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JAN/2019

「仕事好きな自分を認めてあげて」育休復帰後、すぐにフルタイムで働きたいママへの助言【連載:池原真佐子】

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 育児と「豊かなキャリア」の両立を!ワーママ2.0
『育キャリカレッジ』池原真佐子のWebメンタリング
育児と「豊かなキャリア」の両立を!【ワーママ2.0】

結婚しても、出産しても、仕事は続けたい。しかも、ただ働くだけじゃなく、やりがいのある仕事がしたい!――そんなワーキングマザーから寄せられたお悩み相談の数々に、働く女性向けにメンターサービスを提供する『育キャリカレッジ』代表の池原真佐子さんがメンターとして回答していきます!

今回の相談

(Dさん クリエーティブ職/30歳/子供0歳)

いま産休中なのですが、はやく仕事に戻りたくてたまりません。復帰後はすぐフルタイムで働きたいとも思っています。でも、多くのママは時短で働くと思うのですが、こんなに働きたいと思っている私は変なのでしょうか?夫は育児に協力的なので子どもの保育園の送り迎えなど全てやってくれるといっているのですが、母親がすぐフルタイムで働くデメリットってあるんでしょうか?

池原さんからの回答

復職
働く女性に、メンター(ライフイベントとキャリアを両立してきた先輩女性)を紹介している育キャリカレッジでは、「働く」ことへの関心や意欲が高い女性が多く集まっています。彼女たちの多くは、Dさんのように「バリバリ働きたい」方たち。今回の相談とそしてアドバイスも、「こんなに働くのが好きだなんて、変なのだろうか?」と悩んでしまう方に届いてほしいなと感じます。

イギリスの社会学者Catherine Hakim氏の「Work-Lifestyle Choices in the 21st Century」という著書によれば、女性は3つのタイプに分かれるといいます。

「仕事大好き」タイプ(約20%)、「家庭中心」タイプ(約20%)、そして残りの60%が「どちらでもない(バリキャリでもなければ家族中心にしたいわけでもない)」だそうです。「仕事大好き」「家庭中心」の人の趣向は、基本的には変化しないそうです。

おそらく、Dさんは、この「仕事大好き」なタイプなのだと思います。「こんな私は変なのでしょうか?」……いいえ、全く変ではありません。さらに、パートナーも協力的だということ。素晴らしいことだと思います。好きなことに邁進し、そして家族がそれを受け止めてくれるのであれば、最高のことです。よその家庭と比較することも何らないのです。

今後、周囲が「子供がかわいそうじゃない」等と言ってくることもあると思います。それは一切、気にしないこと。パートナーとDさんが納得して家族の形を決めればいいのです。

フルタイム復帰の注意点とは?

一方で「フルタイム復帰の、デメリットはありますか」ということについて、私の経験から二つのデメリットをお伝えします。私は産後3週間で子供を認可外の保育園に入れてフルタイム復帰しました。

一つは、体力の消耗です。産後は想像以上に体調や体質が変化します。もちろん個人差はありますが、産前と全く同じというわけでもないと思います。朝から夜までバリバリ働き、帰宅後も家族のことや育児で追われていると、どうしても無理をしてしまいます。

私の場合は、産後1年ほど過ぎた後に、ひどい腰痛に見舞われるようになりました。育児だけではなく仕事も全力でこなしていると、つい自分をケアする時間を忘れがちになることが、一つ目のデメリットかもしれません。ぜひ、自分をいたわる時間、例えばマッサージで体をほぐすなり、ジムに行って体を鍛えるなどの時間も意識的に生活の中に入れるようにしてください。

二つ目のデメリットは、子供といる時間に集中力が切れやすくなるということです。ママと子供は一緒にいる時間が長い方がいいという3歳児神話は否定されており、時間の長さと子供の愛着形成は比例しないということはすでに明らかになっていることです。一方で、「子供と過ごす時間の密度」は、とても重要だそうです。その密度の濃さを決めるのは「子供に、きちんと応える」こと。子供がこちらを見たときに笑顔で反応すること、つまり子供が表情や態度や声で何かを訴えているときに、きちんと適切に反応出来るかということです。

私はフルタイムで復帰した後、仕事のことで頭がいっぱいになり、帰宅しても携帯でメールが気になる、子供といても気もそぞろになってしまうこともありました。あるいは、帰宅後に疲れて果てていて、きちんと子供に向き合えていないと感じることも過去ありました。

だからこそ、Dさんにはフルタイムで長時間バリバリ仕事はしつつ、一歩家の中に足を入れたら、仕事スイッチはオフにして、子供に意識を向けるようにするといいかなと思います。

このようなデメリット(というより、注意すべき点)はありますが、自分の好きなことが明確で、それに向けて体制を整えている相談者様、ぜひ、その道をまっすぐ突き進んで欲しいなと願っています。


【この連載の寄稿者】
(株)MANABICIA代表 /育キャリカレッジ 代表 
池原真佐子(いけはら まさこ)さん

福岡県出身、早稲田大学・大学院で成人教育を専攻。PR会社、NPOを経てコンサル会社で勤務。在職中にINSEADのパートタイムのコーチングと組織開発の修士(Executive Master in Consulting and Coaching for Change : 現EMC)を取得。同時に、エグゼクティブコーチング等の人材育成を手がける(株)MANABICIAを創業。その後妊娠するも、臨月でパートナーが欧州に転勤、東京でワンオペ育児開始。産後1年半経ったころ、女性のキャリアに特化したメンターを養成するスクール運営、企業の働く女性へのメンターをマッチング事業を行う「育キャリカレッジ」を新規事業として立ち上げる。2年半のワンオペ育児を経て現在はドイツと二拠点生活。2017年に英ユニリーバDOVEでNourishing SecretのCMに、日本を代表する新しい女性として出演。ワーママオブザイヤー2018受賞。その他、日テレNews等のメディア出演も多数。著書『自信と望むキャリアを手に入れる 魅力の正体』(大和書房:日本と韓国で発売)
■育キャリカレッジ

『ワーママ2.0』の過去記事一覧はこちら

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