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APR/2015

新しい部署で早く認められるために! 異動時に心掛けるべき2つのこと

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ライフネット生命・岩瀬大輔の「若手女子のお悩み相談室」
『入社1年目の教科書』の著者がアドバイス
ライフネット生命・岩瀬大輔の「若手女子のお悩み相談室」

入社前に思い抱いていたイメージとのギャップに戸惑ったり、「この働き方でいいのだろうか?」と漠然とした不安を感じたり……。自分の進むべきキャリアが明確になっていないからこそ、若手女子はさまざまな悩みを抱えているもの。そんなお悩みに『入社1年目の教科書』の著者である、ライフネット生命・岩瀬さんがアドバイス!

ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長兼COO 岩瀬大輔さん
1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン(現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了。2008年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋)、『入社1年目の教科書』(ダイヤモンド社)、『直感を信じる力 人生のレールは自分で描こう』(新潮社)など著書多数
若手女性のお悩み

「4月から別部署に異動になりました。自分らしさを出しながら、新しい部署で早く認められるためにはどうしたらいい?」(25歳/入社3年目)

まずは異動、おめでとうございます。一度きりの人生、いろいろな仕事を経験できるのは、幸せなことだと僕は思います。

今回の異動があなたの希望にかなっているかどうかは分かりません。もしかしたら、あなたは「なぜ今自分がこの部署に移らなければいけないのか?」と不満に感じているのかもしれません。それでも、やはり「おめでとう」と言いたい。なぜなら、あなたが新しい仕事に挑戦し、さらに成長できるチャンスを手に入れたからです。

会社が手間やコストを掛けて人事異動を行う目的は、一人一人のキャリアステップを考えた上で、チームのパフォーマンスを最大化するなどの意図もあるものです。

もし今回の異動があなたにとって不本意でも、これはチャンスだと考えてください。想像してみてください。転職市場に出たときに、未経験者が今とは異なる新しい仕事に就こうとしたら、それほど簡単にはいかないでしょう。会社があなたを新しい仕事に就かせるのは、それなりのリスクを会社が負って、あなたの成長に投資しているとも考えられるのです。

転職して、全く異なる環境で新しい仕事を始めることを思えば、部署が変わったといっても、目的を共有してきた同じ会社の仲間と引き続き働けるのです。与えられたチャンスをありがたく受け入れて、前向きに取り組んでほしいと思います。

最初にすべきことは
焦らず地道に信頼を築くこと

異動先で最も心掛けるべきは、いち早く周囲からの信頼を築くことです。例えば、的を射た発言をしても、「君には言われたくないよ」と思われてしまう人と、「この人の言うことなら耳を傾けよう」と思わせる人とがいるのではないでしょうか。これは信頼関係のあるなしから来るのだと思います。このように、どこでどんな仕事をしていく上でも、信頼はあなたの資産になります。

では、どのように信頼を築けばいいのか。正解は一つではありません。ぜひ自分自身で考えてみてください。

例えば、あなたが信頼できる人を思い浮かべてみましょう。立場や利害関係に関わらず、誰に対しても誠実な態度で接する人かもしれない。その場の空気に流されず、正しいものは正しい、間違っているものは間違っているとはっきり言える公正な人かもしれません。もっと身近なところでは、毎朝必ず誰よりも早く出社している人や、人の悪口や陰口を一切言わない人も信頼できそうです。

また、ある人材を特定のポジションに登用するときは、口が堅いということも重要な要素になります。言うべきこと、言ってはいけないことの区別がつかない人をポジションに就けるのは、やはり不安があります。

その点で、一つアドバイスするとしたら、安易に異動先の非難をしないことです。新しい部署では、仕事の進め方や情報共有の仕方も以前とは異なるでしょう。「なぜこんなムダなことをやっているの?」と思うこともあるかもしれません。

だからといって、異動してきたばかりの人に「前の部署のやり方の方が効率的だったのに」などと言われたら、他のメンバーは良い気持ちがしません。思ったことを口に出す前に、この部署がこうしたやり方を採っている背景を自分なりに理解しましょう。その上で、自分の利益ではなく、チームの利益を考えて改善すべき点を提案すればいい。地道に信頼を築いていけば、きっとみんなもあなたの提案に耳を傾けてくれるはずです。

プロとしての意識を持ち
自分の役割を考えよう

そしてもう一つ意識してほしいのが、謙虚な姿勢でいること。新しい環境、新しい仕事では、どうしても最初は周囲の助けを借りなければならないことが多くなります。だからこそ謙虚に、もう一度、新人時代をやり直すつもりで臨むことをオススメします。

お茶くみでも、コピー取りでも、役に立てることは何でも率先してやりましょう。そして、分からないことがあれば、基本的な質問でも恥ずかしがらずにどんどん聞けばいい。前からその部署にいる後輩に教わることもあるかもしれません。そんな時も、教えてくれた相手に対して、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

「もう3年目だから」と肩肘張るのは、むしろ逆効果です。世の中には年上の部下を持つ上司もたくさんいることからも分かるように、年齢や年次と仕事上の役割とは切り離して考えるべきです。 また、いかに仲が良く、アットホームな職場であっても、職場の人は家族でも友達でもありません。あくまでも仕事のため、目的を達成するためのチームであり、一人一人がプロフェッショナルとして役割を果たすことが求められます。

警察官は制服を着ているときは、常に警察官らしく振る舞うでしょうし、教師が子どもたちに語り掛けるときは、教師として言葉を選ぶでしょう。オフィスでも同じこと。思いつくままに行動したり、感情にまかせて発言するのは、あまりにも不用意です。

チームが変われば、求められる役割も変わります。自分の役割を意識するだけでも、どう振る舞うべきか、これは今言うべきことなのか、立ち止まって考えられるはずです。

常に「チームのために何ができるか」という観点で自分が果たすべき役割を考えて行動してください。何も難しいことに限らず、いつも明るく元気に振る舞ってチームの雰囲気を盛り上げたり、身近なことで自分のできることから始めればいいのです。それが自分らしさを発揮することにつながっていくはずです。

取材・文/瀬戸友子

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