売り手市場でも「事務職・正社員に転職」できる女性は一握り? 無期雇用派遣『funtable』がいま注目される理由
事務職は女性人気の高い職種だ。実際、『女の転職type』に掲載されている事務職・正社員募集の求人においては、複数名の募集ポジションに対し、何百人という女性から応募が集まることがある。販売・営業系職種の女性がキャリアチェンジを希望して事務職求人に応募することも多いが、採用の倍率が非常に高いこともあり、未経験者は“書類落ち”してしまうケースも少なくない。
そんな中、事務職を目指したい女性たちから注目を集めているのが、パーソルテンプスタッフ株式会社が運営する無期雇用派遣サービス『funtable(ファンタブル)』だ。
「無期雇用派遣」という言葉を初めて目にする人も多いかもしれないが、『funtable』が事務職志望の女性から支持を集める理由は一体何なのだろうか――?
未経験から事務職に就ける、“確かなルート”を見つけたい
「今は、採用に関する情報はネットなどで比較的簡単に得ることができます。でも、情報が多過ぎるがゆえに、『どんな会社に転職すればいいのか分からない』、『自分に合った仕事が何なのか分からない』といった悩みを持つ人も増えています」

そう語るのは、パーソルテンプスタッフキャリアプロモーション部 部長の石内里枝さん。『funtable』の事業責任者として、採用活動を通じ、キャリア選択のサポートを必要としている女性たちの多さを痛感しているという。
3年前にサービスをスタートした『funtable』は、事務職で直接雇用を目指す求職者をパーソルテンプスタッフの無期雇用派遣社員として採用し、事務経験を積みながら、派遣先企業での直接雇用を目指しスタッフの育成を行ってきた。パーソルテンプスタッフと無期限の雇用契約を結ぶ働き方であるため、ビジネススキルを磨きながら、長く働き続けられる職場を求める女性たちに支持されている。
その中でも特に多いのが、未経験から事務職に転身し、キャリアアップしたいと考える女性たちだ。一人で内定を得るのが難しい事務職も、『funtable』のサポートがあれば自分に合った職場を見つけやすくなるため、採用説明会に足を運ぶ人は絶えない。
「現在、日本の有効求人倍率は1.63倍(※1)という数字が出ていて、市場的には求職者の方が強いと言われています。しかし、それはすべての職種の有効求人倍率を平均化して出した数字。事務職だけに限定してみると、売り手市場の現在でも、なんと約0.38倍(※2)という数字が出ています。人気職種は経験者採用に偏りますから、未経験で事務のポジションに就職するのは非常に難しいのが現状です」
(※1、2出典:厚生労働省)
そこで、『funtable』で事務職経験を積みながらスキルアップし、派遣先企業での直接雇用を目指すルートを希望する女性が増えているのだという。
定期面談にスキルアップ研修……
手厚いキャリア支援が受けられる
また、『funtable』が選ばれる理由の一つに、手厚いキャリア形成のサポートがあることを石内さんは挙げる。

「当社では、スタッフの方に対して長期的なキャリア支援を行っていきます。『派遣先の企業で長く働き続けるために必要なスキル』と、『どこの会社にいっても通用する普遍的なビジネススキル』。この2つをしっかり磨いてもらえるよう、研修や面談を通してキャリアのプロであるコーディネーターがアドバイスを行います」
スタッフは、定期的に行われる担当コーディネーターとの面談で、個人の成長目標を設定。面談を重ねながら自身の成長度合いをチェックし、足りないスキルを重点的に補っていけるよう助言を得ることができる。また、自分に必要なスキルを磨ける研修があれば、いつでも参加することが可能だ。
「無期雇用派遣のサービスを展開する人材系の企業は複数ありますが、スタッフの方の成長をここまでサポートしているのは、『funtable』ならではないでしょうか」と石内さんは胸を張る。
また、同じ事務職といっても、所属する企業によって仕事内容や環境は千差万別。企業規模や業種、社内の平均年齢、具体的な仕事内容や所属する部署の雰囲気まで、派遣先企業の細かい情報を『funtable』のコーディネーターが収集し、スタッフ一人一人の希望やタイプに合った派遣先を案内できるところも強みの一つだ。一人で行う転職活動では得がたい情報も得られるため、「思った仕事と違った」「職場の雰囲気が合わなかった」などのミスマッチが少なく済むという。
未経験スタートでも、直接雇用される事務職は何が違う?
前述の通り、『funtable』ではスタッフが派遣先の企業に直接社員として雇用されるように支援を行っている。事務職で社員を目指す女性にはうれしいサポートだが、実際のところどのくらいのスタッフが直接雇用を叶えているのだろうか。
「直接雇用を希望する方の5割は年以内を目処に『funtable』を卒業し、派遣先の企業に就職している印象です。派遣先の企業への就職は、サービス開始当初に想定していたよりもずっと早いペース。これまで薬局で処方箋受付をしていた方が、広告会社の営業事務として活躍するようになったり、雑貨屋の店長だった方がメーカーの事務になったり、さまざまな成功事例があります」(石内さん)
未経験者が事務として就職するのは難しい時代であるにも関わらず、ここまで多くの女性たちが直接雇用を実現できているのにはワケがある。
石内さんによれば、多くの企業がスタッフの事務スキルの高さより、前向きに仕事を頑張る姿勢が見えるかどうかや、「組織のために役立ちたい」という思いがあり、それに伴った行動ができているかどうかを見て採用を決めているそう。一緒に会社を成長させていく仲間として信頼できる人であれば、将来の可能性にかけて採用したいと考える企業が実際には多いというわけだ。

「これからの時代、事務職の仕事の多くは『AI に取って代わられる』ということが言われていたりします。とはいえ、人だからこそできる仕事もたくさんあるはずです。そこで大切にしてほしいのは、“この人と一緒に働きたい”と思ってもらうための人間力。例えば、人の気持ちを思いやって仕事をする想像力や、チームの士気を高めるようなコミュニケーションを取る力。テクニカルなスキルだけではなく、どんな場所でも役立てられるこうした力を伸ばしていくことが、なりたい自分へと近づきながら、長く働き続けていく秘訣だと思います」
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取材・文/キャベトンコ 撮影/洞澤 佐智子(CROSSOVER)