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DEC/2013

平成の良妻、里田まいが今こそ学ぶべき“ノブコの教え”とは?

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ビバ! ばら色人生から学ばせて
ランチタイムのお慰みコラム
ビバ! ばら色人生から学ばせて

慢性化する経済不況、崩壊する社会規範……か弱き女にゃなんとも生きづらいこの21世紀。しかしながら親も学校も、ましてや会社の先輩や上司なんてなおさら、この世をサバイブする方法を教えてはくれません。そう、嗅覚を張りめぐらせながら学んでいくしかないのです。
そこで、昨今話題のあんな方やこんな方の生き方をお手本に、麗しき労働女子がより良き人生を送るための方法論を探っていきましょう。罵声や非難をものともしない図々しくもたくましき女たちの“生き方探訪”。

西澤千央(にしざわちひろ)
フリーランスライター。雑誌『散歩の達人』(交通新聞社)、『クイックジャパン』(太田出版)などで酒場を巡ったり芸人さんにしつこくしたり。Web『サイゾーウーマン』にて女性誌レビューも担当。世間に疎まれながら執筆中。ときどきつぶやくツイアカ→@chihiro_nishi
里田まい

今季一番のプロ野球ニュースといえば、「阪神和田監督が松田聖子のそっくりさんと不倫」でもなく「ベイスターズ下園、ツイッターでキャバ嬢にナンパをバラされる」でももちろんなく、「中日の助っ人外国人ルナが石原さとみとほぼ一致」でもまったくない、何はさておきマー君こと田中将大投手の偉業ではないでしょうか。シーズンの連勝記録ならびに球団創設以来初となる楽天の日本一。高校球児時代はハンカチ王子においしいところを持っていかれ、プロに入れば創設まもない弱小チームで苦汁をなめてきた田中投手。そんなストーリーもまた日本人の判官贔屓マインドにビンビンくるのでしょう。

そしてそんなマー君の活躍で俄然注目を集めているのが、妻でありタレントの里田まいさんです。何かと叩かれがちなプロ野球選手妻ですが、夫同様に「あの子はよくやってるわ~」という奇跡のポジションを築いておいでです。紗栄子やナルサホ(※広島前田健太妻、成嶋早穂)が料理写真をブログにアップすれば「良妻アピール乙」「本当に見せたいのはパリで買ったダイニングテーブル笑」などあらゆる角度から矢文が投げ込まれるのがお約束ですが、こと里田さんには「美味しそう」「内助の功」など温かいコメントが溢れます。中には「おバカだと思ってたけどやれば出来るんですね」など不思議な感心の仕方をする方も。

もはや里田さんがおバカではないのは自明の事実。考えてみてくださいな。田中義剛を乗りこなし、島田紳助を手なずけて、最終的に国民的エースをモノにした女ですよ。生キャラメルでおびき寄せ、おバカで油断させてからの、ジュニア・アスリートフードマイスターです。ただ単にジュニア・アスリートフードマイスターであれば受講料が6万近くかかる謎資格ですが、里田さんのように段階を踏んでいると「おお!あのジュニア・アスリートフードマイスター!」となるのだから不思議です。人呼んで資格の錬金術師。ヤンキーが捨て猫を可愛がる、ヤンキーがお婆さんをおんぶして横断歩道を渡るのと同じ原理です。

慣習には従う、スノッブなことは言わない、散財しない……他人を脅かさない里田まいのこうした「カントリー力。」は、全国民が姑化しがちなプロ野球選手の妻界においてかなり有効に働いたようです。なんてったってこの姑たち、ダルビッシュ紗栄子にイヤというほど泣かされてますからね。しかしどうでしょうか。このカントリー力。の原理とは、すなわち前時代的イイ嫁幻想そのもの。プロのトレーナーや栄養士がいるならば、別に妻がジュニア・アスリートフードマイスターにならなくてもいいわけですが、それを認めないのかここジャパン。朝ドラでも「食事で家族を笑顔にしたい〜」とか言っちゃってますし、なんかもう「美味しくて栄養満点でブログ映えする食事を作らないと妻にあらず」法のような恐ろしい法律が与党により強行採決された気分です。

半沢直樹妻、ロンブー淳妻……昨今巷に吹き荒れる「良妻」ブーム。そう、ここで言われる良妻とは男にとって都合のいい女の別称に過ぎません。

里田さんにのし掛かる良妻という重たい称号。今後何が起こるか分からないのがプロの世界です。マー君が怪我でシーズンを棒に振る時があるかもしれない。キャバ嬢をナンパしてツイッター暴露されるかもしれない。不倫相手のメールの最後に「チュッ(笑)」って送ってるかもしれない。いつまでも夢見るカントリー娘。じゃいられない。いつまでもジュニア・アスリートフードマイスターじゃいられないのです。そこで私が勝手に里田さんにご提案したいのが「里田まいの落合信子化計画」。泣く子も黙る落合博満の妻であり、国民の妹ならぬ「国民の長男」として愛され続ける落合福嗣の母、ノブコ。モノホンの良妻とは何かを知るために、いくつかノブコの教えをここにご紹介したいと思います。

里田まい

まずは観戦スタイル。里田さんもしばしスタンドで応援する姿が目撃されていますが、ハッキリ言って中途半端。ユニフォームを着てフェイスペイントをして……それじゃあ普通に可愛いだけ!一方のノブコといえばユニフォームはもちろん、ドアラ風ピンクのかぶり物をつけてまでファンサービスに勤しむ徹底ぶり。そう、ノブコの辞書に「陰ながら」という文字は存在しないのです。料理に関しても同様。里田さんの伝家の宝刀ブログ料理ですが、ノブコといえば「毎日テーブルに乗りきらないほどの料理を出す」でおなじみだったお方。しかもそれは体調管理などという生易しいものではなく「ブーマー、バース、門田博光みたいに太ればホームランをいっぱい打てるはず」という日大相撲部的理由から。こんな斬新な発想、絶対ジュニア・アスリートフードマイスターの教科書には載っていないでしょう。そして本当にホームランを量産してしまうという……。

ノブコ的良妻、それは自分のルールに夫を巻き込む妻のこと。世のお嬢さん方、「料理が得意でキレイ好きで夫を立てる女こそイイ妻」などという悪魔の言説に惑わされてはなりません。家事力をアピールして結婚すれば、それからもずっとそのルールで試合をしなければならないのです。かつてプロポーズを二度も断り、落合を号泣させたというノブコ。そのマイルールへの持ち込み方は今こそ多くの女子たちが学ぶべきではないでしょうか。最後にノブコがかつて出演していたCMでの名言「塩と油で殺すな亭主 生かさず殺さず温野菜」を里田さんにプレゼントして今回のコラム、ゲームセットとさせていただきます。

イラスト/村野千草(有限会社中野商店)

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