

第19回
女性エンジニアの転職意識
女性エンジニアに転職意識について聞いてみました。
2021.02.10
アンケート実施期間/2020年11月5日~11月20日 有効回答数/109名 調査方法/女の転職type、type、type転職エージェント、type IT派遣の女性エンジニア会員、および(株)キャリアデザインセンター社員の知人・友人の女性エンジニアに対してWeb上で調査
今回の調査でわかったこと
転職先選びで重視するのは、開発環境<上司・同僚。 職場の人間関係がキャリアを左右する?
現在、日本のIT業界における女性技術者の割合は15%以下。エンジニアの世界では、女性が圧倒的なマイノリティとなっています。そこで職場の“少数派”として働いている女性エンジニアの実態を調査すべくアンケートを実施。後編は女性エンジニアの「転職意識」にフォーカスしています。
会社選びで重視するポイントとして、30代は「柔軟な働き方」を特に重視する傾向がありました。働く環境で重視するポイントは、「開発環境」よりも「人間関係」という結果に。転職で得たいものは、「技術者としての成長・スキルアップ」。転職活動で不安なことは「希望に合う求人が見つかるか」「自分のスキルが社外で通用するか」となりました。IT人材のニーズ高騰で売り手市場が続くエンジニアでも、転職をシビアに考えている人が多いことが伺えました。
Q.1会社選びで重視することは?

転職先を選ぶときに、会社選びで重視するポイントについて質問すると、「仕事内容」「勤務地」を約8割の女性が選択。6割以上の人が、「残業時間」「年収」と回答。ワークライフスバランスの充実や、柔軟な働き方を実現できる会社で働きたいと考えている人が多いことも分かります。

同一の設問を年代別に見てみると、30代では「時短・テレワークの有無」を重視する人が目立ちます。
20代は、「休日休暇」や「有給取得率」などのワークライフバランス重視。ライフステージの違いによって、会社選びの条件が変化しています。
Q.2「エンジニアとして働く環境」で重視するポイントは何ですか?

エンジニアとして働く上で、職場環境の面で特に重視するポイントについて質問すると、52.3%の人が「上司・同僚」と回答し、最多という結果になりました。開発環境・言語・手法などと比べても、人間関係や、人事評価を重視する人が多いようです。また、「資格取得・スキルUPのための補助制度」を挙げる人が2番目に多く、成長意欲の高さも伺えます。

世代別で見ると、20~30代では特に「上司・同僚」が職場選びの重要なポイントとして見ている人が多いことが分かります。
Q.3転職を考えていますか?

現在の転職意欲について聞くと、76.5%の人が「近いうちに転職したい」「いつかは転職したい」と回答。回答者の大多数が、転職を検討しています。
Q.4転職したい理由は何ですか?

上記の設問に対して、「近いうちに転職したい」「いつかは転職したい」と回答した人にその理由を聞くと、「スキルアップしたい」という転職動機を挙げた人が40.4%と最も多く、「給与に不満」(34.9%)、「会社の将来性が不安」(24.8%)という回答が続きました。

世代別に見てみると、20代では「結婚・出産後も働き続けられると思えない」という回答を選択する人が、他世代と比べて多くなっています。
Q.5転職活動で不安に思うことは何ですか?

最後に、転職活動をする上で、不安に感じることは何かを質問。同率一位となったのが、「希望に合う求人が見つかるか」「自分のスキルが社外で通用するか」(49.5%)という回答です。IT人材のニーズ高騰で売り手市場が続くエンジニア経験者でも、転職をシビアに考えている人が多いことが伺えます。

年代別に見ると、「自己PRの仕方」「面接対策」「職務経歴書の書き方」など、転職活動そのものへの不安は転職経験の少ない20代で特に大きいようです。30代では、スキルに対する不安が顕著でした。
前編では、女性エンジニアの「仕事観」にフォーカスし、調査結果を紹介しています。
(前編)女性エンジニアの仕事観
回答者属性



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