06
MAR/2015

「真に社会に役立つ仕事がしたい」――全くの未経験分野に転職した女性が、“納得できる仕事”と出会えたワケ

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突撃! 隣のステキ女子
ワーキングビューティ・アルバム

仕事でもプライベートでも輝いている女性をクローズアップ! 自分らしいワーク&ライフスタイルで充実した毎日を送っている女性たちから、ハッピーに生きるヒントを教えてもらっちゃおう。

「真に社会に役立つ仕事がしたい」――全くの未経験分野に転職した女性が、“納得できる仕事”と出会えたワケ
株式会社HASUNA
児玉 香織さん
芸術大学で美術を学んだ後、印刷会社でフリーペーパーの編集や印刷物の営業に携わる。2012年11月、株式会社HASUNAに入社。名古屋栄店店長を経て、現在は広報マーケティング業務に就く

今回紹介するワーキングビューティーは、株式会社HASUNAの児玉香織さん。ジュエリーブランドHASUNAと言えば、児童労働や劣悪な就業環境のもとに採掘・製造された宝石を使わない、環境や社会に配慮して作られる、ラグジュアリーでエシカルなジュエラーとして有名。そんな同社で活躍する児玉さんの仕事にかける想い、輝きの秘訣とは――。

転職を決めてイベントや勉強会に参加
“納得できる”仕事に出会えた

編集部:印刷会社からジュエリーブランド。全くの畑違いの転身に見えますが、その経緯を教えてもらえますか?

前職で営業をしていたころ、1年がかりであるパンフレットの企画をしたんです。有名なカメラマンに優秀なデザイナーを集めて、自分なりに想いを込めて作ったものでしたが、結果的には数千部の在庫が残ってしまったことがあって。それをきっかけに、「自分が本当に納得できるモノづくりがしたい」、「真に社会に貢献できる仕事がしたい」という自分の強い気持ちに気付いたんです。それで、新しい職場を探し始めるようになりましたね。

編集部:HASUNAを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

ウェブで仕事を探しているときに、偶然とある勉強会の動画で当社代表の白木がスピーチしているのを見て、モノづくりと社会貢献とがうまくつながっているなあと感じたのが、最初のきっかけです。転職しようと決めてからは、自分が何をすべきなのか明確にするために、手当たり次第、自分の興味のあるイベントや勉強会に参加するようになりました。青年海外協力隊に応募してみたり、複数の企業の面接を受けてみたり。そうこうして自分の進むべき道を模索している中で、偶然ではありますが、とあるイベントで白木の知人と知り合うことができて。そこからどんどん白木本人とも距離が縮まって、名古屋栄店がオープンする際に「店長をやってみない?」と声を掛けてもらいました。ジュエリーにも興味がありましたし、すごくわくわくしました。

編集部:完全な異業種への転職ですね。不安もあったのでしょうか?

もちろん、ジュエリーの販売経験もなく、まして店舗経営などしたことがありませんでしたから、不安はありました。でも、それよりも楽しみの方が大きかったですね。完全に腹を括ったというか。「ここでやれることを全てやり切るしかない!」という気持ちでした。

編集部:社会の役に立ちたいという想いは、HASUNAに入ってどんな場面で実感できるようになりましたか?

本当に、数え切れないほどありますね。店舗に立ってみて、直接お客さまとお話をさせていただけるようになったことも前職との大きな違い。これまでB to Bの仕事しかしてこなかった私にとっては、私たちの商品や接客に対するお客さまの反応をダイレクトに感じられることが嬉しくて仕方なかった。あとは、実際に宝石の採掘と研磨をしているパキスタンの方たちとスカイプでお話しすることがありました。みなさん本当に仕事に一生懸命な方たちで、フレンドリー。HASUNAのジュエリーを作るようになったことで、「豊かな生活を送れるようになった」とか「収入が増えて結婚できることになった」とか、いろいろな話を聞かせてくれて。そんな声を聞くと本当に感動するし、自分たちの仕事の意義を実感します。

現場を知らないと仕事ができない
お客さまと売場のリアルを観察する毎日

「真に社会に役立つ仕事がしたい」――全くの未経験分野に転職した女性が、“納得できる仕事”と出会えたワケ

編集部:最初は店長からのスタート。広報マーケティングに異動になったのはいつからですか?

実は、入社時からずっと兼任していたんですけど、本格的にやり始めたのは2014年の4月からです。今はWebサイトやオンラインブティックのアクセス分析やコンテンツ作り、パンフレットの制作なども手掛けますし、店頭での「ブライダルフェア」や「クリスマスキャンペーン」などのイベント企画・運営なども担当しています。

編集部:仕事をする上で大切にしていることはありますか?

