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AUG/2018

DAIGO「マジで俺でいいんすか!?」歴史的オファーに驚き隠せず! 不可能に挑んだ『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』吹替えの舞台裏を明かす

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一流の仕事人には、譲れないこだわりがある!
プロフェッショナルのTheory

今をときめく彼・彼女たちの仕事は、 なぜこんなにも私たちの胸を打つんだろう――。この連載では、各界のプロとして活躍する著名人にフォーカス。 多くの人の心を掴み、時代を動かす“一流の仕事”は、どんなこだわりによって生まれているのかに迫ります

ミュージシャンとしてだけではなく、ドラマ、CM、映画での俳優業やバラエティー番組におけるタレント業など、さまざまなフィールドで活躍の場を広げてきたDAIGOさん。ユーモアと知性を感じさせる“DAI語”はすっかりお茶の間で定着。老若男女から愛される、唯一無二の存在だ。

DAIGO
DAIGO
1978年4月8日生まれ、東京都出身。2003年DAIGO☆STARDUSTとしてメジャーデビュー。07年に自身がボーカルを務めるバンド『BREAKERZ』を結成。アーティスト活動を続ける一方で『嘘を愛する女』(18年)、『ニセコイ』(12月21日公開)などに出演し、俳優としても活躍。
■Twitter: @Daigo19780408
■Instagram: daigo_breakerz_

そんなDAIGOさんにとって“2018年一番”のチャレンジとなったのが、8月3日(金)に公開された映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』での日本語吹き替え声優の仕事。オファーを受けた時は、「すごく光栄なことで驚きました。でも、本当に僕でいいのかというのが率直な気持ちでした」と本音を明かす。

実は、『ミッション:インポッシブル』シリーズの日本語吹き替えでゲスト声優が起用されたのは今回が初めて。一流の声優陣に囲まれ、世界的超大作に「声」で出演するプレッシャーは並大抵のものではない。DAIGOさんはそのプレッシャーにどう立ち向かったのだろうか。

“不可能な任務”に挑戦するのはこわい。でも、「やらずに後悔」だけは絶対にしたくない。

『ミッション:インポッシブル』シリーズにおける“歴史”として刻まれるであろう、今回のDAIGOさんの起用。オファーに「YES」と回答するには、相当な勇気が必要となった。

DAIGO

「何を隠そう僕は『ミッション:インポッシブル』シリーズの大ファン。20年以上続くこのシリーズを、全作観てきました。だからこそ、ファンの方たちの期待がとてつもなく大きいことも分かっていて、僕が声優をすることでこの作品の世界観を崩すことにならないかすごく悩んだんです。でも、僕が断ったら、きっと他のタレントのところにオファーがいくはず。それを考えたら、せっかく頂けたこの光栄な機会を、絶対に他の人には譲りたくないって思ったんです」

やると決めたら徹底的にやるのがDAIGO流。手始めにシリーズ全作を見直し、メイキングの隅々までチェック。すると、DAIGOさんの中にある変化が生まれた。

「数々のアクションシーンに挑戦するトムの姿を見て、自然と勇気が湧いてきたんですよね。高層ビルを実際に駆け下りたり、飛行機につかまって空を飛んだり、ど派手なカーチェイスに挑んだり、普通の人には到底できないようなことにトムは長年チャレンジし続けている。それを見ていたら、人生いろいろあるけど大抵のことは『トムがやったことに比べれば』って思えてきて(笑)。限界なんて自分で決めているだけなんだなって気付かされましたね

やってきたことはばらばらかもしれない。でも、その全ての経験が「自信」を与えてくれた。

DAIGOさんが日本語版の声優を務めたのは、トム・クルーズ演じる主人公、イーサン・ハントの前に立ちはだかる敏腕CIA エージェント、オーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)。屈強な肉体を持つ“タフガイ”なウォーカーを演じるにあたってぶつかったのは、重低音ボイスの壁だ。

DAIGO
「ヘンリー・カヴィルさんの声って、すごくワイルドなんです。だから僕も、出せる限りの低い声で演じるようにしました」

ボイストレーナー曰く、人間は高い声は訓練すれば出せるけれど、低い声を出すには限界があるそう。無理に低い声を出そうとすれば、喉への負担も大きい。しかし、“ウォーカーらしい表現”を求めて、DAIGOさんは試行錯誤を重ねた。

