キャリア選択に母の意見は影響する? 働く女性100人に聞いた「性格・価値観の合わない母親」とうま~く付き合うコツ
5月の第2日曜日、2022年は5月8日が母の日です。年に一度のこの日に、贈り物をしたり感謝の気持ちを伝えたり……と計画を立てている人もいるのでは?

一番身近な女性である母。しかし、距離が近いが故に些細なすれ違いが積み重なると、やがて大きな衝突へとつながってしまうことも。
そこで今回は、20~30代の働く女性に「母との関係性」についてアンケートを実施。仕事選びやキャリア選択などで母から受けた影響や、正直「合わない」と思っている部分、上手く付き合っていくための工夫を聞きました。
Q.1 キャリアの選択において、母の意見を参考にしたり、影響を受けたりしたと思いますか?

まずは、就職・転職先や職業・働き方といったキャリアに関する選択の際に母の影響を受けてきたかどうか質問。結果、「はい」と回答したのは約3割で少数派となりました。
では、「はい」と回答した人はどのような影響を受けてきたのでしょうか?
・女の子は手に職を付けた方が何かあった時に路頭に迷わないから、国家資格を取って医療の仕事に就きなさいと言われた(30歳/医療従事者)
・高校生の時に進路に迷っていたら、母に「薬学部に行ってみたら?」と言われ、特にやりたいことがなかったので、大学に進学してそのまま薬剤師になりました(29歳/薬剤師)
・私はアパレルや化粧品関係の仕事をしたかったけど、母が堅実な仕事を好んだので銀行で働くことにしました(38歳/営業)
・「子育ては協力するから、仕事を頑張りなさい」と言ってもらえたので育児と仕事の両立ができた(39歳/団体職員)
・仕事はいくらでもあるから転職したくなったらすぐに行動した方が良いと言われていた(35歳/一般事務)
・辞めたくても3年は踏ん張るように言われ、どんなに辞めたくても我慢した(28歳/公務員)
母の影響力の強さを感じるエピソードの数々。アドバイスに納得している人もいる一方で、母の意見に合わせているように見える人も……。
Q.2 社会に出てから、母と考えが「合わない」と感じたことはありますか?

続いて、母の考え方との相違を感じた経験について聞くと、約半数の女性が「ある」と回答。
具体的に聞くと、約7割は「職業、働き方」について、半数が「ライフスタイル(生き方)」について母とは意見が合わないと感じていることが分かりました。

※意見が合わないと感じたことが「ある」と回答した人のみ
・私は結婚してからもバリバリ働きたいが、親はそこまで働かなくても良いという考え方(29歳/自営業)
・私が忙しく仕事をしていることが、長く専業主婦をしている母には理解できないようです。よく「そんなに忙しく働いてどうするの」と言われます(32歳/施工管理)
・母はパートしかしたことがなく、正社員で働いている私に「辛ければ辞めればいい」「残業なんてしなくて良い」「残業代は出るのか」と言ってきます。仕事をする上での責任に対する考え方が合いませんでした(33歳/営業事務)
・私は製造業の企業で働いていますが、母には「もっと女性らしい働き方をしなさい」と言われます(22歳/事務)
・私は働きがいのある仕事にこそ価値を見出していたのですが、母はお金を得ることが大事だと思っています(38歳/自営業)
・派手な服を着ていたら批判された(36歳/Webマーケター)
・「女性は男性に守ってもらって当然」という考えが強い母で、女性が自立する意味はあまりないと伝えてくるのが嫌だった(32歳/総務人事)
・私は自分なりの生き方をしたいと思っているが、母は一緒にいることを望んでいた(35歳/教育サービス業)
・私は多様性を尊重したく、世間で言うところの「一般的」を重んじる母とはことごとく一致しません(32歳/一般事務)
・職場での出会いは求めていなかったが、職場に良い人いないの? と同僚男性の情報を聞き出そうとしてきてうんざりした(38歳/一般事務)
・今の時代、結婚や出産は別にしなくてもいいものと私は思っているが、母親は「まともな人間ならできて当たり前」と思っており、私を見てガッカリしている(30歳/医療従事者)
・母は専業主婦やパートだったので、私が子どもを保育園に預けることに関して「かわいそう」と言い、衝突しました(35歳/教育サービス業)
・結婚をしない選択をしても自分次第で幸せになれると私は思っているが、母には結婚してほしいと言われている。さらに、出産や育児は女の幸せだと母は思っているので、考えが合わない(37歳/一般事務)
・趣味やセミナーなどでお金を使おうとすると「もったいない」と文句を言う。自分で働いたお金なのに関係ないじゃんと思う(37歳/一般事務)
・私も母も稼ぎが多いわけではないのに、毎週外食に誘われるなど、お金の感覚が違うと感じることが多々あります(31歳/販売サービス)
続々と出てくる母と娘のすれ違いエピソード。「仕事を頑張りたいという気持ちを理解してくれない」「結婚してほしいという押し付けがつらい」という声が多く寄せられました。
なかなか根深そうな母と娘の考え方のギャップですが、解消方法はあるのでしょうか?
Q.3 母とうまく付き合っていくために工夫していることはありますか?

