この冬大注目のマニッシュコートの選び方と着こなし技 【連載:宮田理江が解説 今知りたい!トレンド・キーワード Vol.8】

ファッションは自分流に楽しみたいから、目先の流行に振り回されたくない。でも、新トレンドのエッセンスは押さえておきたい。そう思っている働く女子は多いハズ。そんな気持ちに応えて、ファッションジャーナリスト・宮田理江が「これだけは見逃せない」という旬のおしゃれトレンドを解説し、明日からの着こなしを引き立てるお役立ちテクニックを提案します。オフィスやプライベートでのスタイリングに生かせる知恵とスキルをあなたにレコメンドします。
マニッシュコートの操り方を映画『アルバート氏の人生』から学ぶ
働く女性にとって映画は身近な存在。仕事が終わってまったりDVDを見たり、週末には映画館に行ったり。実は、映画には使える着こなしや旬のファッションがいっぱい登場。映画を満喫するのと同時に、オフィスやプライベートで取り入れられるおしゃれのコツを学んでみませんか? ©Morrison Films ©Morrison Films
【映画情報】
『アルバート氏の人生』
公開:2013年1月18日(金)TOHOシネマズ シャンテ
ほか全国順次公開
配給:トランスフォーマー
©Morrison Films
映画『危険な情事』『危険な関係』で知られる大女優のグレン・クローズが主演し、第84回米アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた『アルバート氏の人生』。半生を男装で通したヒロインの姿は、マニッシュがキーワードになっているこの冬の着こなしにヒントを与えてくれます。
舞台は19世紀のアイルランド。貧しさから抜け出し、外で働くには、男性を演じるしかなかった当時、本当は女性のアルバート(グレン・クローズ)はホテルでウエイターとして働いていました。でも、同じように性別を偽って暮らしながらも、結婚して家庭を営む、ペンキ職人との出会いをきっかけに、もっと自分らしく生きる可能性を見いだします。しかし、その「希望の扉」はアルバートの期待以上に重く――。
男性と名乗って生きているだけあって、アルバートのコート術は紳士そのもの。白シャツに蝶ネクタイ、さらに山高帽と革手袋、こうもり傘で決めて、ジェントルマンの端正なたたずまいに整えています。
近頃、おしゃれ女子の間でファンが急増しているマニッシュなひも革靴で足元も固めることで、より装いにダンディズムなムードを漂わせることができます。色を黒と白のモノトーンに抑え、同様に、無彩色のグレーの手袋で両方を引き立てている色の操り方も、この秋冬トレンドのダークカラーのお手本的な着こなしになっています。
ここまで男前にバッチリ決めなくても、紳士的なアウターを羽織るだけで今年らしいジェントルウーマンの風情を醸し出せます。映画では袖先からシャツのカフスをしっかりのぞかせるのが、りりしく見せる小技となっていますが、カットソーやニットなどの袖口を出すことで同じような効果が得られます。さらに、蝶ネクタイの代わりにボウタイブラウスを選べば、気品と女っぽさをアピールすることができ、往年の女優のようなクラシカルな着こなしも楽しめます。
冬のおしゃれ度アップに決定打!メンズ系コート


MACKINTOSH 2WAY トレンチ コート/DEVASTEE オーバーサイズ テーラード コート/SEE BY CHLOE コットン ハーフ コート/LAVENHAM ツィード キルティング ショート丈 ダッフル コート/sisii ラクーン ファー付き 2WAY レザー モッズ コート(画像協力 mahna mahna)
男前コートは冬の着姿をシャープに見せてくれる頼もしい相棒。スタイリングのポイントは、メンズライクに寄せすぎないで、程よく女らしさを差し込むこと。凹凸のないフラットで単調なデザインは、コートに「着られ」ている敗北感が出てしまいがちだから、細部や色・素材でアレンジが冴えるタイプを厳選しましょう。
例えば、定番のトレンチは、ボタンやベルトなどのディテールに静かな主張のあるモデルを選べば、無愛想に見えません。ゆるやかにボディーラインを隠すビッグシルエットのコートは襟とポケット口は光沢感のある別布で切替えられた味わい深いデザインが柔和な表情だから、オン・オフをまたいで着回しできます。
英国紳士を思わせる長め着丈のチェスターフィールドはあえてあでやか色を選んで、フェミニンなムードを引き寄せてみては。防寒面で頼りがいのあるダッフルはトグルや縁取りに別色が配された愛くるしいレトロな印象が心ときめかせます。
ほっこりアウターには細身のボトムスですっきりレッグを演出したい。ミリタリー気分の濃いレザーのモッズコートは、襟周りにたっぷりファーがあしらわれたもので、リッチ感と華やぎを足し込んで。パンツルックにはもちろん、レディライクな装いにもマッチするから、着こなしのバリエーションも広がるはず。
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