつになっても可能性に溢れているし、未来を切り拓く力を持っていると思います。アラサー女子なんて、失敗したって取り返しもつくし将来に向けて力強く歩き出せる時期。今の日常に居心地の悪さを感じていたり、なりたい自分が少しでも見えてきた人は、ぜひ勢いをつけて踏み出してみてください。やりたいことをやるのは楽しいことばかりじゃないけど、自分で方向を決めれば“生きがいのある生き方”が見つかるんじゃないかなと思います」

踏み出す一歩は1ミリでもいい、と神崎さんは言う。最初から遠くに行くのは難しい。でも1ミリでも動いていれば、5年後10年後、全く違う場所に行けるはず。誰かが勝手に引いたボーダーラインを軽やかに飛び越えて、きっと私たちも、彼女のあとに続けるはずだ。

 神崎恵

神崎恵さん新著『わたしを幸せにする41のルール』(廣済堂出版)

ベストセラーを生み続ける美容家・神崎恵の初めての「生き方本」。「女性はみな、自分を幸せにする強さと賢さを持っている。幸せをぼんやり描くのではなく、幸せが近づいてくるのを待つのでもなく、自分から進み始めたい。この本には、何も持たずにいたわたしが、どう覚悟しなにを選択してきたかを詰め込みました(はじめにより)」

取材・文/菅原さくら 撮影/赤松洋太

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