マーケティングはデータに基づいて論理的に行う必要がありますが、それと同じくらい感性を使うことが、大切だと思っています。特にジュエリーはエモーショナルな商品。少し社会の動きが変わったり、季節や人の気分が変わるだけで、商品の動きがものすごく変わります。だから、とにかく現場を見ることが大切だと考えています。どんなお客さまがお店にいらしているのか。販売スタッフがどんなモチベーションで接客をしているのか。それはやっぱり現場を見ないと分からないもの。だから、毎週本店と伊勢丹には足を運んで、売り場の雰囲気や接客、ディスプレイ、曜日や時期ごとの顧客層の違いなどをチェックするようにしています。

編集部:現場を深く知ることで、広報マーケティングの仕事にどんな影響がありますか?

例えばですが、平日はお仕事をされている女性たちが店舗に足を運びづらいというハードルがありました。そこで、「何か来店のきっかけになるものを」と思い、オリジナルノートをプレゼントするキャンペーンをマーケティングチームで発案したんです。このキャンペーンがすごく好評で、お近くにお勤めのお客さまが立ち寄ってくださる機会がぐっと増えましたね。

アートもマーケティングのヒントに!?
プライベートで得た刺激も仕事に生かす

編集部:広報・マーケティングと担当する業務も幅広く、お忙しい毎日だと思います。普段から健康のために心掛けていることはありますか?

5~6年前から週末は30分くらい走っています。あとは寝る前のストレッチ。これは小学生のころからずっと続けています。

編集部:小学生のころから!? それはすごいですね。

おかげでストレッチをしないと寝られなくなりました(笑)。リラックスしてから眠ると睡眠の質がぐっと良くなるんです。昔は直前まで仕事をして、そのまま寝るということもありましたが、そうするとどうしても疲れがとれない。だから、いまは寝る前に20分くらいしっかりストレッチをして体を伸ばし、PCや携帯も寝る直前はあまり見ないようにしています。携帯もメールが来たりするとつい見たくなりますけど、それだといつまでも寝るモードに入れません。意識的に眠る態勢をちゃんと整えることって、私にとってはすごく大事なんですよね。

編集部:他にも、ストレス解消などリフレッシュに効果的な方法はありますか?

休日にはよく美術館やギャラリーに行きます。アートを見ていると、人の感情や生き方がどう動いているのかが分かるので、マーケティングのヒントにもなるんですよ。先ほども申し上げたように、ジュエリーは人の感情や生き方と密接に結びついているもの。だからこそ、どんなデザインの前で人は気持ちを強く動かされるのかを美術館にいながら観察したりもしますね。こうやって、プライベートの時間にも仕事で生かせるヒントがたくさんあると思います。

編集部:何だかとっても充実されていてまぶしいくらいですが、正直、悩んだりすることってないですか?

言い尽くせないくらいいっぱいあります、自分の生き方そのものとか(笑)。ただ、これまでを振り返ってみると、あっちこっち興味のあることに手を出し過ぎて遠回りすることもあったなあと。でも、一方で、意外とその足取りはちゃんと今につながっているんだなって感じたりもします。

編集部:では、これからはどのような人生を送りたいと考えていますか?

どんなことにも真摯に向き合う生き方ができればいいなあと思います。私の理想の人物像は、オジさんっぽいかもしれないけれど、吉田松陰なんです(笑)。彼の特徴がまさに、“何事にも真摯に向き合う”というところで、すごく憧れています。やっぱり、仕事をする上でも生きる上でも、自分がやっていることが「誰にとって価値があることなのか」ってことを常に考えていきたいんです。そして、自分自身も、社会にとって価値のあるものを生み出し続けられる人になりたいというのが、今の私の目標です。


日々仕事をしている中で社会とのつながりを探る児玉さんの視点は、自分の仕事の意義を見つめ直すヒントにもなりそうだ。「より良い社会をつくるために、自分に何ができるのか」と、真摯に考え続ける誠実さが、彼女をさらに魅力的に輝かせている。

「真に社会に役立つ仕事がしたい」――全くの未経験分野に転職した女性が、“納得できる仕事”と出会えたワケ
コンサートで出会い、その音楽性に惹きつけられたアンドレ・メマーリのCD。「聴くだけでリラックスできるんです。よく仕事中にもかけていますよ」(児玉さん)
「真に社会に役立つ仕事がしたい」――全くの未経験分野に転職した女性が、“納得できる仕事”と出会えたワケ
イタリア・アッシジの聖フランチェスコ聖堂からインスピレーションを受けたというHASUNAの新作ジュエリーポーチ。「私もアッシジに行ったことがあって、思い入れのある場所。この青もすごく好きで、思わず買ってしまいました(笑)」(児玉さん )
「真に社会に役立つ仕事がしたい」――全くの未経験分野に転職した女性が、“納得できる仕事”と出会えたワケ
いつも持ち歩いているという手帳とスケッチブック。「手を動かさないとアイデアが広がらないタイプ。メモをしたり撮影の構図を考えるのに使っています」(児玉さん)

取材・文/柏木智帆 撮影/吉永和志

連載『ワーキングビューティー・アルバム』の過去記事一覧はこちら

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