「スポーツも仕事も。」両立生活が“前向きな人生”を始めるきっかけに!/File.03 タッチラグビー男女混合日本代表×健康食品の商品企画・北村佳子さん

両立の経験が「自分には何でもできる」という自信を与えてくれた

株式会社わかさ生活 北村佳子さん

もし、どちらか一方だけの人生だったらと想像すると、今よりも“夢のない人生”を送っていたんだろうな……。会社員としての仕事と、スポーツ選手としての自分と。両立を始めたばかりの頃は確かに大変だったけれど、それを乗り越えられた自分がいる。すると、「私には何でもできる」というような、自信が生まれました。

パラレルキャリアを始める前の自分は、今思えばすごく消極的で、チャレンジすることに対してネガティブなことも多かったんです。でも、今は一見無理そうに思える目標や夢であっても、「とりあえず挑戦してみよう」っていさぎよく決断できるようになりましたね。そういう心のクセが付いたんだと思います。

また、周囲の人の理解や助け無しには絶対にここまでこられなかったのも事実。やはり、タッチラグビーの合宿や遠征試合、ワールドカップ開催中は、仕事を休まないといけなくなります。時には2週間くらいお休みをいただいて、スポーツ活動に専念することも。そうなると、社内の人に頼らないと仕事が回らないことも出てきます。

いざそうなった時に周囲の協力を仰げるように日頃から心掛けていることは、とにかく自分という人間の情報を開示しておくこと。仕事の合間の雑談でもいいので、周囲の人に声を掛けて話しをすることですね。私がどういう人間で、何をやっていて、どんなことを普段考えているのか――。自分に置き換えてみてもそうなのですが、よく知っている人のことは助けてあげようという気持ちになれます。自分が好きなことを欲張りに貫き通したいなら、それができる環境を自分でつくっていく努力はしなければいけないと思うんですよね。

やりたいことがあるのに「自分には無理そうだから」「大変そうだから」という理由で諦めてしまっている女性がいるとしたら、ぜひ思い切って一歩踏み出してみてほしい。その、“一歩を踏み出した”という経験が、きっとその後の人生に自信を与えてくれるはず。その自信が、今後の人生をより豊かにするようなチャンスをまたもたらしてくれるんじゃないかと思いますね。

取材・文・撮影/栗原千明(編集部) 競技中写真の提供/北村佳子さん

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