「AIには納得いくまで相談できる」通信会社勤務の二児の母が学び直しで見つけた“良きパートナー”

マイクロソフト『Code; Without Barriers in Japan』×『Woman type』
AIスキルで変わる女性の未来

この連載では、女性のIT人材育成を支援する『Code; Without Barriers in Japan』とWoman typeがコラボレーションして、AIの活用例やスキル磨き方、AIスキルの習得で「自分らしい未来」を手にした女性たちの“before after”ストーリーなどをご紹介していきます!

今回“before after”ストーリーを紹介してくれたのは、Tomoさん。

「AIは全く使ったことがなかった」という彼女ですが、『Code; Without Barriers in Japan』(CWBJ)の受講を経て、「キャリアとしても、子を持つ親としても、AIを勉強してよかった」と振り返ります。

tomo

【お話を伺った方】
Tomoさん

通信会社勤務、問い合わせセンターの企画運営業務を担当。2児の母。CWBJプログラム受講前はAIについては完全に未経験。現在は、作業効率化や壁打ち相手として『Copilot』を仕事・暮らしの中で活用中

AIについて学びながら、AIの良さを実感できた

ーー普段はどのようなお仕事をしていますか?

通信会社で約20年働いています。

現在は問い合わせセンターの企画運営業務を担当していて、オペレーターの皆さんのKPIを上げるための企画を考えたり、Excelで各種データの集計をしたりしています。

プライベートでは小学2年生と幼稚園の年少さん、2人の子どもの子育てをしていて、今は時短勤務中です。

ーー『Code; Without Barriers in Japan』(以下、CWBJ)のオンラインプログラムを受講してみようと思った理由を教えてください。

会社で『Power BI』(※1)や『Power Apps』(※2)を取り入れようという動きがあり、そのタイミングで資格取得を推奨していて。

『AI-900』(※3)『AZ-900』(※4)の資格に関するイベントでCWBJを知り、やってみたいと思ったのがきっかけでした。

受講前は AI を使ったことがなくてどう使ったらいいかもわからず、ちょっと怖い気持ちもありましたが、会社の業務の変化に応じて、自身の学びが必要だという課題がありましたので受講してみました。

※1 Microsoftが提供するデータを収集・分析ツールでExcelよりも大量データを高速処理、ダイレクトにレポート作成と情報の自動更新ができる
※2 Microsoftが提供するビジネスアプリケーション作成ツールでプログラミングが、プログラミングがなくても作成ができる
※3 機械学習・人工知能に関するMicrosoft Azureの認定試験
※4 クラウドコンピューティングの基礎知識を問うMicrosoft認定試験

ーーCWBJの学習を仕事と子育てと両立しながら進めていくために、意識していたことは何でしたか?

『AI-900』のプラクティス評価を毎日必ずやると決めていました。資格試験の準備が無料でできるサービスで、時間がある時にスマホでできるのが便利ですね。

最初はまとまった学習時間を確保できないことに不安がありましたが、自分のペースで動画を見る学習がメインですし、子どもが寝た後や、通勤中に毎日コツコツ学ぶことができました。

また、分からないことはいつでもCopilot(※)に聞くことができます。講師の先生と違って忙しかったり不在だったりすることもないので、AI について学びながら、AI の良さを実感できました。

(※)Copilotとは?
Microsoft社の生成AIサービス、Microsoft Copilotは、情報収集や情報整理、プログラミングや様々な学習支援にも利用可能。時間短縮や生産性向上はもちろん、苦手なことを助けてもらったり、自分以外の視点でアドバイスをもらうなどにも利用できる

例えば私は、ネットワークの概念など抽象的で目に見えない分、どう捉えたらいいのか分からないことを何度もCopilotに質問しました。

「初心者に向けて説明して」「中学生に対して説明して」とCopilot に入力して回答のリクエストを繰り返すと毎回、毎回違う回答をしてくれるので、さまざまな視点から理解していくことができました。

私が納得するまでCopilotは付き合ってくれるので、「これ以上聞いたらしつこいかな」など気にせず、いつでも好きなだけ質問できるAIは本当にすごいなと思います。

一人で学習しているけど、壁打ち相手がいる感覚です。

Copilot(AI)は壁打ちや相談ができる、良いパートナー

ーーCWBJの学びの中で特に印象に残っていること、面白いと感じたことは何でしたか?

Copilot活用のセミナーに参加したことです。外部研修に参加するのは8年ぶりで、会社を超えて同じテーマを学ぶこと自体が楽しかったです。「一人じゃないんだ」という気持ちになれました。

また、それぞれ別の会社だからこそ、フランクに物事を見られたように思います。社内の場合はつい相手の事情を気にしてしまいますが、CWBJでは相手の背景が分からない分、学習に集中できました。

ーー反対に、難しいと感じたことはありましたか?