最後に、母との考え方の違いを感じたことがある人・ない人双方に、母とうまく付き合っていくために工夫していることはあるか聞いてみました。
すると、考え方の違いを感じたことがある人は「工夫していることがある」が多数派で約7割。逆に、考え方の違いを感じたことがない人は「工夫していることはない」が約8割という結果に。
正反対の結果となりましたが、それぞれの工夫についても詳しく聞きました。
・実家を出て母と離れて暮らす。近くにいると揉めるだけなので、程々の距離感があった方がお互いのためだと思います。会社にも、実家のある地域以外に配属してくれとお願いしています(32歳/施工管理)
・実家には長居をしないようにするけど、LINEやイベントごとのプレゼントはするようにしている(37歳/一般事務)
・母には母の考え方があるので、仕事や結婚生活で不安や不満、悩みごとができたら一番に相談してアドバイスを聞くようにしています(28歳/一般事務)
・理解してもらえるかどうか分からないが、自分の考えを冷静に説明すること。一度では理解してもらえないので、母親の状態を見ながら、折々で話をしていく(39歳/福祉職)
・私は私なので言いなりにはならないけど、母のことも邪険にはしない(25歳/一般事務)
・お互いに相手の意見を尊重する。考えが合わないと思う前に、母は「そういう考え方もあるし、あなたの意見を尊重するわ」という姿勢で話を聞いてくれるし、私も同じように接している(29歳/教育関係事務職)
・お互いの悩みを話す時間をよく設けています。今はどのような状況なのか詳しく知ることで、相手の立場に立って物事を考え、発言できるようになるので(39歳/一般事務)
・まず母の話をよく聞き、そのあとで自分の考えを話すようにしています(26歳/販売業)
考え方の違いを感じたことがある人は、物理的に距離を置くといった意見がちらほら。そんな中、「意見が合わなくても、話す機会を減らさない」という工夫も多く見られました。
考え方の違いを感じたことがない人は、大半が「互いの意見を尊重しながら話す」という工夫を上げています。
また、「考えが合わなくても母であることには変わりがありませんので、付き合いが変わることはありません(38歳/倉庫業務)」との意見も。
近しい存在だからこそ、「分かり合いたい」と願ってしまう母と娘。分かり合える時にはその関係を大切に、分かり合えなくても落ち込まずに程よい距離感で、末永く付き合っていける工夫をしていきたいですね。
【調査概要】
●調査方法:20~39歳の女性へのWebアンケート(クラウドワークス)
●調査期間:2022年4月22日~2022年4月25日
●有効回答者数:100名
文/秋元祐香里(編集部)
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