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MAR/2020

副業を始めた人が失敗しがちなことは何? 実践者に学ぶ副業をする3つのメリット&注意点

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持つべきものは、頼れるメンター!
「後輩たちへ」

長く仕事は続けていきたい。でも、どんな仕事が自分に合っているのか、そもそもどんな人生を送りたいのか、自分のありたい姿が明確にならない女性も多いはず――。そこでこの連載では、さまざまな人生経験を積んできた『Mentor For』のメンターたちが、“豊かなキャリア”を描いていくためのヒントを後輩女性に向けて送ります

前回から「副業(複業)」をテーマに読者の皆さんからの質問に答えさせていただいている、Mentor For公式メンター兼広報の井上千絵です。

PR会社の会社員として、そして、個人活動としての複業(『Mentor For』を運営するMANABICIAでの広報など)を、2年間続けています。

その中では数々の反省や葛藤もありましたが、複業の魅力に取り憑かれて今日まで走ってきました。

読者の皆さんからの質問にも、私自身の経験を出来るだけ包み隠さずお答えしたいと思っていますので、お付き合いください。

先輩に聞きたい!
今回の相談内容

(Bさん/27歳/広報職)

副業は「お小遣い稼ぎ」というイメージがありますが、それ以外にはどのようなメリットがありますか? また、副業をするデメリットもあれば知りたいです。

副業をする3つのメリット

副業

Bさんがおっしゃるように、「お小遣い稼ぎ」を目的に副業をするケースもありますが、私の場合、その他のメリットの方が圧倒的に多いと感じています。

ということで、ここからは収入面以外に副業をする3つのメリットをお伝えしたいと思います。

一つ目のメリットは、前回の記事でお伝えした、自分の「好き」にとことん向き合い、小さい挑戦も大きい挑戦も自分次第で何度でもできるということ。

>>副業にはどんな種類があるの?
実践者が教える、会社員女性が副業・複業をするメリット

二つ目は、会社で働いているだけでは出会えなかったような人たちと一緒に仕事ができること。

三つ目は、自分のキャリアについて、長期的・戦略的な目線で考えられるようになることです。

今回の記事では、二つ目と三つ目のメリットについて、具体的に書いてみたいと思います。

◆普段は出会えない人と一緒に仕事ができる

副業

会社(本業)の中では、与えられた職種や部署で、決められた領域の仕事をしているケースが大半だと思います。

私の場合、本業はPR会社で働いているので、さまざまな業種のクライアントとお仕事をさせていただく機会には恵まれていますが、広報・PRの領域を超えてクライアントとお話することはなかなかありません。

ところが、副業では全く状況が変わります。

例えば社外メンター事業の『Mentor For』では、広報兼公式メンターという二つの立場で活動させてもらっているので、私自身も経験豊富なメンターの先輩方から日々学びの機会を得ています。

本業では経験したことがないポジション・役割を副業で経験することで、異業種の方たちから新しい気付きを得られることが自分の成長にもつながっていると感じます。

◆キャリアを長期的・戦略的に考えられるようになる

皆さんは、「プロティアン・キャリア」という考え方をご存知でしょうか?

法政大学の田中研之輔教授が提案する「プロティアン・キャリア」とは、従来型の組織内での昇進にとらわれることなく、環境の変化に応じて自分自身も変化させていく、柔軟なキャリア形成のこと。

副業をすることはまさに、この「プロティアン・キャリア」にフィットすると思いますし、私自身もそんな生き方・働き方を目指しています。

もしも、最初は副業でライトに関わるようになったプロジェクトで培ったスキルが、自分にとって唯一無二のスキルになる日が訪れるかもしれません。

あるいは、副業で始めたことが本当にやりたいことだと気付いたら、本業に取って代わる日が訪れるかもしれません。

実際私も、複業の活動バランスは日々変化していますし、その変化を楽しみながらキャリアを築いているところです。

会社員一本で働いている人にとっては、退職やキャリアチェンジなは大きな決断ですから、一歩踏み出す際に躊躇してしまいがちです。

しかし、副業はその価値観をガラッと変えてくれます。

5年後、10年後のキャリアについて今からさまざま経験を積んで吟味していけば、然るべき時に柔軟にキャリアチェンジすることができるはずです。

副業をするときの注意点3つ

副業

これまで副業のメリットをお伝えしてきましたが、Bさんも気になっているように注意しなければいけない点がいくつかあることも事実です。

この2年間を振り返ると、副業を始めたばかりの頃は数々の失敗がありました。

◆副業の注意点1 
タイムマネジメントが難しい

本業の仕事量が比較的安定している場合は別ですが、私が専門にしているPR業界は、繁忙期と平常時の差がとてつもなく大きいのが実情です。

そして、本業の繁忙期には、副業先にそのしわ寄せが一気にいくことがこれまで何度かありました。

例えば本業で、急な記者会見が発生したとします。ところが同じタイミングで、副業先では私のタスクとして期限までに作成しなければいけない企画書がありました。

そんな時、Bさんだったら、どちらを優先するでしょうか?

