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MAR/2013

いつでも、どこでも、どんな仕事でも“一緒に作り上げる仲間への敬意”が原動力【今月のAnother Action Starter vol.9 ダンサー/振付師・仲宗根 梨乃さん】

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仲宗根梨乃
仲宗根梨乃(なかそね・りの)
1979年、沖縄県出身。19歳で渡米後、ブリトニー・スピアーズ、グウェン・ステファニーなど様々なアーティストのツアーにダンサーとして参加。2008年、SHINeeのデビュー曲で振付師となる。以後、少女時代の『GENIE』や東方神起の『Maximum』など、多くのアーティストの振り付けを担当し、2012年はAKB48『ギンガムチェック』の振り付けをするなど日本での活動もスタート。現在はダンサー、モデル、コレオグラファー(振付師)、またアメリカのダンスグループThe Beat Freaksのメンバーとして世界で活躍中

「ダンサーの仕事と振付師の仕事の違い?
自分が踊るか他人が踊るかだけでしょ(笑)」

3月公開のディズニー映画『オズ はじまりの戦い』のジャパン・プレミアで、オズと魔女の“美しすぎる戦い”をイメージしたダンス・パフォーマンスが行われた。来日したサム・ライミ監督や主演のジェームズ・フランコに「素晴らしい!」と賞賛されたそのパフォーマンスの演出を担当し、魔女役で圧倒的なダンスを見せたのが、仲宗根梨乃さんだ。インタビューの冒頭、パフォーマンスを終えた感想を伺うと、一言「終わって良かった!かな。もちろんいい意味で(笑)」と安どの表情を見せてくれた。

「こうしたイベントのパフォーマンス全体を演出したのは初めての経験でしたが、映画が完成する前から準備が始まったり、全員で練習ができなかったり、スケジュールもそりゃ大変で(笑)。でも、すごくやりがいがありました。ただ、全部をわたしがやったわけじゃないってことは言いたい。『演出担当・仲宗根梨乃』となっていますが、サポートしてくれた演出家や振付師、そしてダンサーの皆さんと一緒に作ったパフォーマンスだという言い方をしたいんです」

沖縄訛りと英語が交じり合う独特の口調で、あけすけに語る様子は、彼女の飾らない性格をよく表している。

仲宗根さんといえば、アメリカを拠点に活躍中のダンサー、そして数々の有名シンガーやアイドルグループの振付師として、世界のエンターテインメントシーンに影響を与え続けているダンス界のトップランナー。そんな彼女がまず口にしたのが“一緒に仕事をする人への敬意”だった。
常に心掛けているのは、仕事を通して得た出会いを楽しみ尽くすことだという。

「今回のパフォーマンスでは、以前ミュージカルの振り付けをした時に知り合ったダンサーさんたちと再びお仕事をすることができました。初めてご一緒した方たちとも、最後にはみんな家族みたいに仲良くなったんです。日本にもすごい才能を持つダンサーたちがいるんだよってことを伝えられたと思いますね。こんな楽しいショーをサム・ライミ監督たちの前で披露できたことはとても光栄です」

アメリカのダンスグループThe Beat Freaksのメンバーとしての活動から、振付師の仕事を展開し、韓国や日本のアーティストのライブやミュージックビデオの演出を手掛けている今、仕事内容や文化の違いに戸惑ったことはないのだろうか?

「ダンサーの仕事と振付師の仕事の違い? そりゃ自分が踊るか他人が踊るかでしょ(笑)。どの国のアーティストと仕事をしても、わたし自身がダンサーと振付師、どちらの肩書で仕事をしていても、その音楽のコンセプトや世界観に合ったダンスを考えるというコアは同じ。もちろん自分以外の人が踊る曲に振り付けするときには、その振りがその人たちに合っているかということも考えるけど。ダンスに関しては国の違いを意識したことはないですね。どんな状況でも同じスタンスで仕事をさせてもらっています」

好きなことをやってるだけと思っていたら
それを見た誰かがハッピーになってくれた

仲宗根梨乃

19歳のときに「マイケル・ジャクソンのようなエンターテイナーになりたい!」という一心で渡米し、ダンスに本格的に取り組んでいった仲宗根さん。その時々にやりたいと思ったことにただ挑戦していたら、それが自然と本業になっていったという。

「例えばわたしは、ダンスを踊っていたから振り付けができるようになった。振り付けをしていろんな人に出会ったから、いろんな人を集めて演出することができるようになった。こうやってすべてがつながって今になっているし、とても勉強になっているんです。だから、一個一個、全部大切。やりたいことは全部やってみなきゃと思います」

多くの挑戦には多くの失敗を伴うはず。
「これまでに経験した一番の失敗は?」そう問うと、仲宗根さんは「うーん…」としばらく考えた後、「失敗はないです」と断言した。

「失敗してもそれはそれで勉強になるし、失敗したって思わないんですよね。だから『失敗したらどうしよう』とかもあまり思わないかな。どうせなら思いきり失敗した方が、やらないより良いって思います。実際に、そういう気概で受けたオーディションはたくさんありましたし。で、もちろん落ちてた(笑)。でも、それもこうやって笑い話になるんです」

だが、今思い出しても大変だったという経験はある。アメリカの人気ダンス番組『America’s Best Dance Crew』のシーズン3に、女性ダンスグループThe Beat Freaksの一員として出演したときのこと。

「毎週テーマを与えられて、1週間でダンスを作って披露し、視聴者投票で競う番組なのですが、6週間連続で勝ち残っていって準優勝しました。正直、毎週新しいダンスを作って戦って、というのはかなりキツかったですね。でも、すごく幸せなこともありました。わたしたちはダンスを通して『Freak Your Dream(夢に向かって頑張れ)』っていうメッセージを発信していたのですが、それを見てくれた人がポジティブなコメントを返してくれたんです。自分は、自分勝手に好きなことをやらせていただいているだけなのに、それを見た誰かがハッピーになるって本当に嬉しくて、本当に本当にダンスをやっていて良かったなって思いました」

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