第40回

事務職ってどう?

事務職のイメージや実際のところを聞いてみました。

2021.12.15

アンケート実施期間/2021年11月15日~11月28日 有効回答数/762名 調査方法/女の転職type会員に対してWeb上で調査

今回の調査でわかったこと

●未経験女性の約8割が事務職になってみたい
●事務職のイメージは「サポート的な業務が多い」
●事務職経験者は「年収」「将来のキャリア」が不安で転職を検討

今回は事務職へのイメージと、実際のところを聞いてみました。

事務職未経験者に事務職になってみたいかを尋ねたところ、約8割の人がなってみたいと回答。事務職のイメージについて尋ねると、最も多かったのは「サポート的な業務が多い」47.0%、次いで「ルーティンワークが多い」「給与が低い」という結果でした。4位には「長く働き続けられる」といったポジティブな印象も入っています。

一方、事務職経験者に実際の事務職はどうかを尋ねると、1位は「サポート的な業務が多い」、2位は「ルーティンワークが多い」、3位は「給与が上がりにくい」となりました。

事務職経験者にどのような条件がそろえば事務職を続けたいか尋ねると、約8割の人が「給与が今より上がる」と回答しました。
実際に異職種への転職を希望する理由の1位も「年収アップしたい」となっており、給与が理由で転職を検討する人が最も多い結果に。2位、3位には「スキルを身につけたい」「事務職のままでは将来のキャリアが不安」も入っており、今後の自身のキャリアを心配して転職を希望する人も多いことがわかりました。

Q.1「事務職になってみたい」という興味はある?

「事務職になってみたい」という興味はある? 回答グラフ
※事務職未経験者のみ

『女の転職type』会員に、事務職になってみたいかを尋ねたところ、「すごくある」が最も多く40.7%という結果となりました。「どちらかというとある」38.0%も含めると、8割近い人がなりたい派で、なりたくない派は18.6%にとどまることがわかりました。

Q.2事務職という職業にどのようなイメージがある?

事務職という職業にどのようなイメージがある? 回答グラフ
※複数回答あり
※事務職未経験者のみ

事務職経験がない人に事務職のイメージを尋ねると、1位は「サポート的な業務が多い」47.0%、2位「ルーティンワークが多い」39.5%、3位「給与が低い」34.7%という結果でした。
また4位には「長く働き続けられる」34.4%が入っています。「営業ってどう?」のアンケート結果(Q.2)では、営業職に「長く働き続けられる」というイメージを持った人はわずか2.7%でした。このような結果と比べてみても、給与が低いというイメージがありつつも「長く働き続けられる」というポジティブな面を評価し、事務職になってみたい女性が多いことがわかります。

Q.3どのような条件がそろえば、事務職に転職してみたい?

どのような条件がそろえば、事務職に転職してみたい? 回答グラフ
※複数回答あり
※事務職未経験者のみ

事務職経験がない人にどのような条件がそろえば事務職に転職してみたいかを尋ねると、1位は「給与が今より上がる」41.1%、2位は「現場のサポート体制が充実している」38.4%、3位は「家庭と両立できる」35.3%となりました。Q.2の回答で多かった「給与が低そう」というイメージに対して、「給与が今より上がる」のであれば転職したいという人が多いようです。また転職時には「現場のサポート体制が充実している」や「研修が充実している」などの、サポート面を気にする人も多いことがわかりました。

Q.4実際、事務職ってどう?

実際、事務職ってどう? 回答グラフ
※複数回答あり
※事務職経験者のみ

事務職経験がある人に実際「事務職」という職業はどうかを尋ねました。1位は「サポート的な業務が多い」74.3%、2位は同率で「ルーティンワークが多い」「給与が上がりにくい」68.0%となりました。Q.2の事務職未経験者のイメージと比較すると、「サポート的な業務が多い」「ルーティンワークが多い」の順位は同じで大きなギャップはありませんでしたが、「給与が上がりにくい」は事務未経験者32.2%、経験者68.0%と倍の差が見られました。事務職の仕事に就いてから、思うように昇給しないことを実感する人が多いことがわかります。

サポート的な業務が多い
専門職のサポートをしていると自然と専門職の仕事ができるようになり、事務の領域を超えた仕事をしていても待遇は事務のままということがある(50代、東京)
色々な人に一度にサポート的な仕事を頼まれるので、優先順位を確認するのが大切(40代、岡山)
IT事務を一年半ほどしています。サポート的な業務が多いが、ITの基礎知識、PCのショートカットコマンド等が学べる(20代、大阪)
ルーティンワークが多い
ルーティンワークが多いため、自分の成果をアピールしにくい(30代、神奈川)
ルーティンワークの仕事をしているが、忙しい時期が明確なので、プライベートの計画がしやすい(40代、沖縄)
日、週、月など、基本的にはルーティンワークばかりでした。求められるものもそう高度ではないため、給与が上がらなくても仕方ないかなとは思います(40代、愛媛)
給与が上がりにくい
ルーティンワークはやりやすいが、実力差が出ず、給料が圧倒的に上がりにくい(30代、埼玉)
総合職と事務職で給与テーブルが違い、昇給の基準が違っている。事務職は評価を数字で表すことが難しく、評価されにくい(30代、埼玉)
同じ仕事で要領が良くなっても、給与も上がらず、褒められもせず、あまりやる気が出ませんでした(40代、埼玉)

Q.5どのような条件がそろえば、事務職を続けたい?

どのような条件がそろえば、事務職を続けたい? 回答グラフ
※複数回答あり
※事務職経験者のみ

事務職経験がある人にどのような条件がそろえば事務職を続けたいかを尋ねると、1位は「給与が今より上がる」78.4%、2位は「リモートで働ける」53.5%、3位は「家庭と両立できる」47.7%となりました。
「給与が今より上がる」は、事務職経験者も未経験者も1位となっており、重要なポイントであることがわかります。一方、2位に入った「リモートで働ける」53.5%という条件は、Q.3の事務職未経験者では6位になっており、優先度にギャップがあります。

こちらは「営業ってどう?」のアンケート結果(Q.5)でも同様の傾向があり、職種経験者が今後もその職種を続けるかの判断軸として「リモートで働ける」という条件が重要になっていることがわかります。

Q.6事務職から他の職種へ転職したい理由は?

事務職から他の職種へ転職したい理由は? 回答グラフ
※複数回答あり
※事務職から他の職種への転職を希望している人のみ

女性からの人気が高い事務職ですが、事務職から他の職種への転職を希望している人にその理由を聞いてみました。1位は「年収アップしたい」34.3%、2位「スキルを身につけたい」28.5%、3位「事務職のままでは将来のキャリアが不安」24.8%という結果になりました。
Q.5で「給与が今より上がる」なら事務職を続けたいと回答した人が約8割もいたことから、やはり給与の部分で不満を感じて異職種への転職を考える人が多い傾向が見えました。
2位の「スキルを身につけたい」、3位の「事務職のままでは将来のキャリアが不安」は、Q.3でルーティンワークが多く年収が上がりにくいといった実感を持っている人たちが、今後の自身のキャリアを心配して転職を希望している様子がうかがえる結果となりました。

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

調査データの引用・転載について

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