「以前、ハリウッド映画で日本語吹き替えの仕事をやった時にはさまざまな意見をいただきました。今度この映画を観た人には、『DAIGOの声、全然気にならなかったね』って言ってもらえたらいいんですけど」

そうやって笑顔を見せるDAIGOさんだが、その大きな瞳には、これまでのキャリアに裏打ちされた「自信」が垣間見える。

DAIGO

「声優業の経験は少ないけれど、この10年で本当にいろいろな仕事を経験させていただきました。ミュージシャンとしては、武道館ライブもやった。タレントとしては、『24時間テレビ』で走らせていただいたり、バラエティー番組にも本当にたくさん出させていただきました。私生活では結婚もしたし、30歳の時の僕と今の僕とでは人生経験がまるで違う。この10年で仕事の中でできることは格段に広がっていて、それが僕に自信を与えてくれていますね。

僕は今ちょうど40歳なんですけど、20代とか30代の時って、やっぱり経験が少ないから自信が無くて、周りの大人に自分から提案するってことができなかったんですよ。でも今は、納得できる仕事をするために『これ、もう1回やらせてもらっていいですか?』って監督に相談したり、『ここって、もっとこうした方が良くなりませんか?』っていう風に問い掛けてみたり、仕事の質を高めることに妥協しないようになりました」

一つ一つの仕事に全力で向き合うというポリシーは20代の頃から変わらない。しかし、年齢とキャリアを重ねるにつれて、「仕事に臨む時の目線は高くなっている」とDAIGOさんは言う。

「人から求められる」それが仕事。やりたいことと求められることが違うなら、自分で近づけちゃえば?

マルチな才能を発揮するDAIGOさんのもとには、さまざまなオファーが舞い込んでくる。独特のユーモアで観る人を楽しませてくれる“タレント”というイメージを抱いている人も多いかもしれないが、DAIGOさんはミュージシャンとしてのアイデンティティーをとても大事にしている。

「これからも、音楽をメインにやっていきたいって気持ちはあります。でも、自分に限界はつくりたくないから、いただいたオファーはできる限り受けたいですね。最近は役者業に挑戦する機会もいただいて、もっと違った顔を見せられる役もやってみたいなと思っています」

DAIGO

仕事において、自分がやりたいことと、周囲から求められることが違うことに悩んでいる人は、Woman type読者の中にも多いかもしれない。そんな女性たちに、DAIGOさんは「人から求められることって、やるべきことなんですよ。それが仕事なんじゃないかな」と自身の考えを話してくれた。

「人がチャンスを与えてくれる時って、『あなたならできる』って思っているから声を掛けてくれるわけじゃないですか。それって、誰かに必要とされている、信頼されているってことなんで、すごく素敵なことだと思うんですよ。仕事の向き不向きって意外と自分じゃ分かんないものだし、信頼できる人からのススメだったら、面白がってやってみたらいいんじゃないですかね? それが新しい可能性を見つけるきっかけになることだってある。

僕なんかはまさにそうで、最初はミュージシャン一本って思ってたけど、いつの間にかこんなにいろいろな仕事をさせていただけるようになっていた。それで今、『ミッション:インポッシブル』みたいな超大作の吹替えやらせていただけるんですから。求められたことを本気でやってみるって、超大事ですよ。

あと、最初はやりたくないって思うことでも、本気でやったら、いつの間にかやりたいことに近づいているってこともある。それに、自分の力でやりたいことに近づけていっちゃうこともできると思う。仕事って楽なことばかりじゃないし、大変なことも多いけど、誰かのためになることで自分も楽しめたら最高だと思います」

DAIGO

最後は、お決まりの“うぃっしゅ”ポーズで決めてくれたDAIGOさん。仕事を熱く語る姿に、新たな一面を見た気がした。限界を決めずにチャレンジを続ける彼に、次はどんなフィールドで会えるのだろうか――。

取材・文/栗原千明(編集部) 撮影/赤松洋太


【映画情報】
ミッション:インポッシブル/フォールアウト』8月3日(金)全国公開

監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス、
レベッカ・ファーガソン、アレック・ボールドウィンほか
日本語吹き替え:DAIGO、広瀬アリスほか
©2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

連載『プロフェッショナルのTheory』の過去記事一覧はこちら

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