“女子会”の常識が変わる! 就職経験のない女性が「撮影女子会」を人気サービスに育てるまで/中村朝紗子さん

女の子たちから絶大な支持を受ける「撮影女子会」を立ち上げた中村朝紗子さん。その圧倒的なプロデュース力の裏には、前に突き進む強さと感度の高さ、そして「周りの人々を幸せにしたい」という強い想いがありました。今回は、中村朝紗子さんキャリアの軌跡を辿ります。

中村朝紗子

中村朝紗子(なかむら・あさこ)さん
株式会社Morning Labo代表取締役。撮影女子会プロデューサー。1992年生まれ、大阪府出身。学生時代にドレスアップ〜ヘアメイクを通じて1日ヒロイン気分が味わえる「撮影女子会」を立ち上げ、起業。その経験をもとに、絵になる体験からPR・口コミを広げる「フォトジェニックマーケティング」を提唱。「撮りたくなるかどうか」を軸に、フォトブース制作、行政とのジェニック旅の企画、イベントのプロデュースを手がける。Eggs’n Thingsほか、公式インスタグラムのビジュアルディレクションなども担当。趣味は旅とオムライス、特技は少林寺拳法

※こちらの記事は『SHElikes』からの転載です。元記事はコチラから

1.「女子会」に、新しい風を吹かせる

–中村さんの現在のお仕事内容を教えてください。

フォトジェニックをテーマにしたプロデュース会社『Morning Labo』を経営しています。ドレスアップからヘアメイクまでを通じて1日ヒロイン体験ができる「撮影女子会」をはじめ、”絵になるシーン”を活用してPR課題を解決するフォトジェニックマーケティングの支援をおこなっています。

–どのような経緯で撮影女子会をはじめたのですか?

実は、青春時代は少林寺拳法にハマっていて、突き蹴りばかり練習していたら日本で2位になったという経験があるんです。そこで大学では失われた女の子らしさを取り戻すべく、女性誌の編集部のアシスタントになりました。女子に刺さる企画を考える中で、2013年の大学3年次に「撮影女子会」を思いつき、リリースしました。就職はせず、2014年に株式会社『Morning Labo』を立ち上げて今に至ります。

–ちょっとした日常のシーンやお祝い事の日まで、美しく記録を残したいという需要は近年急速に高まっていますよね。撮影女子会の着想はどこから来たのでしょう。

もともと「女子会」は居酒屋チェーン「笑笑」が提唱したと言われていますが、女子会といえば食べて話すだけが定番。でも、噂話や悪口で盛り上がる女子会にはマンネリを感じていました。

一方で、当時はSNSが流行り始めたばかりで、自撮りやプロフィール写真のニーズが高まった頃。その2つを組み合わせたら、女子会にポジティブでキラキラした、新しい風を吹かすことができると思ったんです。「かわいくなりたい」は、女子ならみんなが持っている願望です。それを叶えるのに「女子会」という言い訳があれば、参加しやすいとも思いました。

中村朝紗子

「撮影女子会の風景」

2. 厳しさの先にある、毎日をデザインできる贅沢

–とてもワクワクする、素敵な事業ですね。ご自身で起業された際、迷いや不安、もしくは周囲の反対などの壁はありませんでしたか?

はじめた当初は不安しかなかったです(笑)。大学生だったので、経験もお金も人脈もない。だけどある時、失うものが何もない身軽さは、挑戦するのに一番いい環境だと気づいたんです。もともと臆病な性格なので、自分が逃げないよう、就活中に受けていた企業を全部辞退して退路を塞ぎました。親の反対にもあい心配をかけましたが、行動を見せて、あきらめてもらいましたね。

–ストイックでかっこいいです。普段お仕事をする中で、心がけていることはありますか?

撮影女子会を立ち上げた頃の自分がライバルだと思っているので、過去の自分のエネルギー量や挑戦する姿勢に負けないよう、毎日気を引き締めて過ごそうと心がけています。

ただ、自分の体力を過信しすぎて倒れてしまったことがあって…。「お仕事する時間の長さ=頑張り」と勘違いしていた頃に体を壊し、お仕事が1週間ほどストップして周りにたくさんの迷惑をかけてしまいました。それからは早起きやトレーニングを習慣にして、心と体に余裕をもたせることを大切にしています。この出来事は、自分にとっての人生の優先順位を整理するきっかけになりましたね。

–今のお仕事を通してのやりがいと、起業前後の変化があれば教えてください。

毎日をデザインできる楽しみ。これって、人生において何にも勝る贅沢だと思います。その分、自己管理が大切になってくるのですけれど…。

周囲の変化でいえば、私が起業した同じくらいのタイミングで父が宮古島に移住し、起業したことです。今は父とは同志のような、起業仲間のような関係で、飲むときは経営や今後のビジネスのことを熱く語り合うようになりました。当初起業に反対していた母も認めてくれたのか、今は応援してくれています。

中村朝紗子

「母と金沢旅行へ。無理を言って着物を着てもらいました(笑)」

3. 日常の中の”のんびり時間”を大切に

–忙しい毎日だと思いますが、お仕事終わりや休日はどのようにお過ごしですか?

仕事終わりは、事務作業や明日の準備をしてお風呂に入ります。「お風呂は命の洗濯」とも言うように、ゆっくり湯船に入る時間はリラックスできます。休日は朝からジムに行ったり、映画を見たりとのんびり過ごします。最近はイベントで仕事に出ていることが多いですが(笑)。

–休日もお仕事が入ることもあるようですが、プライベートと仕事との両立はどのようにされているのでしょう。

仕事が趣味みたいなものなので、あまり「プライベート」という概念はないかもしれません。リフレッシュは、旅。その時はパソコンも置いていくことが多いですね。

中村朝紗子

「旅の仕事も増えてきました。」

4. 与え続けるほど、人生は豊かになる

–中村さんが今、叶えたい夢を教えてください。

『Morning Labo』では女の子の「撮っておき体験」を届けることを理念としています。1人でも多くの方に、自分に期待する気持ちや、明日への勇気を届け続けられたら嬉しいです。あまり組織拡大とか、上場には興味がないんです。

他には、働いてくれる社員やスタッフさんを幸せにすることですね。前は事業を軌道に乗せることに必死でしたが、最近、スタッフが幸せじゃないとお客さんを幸せにできないことを痛感する出来事が増えました。仲間を大切にして、より大きな価値を届けていきたいです。

中村朝紗子

「撮影女子会の共同創業者の磯野加奈子と一緒に。」

–ありがとうございます。それでは最後に読者に向けてメッセージをお願いします!

100年経てば、命は終わります。今感じる不安も躊躇もどうせなくなってしまうのなら、やった方が得だと思いませんか?21世紀に受けた命の輝きを、人の道を照らしたり、勇気を与えることに燃やせたら、それはとても素敵なことだと思います。

–中村さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました。


▷編集後記

インタビューを通して、中村さんの心身のタフさと、女の子の心理を知り尽くしたプロデュース能力の高さを感じました。そして何より、自分ひとりで完結する世界ではなく、自分に関わるすべての人々が幸せな世界を作っていきたい。この強い想いこそ、中村さんの力強い一歩を後押しするのだろうと思います。


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取材・文/SHEshares編集部 hana