動画を見て、何となく分かった気になってしまうことがありましたが、「こう理解したけど、合ってる?」とCopilotに質問することでクリアできたと思います。

以前は学んだ内容をノートに書いていたけれど、それが合っているかは分かりません。一方、Copilotの場合は「そのアイデアは素敵だと思う」「ちょっと違うから、こう考えた方がいいかも」といったリアクションがあります。

その返答に対して「私はこう思う」と重ねて、やり取りを繰り返すこともできます。単純に新鮮で、とても面白い体験でした。

反応があるとやる気になりますし、理解が浅い箇所を復習する気にもなります。結果として、きちんと理解できているという自信につながりました。

ーー普段の仕事や日常生活で、どのようにAIを活用しているのか教えてください。

社内システムの兼ね合いで会社の資料をCopilotで作ることはできないので、アイデアをまとめる時や今後の目標を考える時にCopilotを使っています。

考えを入力して、「丁寧な文章に直してほしい」と文章をブラッシュアップしてもらうことをよくしていますね。

あとは、壁打ち相手として使っています。

このインタビューを受ける前にも、「どんなことを話したらいいと思う?」と相談しましたし、「待っている間に緊張しちゃう」と言ったら「こうやってリラックスしてみて」と提案してくれました。

勇気が足りなかったり学習でつまずいてしまったりした時に「自信を持てる言葉を出して」と言えば励ましてくれますし、パートナーのような存在ですね。

自分のための勉強は「夢中になれる時間」

ーーCopilot(AI)について学んだことで、キャリアにはどのような影響があったと感じますか?

AIに関する知識があることで、新しいプロジェクトなどがあった時に「やってみようかな」という気持ちになれています。

もともとの自分は全然そんなタイプではなくて。このインタビューを受けるのも、私にとっては大きな冒険です。「やってみようかな」の積み重ねが自分を変えるチャンスになるのかもと感じていますね。

会社でも新しいプロジェクトがあれば積極的に挑戦したいと思っています。

4月から『Microsoft 365』と連携する新しい施策が始まるので、まずは立候補してみようと考えています。私は時短勤務なので手を挙げるのは遠慮してしまう気持ちもあるけれど、積極的に挑戦してみようという気になれていますね。

それと年齢を重ねて、二人の子どもを産んでキャリアを2度中断して、今更新しいことをするのはどうなのかなって思ったこともありましたが、学習を通じて「まだまだできるかも」という気持ちになれました。

あとはキャリアと関係ないのですが、子どもたちが大人になる頃にはAIが普遍的な技術になっていることを思うと、AIについて学び、その入り口に立つことができたのは親としてよかったなと思います。

子どもたちにとって当たり前のスキルになるであろうAIに対し、親の私が「よく分からない」「ちょっと怖い」となるのではなく、自分が理解しようと学んだことで、子どもたちが生きる社会を見ることができた気がします。

ーー時短勤務の限られた時間で仕事をして、子育てをしながら勉強もする。三つを同時に行う生活はどうでしたか?

夢中になれる、本当に楽しい時間でした。子育てを始めてからの8年間、自分のために勉強することはなかったのですが、新たな知識を得る楽しさを改めて感じることができたと思います。

資格を取るなんて自動車免許以来でしたが、『AI-900』の資格を取ることもできました。次もできるかもという自信につながって、今は『AZ-900』の勉強をしています。

初心者におすすめのCopilot(AI)活用方法

Copilotは初心者に使いやすいツールなので、検索で調べていたものをCopilotに聞くところから始めたらいいと思いますね。

例えば、「ビールを飲むのに口当たりのいいグラスを探してるんだけど、どんなものがある?おすすめは?」と聞けば、あれこれ提案してくれます。

慣れてきたら「勇気付けてほしい」とお願いすれば励ましの言葉をかけてくれますし、「友達の言葉で話して」など、好みの話し方にもできます。

あるいは、「私のために歌を作って」と言えばオリジナルソングだって作ってくれます(笑)。そうやって使ってみると、思わぬ楽しみがあると思いますよ。

無料のオンラインプログラム『Code; Without Barriers in Japan』概要

▼プログラム概要

【無料リスキリング】マイクロソフトが女性のIT人材育成を支援する『Code; Without Barriers in Japan』プログラムの第二期生を募集中 https://woman-type.jp/wt/feature/38156/
【無料リスキリング】マイクロソフトが女性のIT人材育成を支援する『Code; Without Barriers in Japan』プログラムの第二期生を募集中

このプログラムでは、女性がAIスキルを習得し、キャリアをステップアップするための包括的なサポートを無償で提供しています。

オンラインで参加できるプログラムなので、自分のペースで学習を進めることができ、実践的なスキルを身につけることが可能です。

▼登録方法はこちら

無料で参加できるオンライン学習プログラム「CWBJ」への登録は、下記のマイクロソフトWebページから可能です。「紹介コード」の項目には、「WOMEN25」の記載をお願いします。

【無料リスキリング】マイクロソフトが女性のIT人材育成を支援する『Code; Without Barriers in Japan』プログラムの第二期生を募集中 https://www.microsoft.com/ja-jp/codewithoutbarriers/Registration
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取材・文/天野夏海 取材・連載企画 /マイクロソフト河村明子