いや、本来であれば両方やらなければいけないはずですが、そのような究極の二択に追い込まれてしまう場面が私の副業初期には何度かありました。

ここで気を付けなければいけないのは、自分に取っては「副業」であっても、「副業なので後回しにする」という発想は、その仕事が本業であるクライアントにとっては到底理解されるものではないということです。

何度か苦い経験をした私は、下記の二つのポイントを改善することでタイムマネジメントの課題を劇的に改善しました。

1)1週間ごとにスケジュール管理をする 
2)常に3割の余白を1週間の中につくっておく

今はスケジュール管理を週毎にしっかりした上で仕事を受けるようにしているので、以前のような混乱はほとんどなくなりました。

◆副業の注意点2 
本業の上司や周囲の理解を得る必要がある

本業の上司や同僚に内緒で副業を始めることは、あまりお勧めできません。長い目で見ると、自分を苦しめる結果になってしまうからです。

どんな副業をしているのか、どのようなスタンスで副業をしているのか、あるいはしていきたいのか……。可能な限り、本業の上司からも理解を得ることが副業を成功させるポイントです。

具体的にお伝えすると、私の場合はPR会社に就職した時、副業がOKであることを事前に確認した上で入社しました。

その上で、「毎週水曜日は副業の日」と社長との間で取り決めをしたことで、副業を堂々とできる環境を整えてもらいました(今は副業のバランスが当時よりも増えつつありますが、都度上司に相談しています)。

なかなか平日の1日を副業に当てることを許可してくれる会社も珍しいとは思うのですが、上司に副業の活動を共有するということは、自分自身の働き方・生き方を理解し、応援してもらうことでもあります。

会社の環境によっては、声を大にして副業を言いづらいケースもあると思いますが、周囲の人に隠したまま平日の夜や週末を利用して副業を続けることは心身ともに負担が大きく、長続きしない可能性が高いです。

◆副業の注意点3 
評価がシビアに下される

企業で働いていると、定期的に部署やチームの評価指標に沿って上司からフィードバックを受ける機会があると思います。

しかし、副業においてはその評価がもっとシビアに現れます。

つまりは、副業先からの評価が高く「もっと一緒に仕事をしたい」と思ってもらえたら関係は続きますが、逆に、自分に対する評価が低かったり、何らかの理由で仕事を一緒にできないと判断された場合には、その時点で即契約が終了となります。

しかも、その際に具体的なフィードバックがもらえることは稀です。

会社員では、例え一度悪い評価をくだされたとしても、「何がダメだったか」「どこを改善すべきか」「次はもっと頑張って」……という、より良く働くためのフィードバックがもらえますよね。

しかし、副業では、どの部分のパフォーマンスが評価されなかったのか、フィードバックを得られないまま「契約終了」という結果で示されることがほとんど。

だからこそ、副業では自身の強みと弱みを客観的に受け止め、改善していく力が求められています。

副業はトライアンドエラーの連続

副業

今回は、副業のメリットと注意点について、私の過去の経験をもとにお伝えしました。

これから副業を始めようと考えている方には、副業はトライアンドエラーの連続、くらいにとらえていただくと良いと思います。

初めから本業も副業もバランスよく両立させる、なんてことは誰がやっても難しいことです。なので、失敗を恐れず、トライアルアンドエラーの中であなたに適した働き方を見つけていってください。

新しい挑戦を、一緒に楽しみましょう。

>>Mentor for

井上千絵

【この記事を書いた人】
井上千絵

慶應大学大学院卒。民報テレビ局の報道記者8年、直近の2年は宣伝広報を担当。結婚・出産を経てテレビ局を退職し、PR会社で週3日会社員、個人事業で週2日の複業スタイルに。個人事業は2020年ハッシン会議として法人化。個人ではMentor For(運営会社MANABICIA)のメンター・広報責任者をはじめ、スタートアップ・地方企業を中心に情報発信・PR領域の戦略立案やメディア立ち上げの事業を複数担当。一児の母

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