部下の好き嫌いが激しい男性上司にイラッ。対人関係のストレスを減らすには?【精神科医Tomy先生】
多くの働く女性を悩ませる、職場の人間関係。毎日長い時間を過ごす職場での人間関係トラブルは、少しずつ、確実にストレスとなって蓄積していきます。
そこで、『人の好き嫌いなんていい加減なものよ。 他人に振り回されないためのTomy流処世術』の著者・精神科医Tomy先生に、働く女性が抱えている人間関係の悩みをぶつけてみました!
全3回のうちの今回は、「上司とそりが合わない」というこちらのお悩みです。
今回のお悩み
部下の好き嫌いが激しい男性上司とそりが合わず、ストレスを感じています。
その上司にはお気に入りの部下がいて、彼らを贔屓して評価をしたりしているのですが、私のように合わない人のことは、無視したり冷たく接してきます。
今の会社にいる以上、その人を避けることはできないのですが、どうすればストレスを減らして接することができるのでしょうか。
Tomy先生の回答
→会社に対する執着は捨てること。「ダメなら辞めよう」という気持ちでいて
基本的にストレスというのは、執着や期待から生まれるのよね。なので、根本的に大切な対策は「執着しない」「期待しない」ということになります。
![人間関係の悩み](https://woman-type.jp/wt/feature/wp-content/uploads/2020/12/main.jpg)
じゃあ、この場合アナタが何に期待しているのかというと「無視したり冷たく接したりせず、正当に評価してくれる」ことだと思うのよね。
これに期待しないということは、逆に言えば今の会社にいる限り、根本的には正当に評価されないってことなのよ。まずそのことを認識しておく必要があるわね。つまり最終的には「ダメだったら辞めてもいいや」と思うことが大切なのね。
心の防波堤があれば、声を上げる勇気がわいてくる
次にそこまで割り切った上で、あがける部分はあがく。対処できそうな部分は対処するというのが適切な対応でしょう。
例えば無視。実際に職場で無視が行われていると業務に支障をきたすし、立派なハラスメントよね。
なので無視されたらその場で声をあげて、「お返事いただけますか」という。それでも対応してくれなかったら記録して別の上司や会社の窓口に伝える。というきっぱりした対応が必要だと思います。
これは「ダメだったら辞めてもいいや」という割り切りがないと、しっかりできないことなのよ。最終的な割り切りを心の防波堤として持った上で、やれることはやるというのが解決方法ね。
そして、もうちょっと言うならば、「辞めてもいいや」と思うために、転職先について探してもいいと思うわ。実際に転職しないとしても、「これだけ選択肢がある」と思うだけで精神的に安定することもあるからです。
次回は、「要領が良い同期にイラっとしてしまう」というお悩みに回答します!
【相談への回答者】
![Tomy先生](https://woman-type.jp/wt/feature/wp-content/uploads/2020/11/tomy.jpg)
精神科医
Tomy先生
1978年生まれ。某国立大学医学部卒業後、医師免許取得。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックにて常勤医として勤務。
Twitter:ゲイの精神科医Tomy(@PdoctorTomy)
ブログ:精神科医Tomyのお部屋♡
著書紹介
![人の好き嫌いなんていい加減なものよ。 他人に振り回されないためのTomy流処世術](https://woman-type.jp/wt/feature/wp-content/uploads/2020/11/tomy_book.jpg)
人の好き嫌いなんていい加減なものよ。 他人に振り回されないためのTomy流処世術(KADOKAWA)
「あなたにマウンティングしてくる人がいたら「ふーん」と思って流しましょ」
SNSを筆頭に日々心無い誹謗中傷が垣間見られる不寛容社会の現代。大人気Twitter(2020年11月時点フォロワー数24万人超)、「ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き」でおなじみのTomy先生が、そんな世の中を生きる人々の不安、疑心暗鬼、悲しみ、憎しみ、すべてのネガティブな感情をぶっ飛ばす本を作りました。
自分の親族や友人、恋人(異性)、夫婦関係など様々な関係性、シチュエーション別に、なかなか消すことのできない感情を洗濯する方法を、Tomy先生ならではの熱い言葉で解説。Twitterでは読めないTomy流処世術がぎっしり語られています。1冊読み終わった時には、空を自由に飛んでいく紙飛行機のようなさわやかな感情がわいてくるはず!