16
OCT/2014

家でゴロ寝が疲労の元!? 脳科学者が教える「リラックス脳」の作り方

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リラックス脳
忙しく働いている女性の中には、「職場を離れてもなかなか気持ちが休まらない……」という人が少なくない。また、休日に体を休めても、何となく疲労感が取れずに悩んでいるという人も多いのではないだろうか? そこで、医学博士・米山公啓さんに、脳科学の観点から、心身の健康を維持していくために必要な、疲労解消のコツを教えていただいた。

脳を休めないのは危険
「うつ」や重大な病気の引き金に!

「心身の健康を維持していくためには、体を休めるだけではなく、脳からしっかりリラックスさせ、疲労を回復させることが大切です。脳がリラックスしている状態とは、副交感神経が優位に働いている状態のこと。逆に、交感神経が優位の状態では、脳も活発に働いている状態。この、『リラックス脳』と『働き脳』を上手に切り替えられるようになれば、心身をしっかりと休められるようになるはずです」

と米山先生。また、脳をリラックスさせない状態が続くと、精神の安定を促す神経伝達物質であるセロトニンが減少し、「うつ」症状に陥りやすくなってしまう。さらに、血圧の上昇などの身体症状が出ることもあり、重大な病気の引き金になってしまう可能性もあるそうだ。

「いつも代わり映えしない、“変化のないライフスタイル”を送っている人は、脳がリラックスしづらくなっているので要注意。例えば、何か緊張することが終わったときに『ほっ』として頭がぼんやりするような感覚を味わったことがある人は多いと思いますが、それは脳がリラックスしている状態だからです。このように、脳をリラックスさせるためには、あえて緊張状態を通過することが必要になるのです」

体を動かさない≠休む
脳のリラックスには「変化」が必須

脳をリラックスモードへと切り替えるためには、「緊張」と「緩和」のメリハリが大切だという。米山さんによれば、日々の暮らしの中に意図的に「変化」を仕掛けていくことが、そのメリハリづくりに繋がるとのこと。

「私たちの脳は、常に『変化』による刺激を求めています。例えば、一日中同じ部屋でじっとしていたら、気が滅入ってきますよね。一方で、人と会って話をしたり、知らない土地に出掛けたりすると、ワクワクする気持ちと同時に少なからず緊張するはず。この「緊張」から解放されるとき、脳は深くリラックスするものなのです。ジェットコースターで例えると、緊張という山が高いほど、その後に深いリラックスモードに急降下するイメージ。逆に、低めの山すらなければ、リラックスモードへと降下することができません」

「疲れているから」という理由で休日はいつも家でゴロゴロしているという人も多いかもしれないが、実はその行動が脳のリラックスを阻んでしまっているのだ。

「いつもコンビニのご飯ばかり食べているという人は、時には高級なレストランに足を運んでみるも良し。いつも同じ友人とばかり一緒にいるという人は、新しい出会いがあるような場所に出向いてみるのも良いでしょう。日頃の生活の中に『変化』を散りばめて、自分で緊張するシーンを作り出してみてください。『働き脳』から『リラックス脳』への切り替えが自然と行われるようになり、心身をしっかり休められるようになるはずです」

不眠・動悸・めまいは
脳が出す「休みたい」サイン!?

「脳がリラックスせずに心身が休まらない状態が続くと、うつ症状が出たりすると説明しました。ですが、そういった重い症状が現れる前に、脳はさまざまな危険信号を出すはずです。そのシグナルを見極めて、心身の健康状態を自分で管理できるようにしていきましょう」

例えば、夜の寝付きの悪さなど、不眠の症状を感じ始めたら、脳がリラックスできていない証拠。副交感神経が優位に働くべきシチュエーションで、交感神経が優位になってしまっている可能性があるそうだ。また、動悸やめまいなどを感じるようなら、さらに危険度が高いという。

「これらの症状を自覚したら、すぐに『リラックス脳』への切り替えを実践してほしいと思います。また、ウォーキングを日々の生活に加えると、体内の血のめぐりが活性化して脳の動きも活発化するのでお薦めです。1日40分程度歩くことが理想的ですが、続けて歩くことが困難なら、10分程度のウォーキングを4回に分けてみてもOKです。歩いた後には深いリラックス効果を実感できるはずですよ」

体はしっかり休めているのに疲労感が続いていたり、気持ちのリフレッシュができずにいる場合、『働き脳』と『リラックス脳』の切り替えがうまくいっていないかもしれない。脳を休ませないまま働き続けて不調を招いてしまう前に、意識的に自分の脳を休ませてあげるよう工夫してみては?

 医学博士・作家 米山公啓さん

医学博士・作家
米山公啓さん

1952年山梨県生まれ。作家、神経内科医。元聖マリアンナ医科大学第2内科助教授。1998年より本格的な著作活動を開始し、医学ミステリー、小説、エッセイ、医療実用書など、現在までに280冊以上を上梓。講演会、テレビ・ラジオ出演、テレビ番組企画・監修などでも活躍中。日本老年学会評議員、日本脳卒中学会評議員、日本ブレインヘルス協会理事

取材・文/上野真理子

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