アッシュ・ペー・フランス 小谷理絵さん/ジュエリー販売歴10年! この道一筋で仕事を続けてこれた理由とは?
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アッシュ・ペー・フランス ビジュー 表参道店 副店長
小谷 理絵さん
大学卒業後、アルバイトとして『アッシュ・ペー・フランス ビジュー』の販売スタッフに。25歳のとき正社員となり、表参道店に異動。同時に副店長に昇格し、現在に至る。
今回紹介するワーキングビューティーは、表参道ヒルズにある『アッシュ・ペー・フランス ビジュー』で、ジュエリー販売を手掛ける小谷理絵さん。今年32歳になる彼女は22歳から10年間、販売一筋でキャリアを積んでいる。そんな小谷さんのお仕事のやりがいや転機を伺った。
20代なら失敗してもやり直せる!
アルバイトからジュエリーの世界へ飛び込んだ
編集部:小谷さんは、アルバイトからキャリアをスタートさせていますね。
そうなんです。地元・北海道の大学を卒業してから、新宿店でアルバイトとして働きはじめました。もともと当社のブランドが好きで、アルバイト募集を見つけて応募したんです。地元で就職するという道もありましたが、「20代のうちに、興味があることには全て挑戦したい!」という気持ちが強くて。正社員ではなかったので少し不安はありましたが、「失敗してもやり直せる年齢だ」って、ポジティブに考えていましたね。
編集部:実際にジュエリーに関わる仕事をしてみて、どうですか?
大好きなジュエリーに囲まれて仕事ができるのは、やはり幸せなことです。また、当店はセレクトショップですが、ジュエリー一つ一つにデザイナーの制作意図だったり、バイヤーの想いだったりと、背景となる“ストーリー”があるんです。一方で、お客さまにもそれぞれの買う理由となる“ストーリー”があります。ただジュエリーを売るだけではなく、それぞれのストーリーを受け止めて、ジュエリーとお客さまをつなぐのが私の役目。共感していただいた結果、購入につながるのはとても嬉しいですし、やりがいを感じますね。最近は、マリッジリングなど、ブライダル関連のジュエリーやドレス販売も始まりました。結婚は一生に一度のもの。その大切な瞬間に携れるのも嬉しいです。
編集部:すごくステキなお仕事ですね! ちなみに、正社員になったきっかけは?
実は働き始めて3年経ったころに、「仕事を辞めたい」と思ったんです。販売の仕事に慣れ、「もうこの仕事でやれることは全てやった」という気になっていて。今振り返ると恥ずかしいんですけど(笑)。それで当時の店長とマネージャーに「辞めたいです」と伝えたんですが、返ってきたのは「小谷ちゃんにはもっとできることがある!」という言葉。二人とも忙しい中、何度も面談の時間を作って、私のキャリアについて真剣に考えてくれたんです。そして打診されたのが「表参道店への異動」でした。と同時に、正社員として、さらに副店長として新天地で頑張ってみないかと。信頼している店長とマネージャーが私のために一生懸命動いてくれた。素直に「期待に応えたい」と思いましたし、働き続ける覚悟もできました。
初出店の店舗立ち上げを経験
どんな場所でもファンは増やせる

編集部:店舗の異動に、副店長という新たな役割、そして正社員への登用。小谷さんにとって大きなターニングポイントになったのですね。
そうですね。副店長として、店長のサポート業務といった、販売以外の仕事が増えました。最近では顧客満足度を上げるための施策を考えたりと、どんどん仕事の幅が広がっていると感じます。また、表参道店に異動して間もなく、アッシュ・ペー・フランス ビジューが名古屋に初出店することが決まったんですが、そのときに新店舗立ち上げに参加できたのも、視点を高くするきっかけになりました。
編集部:初出店の店舗立ち上げでは、どのようなことをしたのですか?
これまで名古屋には店舗がなかったので、ブランドも知られていない中、まずは認知度を高めるために、約1年間、百貨店で定期的に催事を実施しました。2~3週間という短い期間だけ、臨時店舗をオープンするんです。私はその販売スタッフとして参加しました。
編集部:腕の見せ所ですね! 認知度が上がった実感はありましたか?
臨時の店舗のため、既存店舗のようにお店全体でブランドイメージを作り出すことができない難しい状況の中、「こんなお店があるのね」と興味を持っていただけるようになってきたときは嬉しかったですね。催事の度に何度も足を運んでくださるお客さまや、「上京ついでに来てみました」と、表参道店に来てくださった方もいて。自分の接客で、アッシュ・ペー・フランス ビジューのファンになってくださるお客さまが目に見えて増えていく実感が持てたのは、とても感動しましたし、自信にもつながりました。
編集部:きっと、小谷さんのブランドへの愛情がお客さまに伝わったのでしょうね。
そうだと嬉しいですね。この経験を通じ、どんな場所でもしっかりお客さまとコミュニケーションを取れば、ファンを増やしていけるということを学びました。そして、すでに内装や音楽など、ショップの雰囲気が出来上がっている表参道店がとても恵まれた環境だということにも気付きました。だからこそ、自分の接客次第でもっともっとファンを増やせるはずだとあらためて感じましたね。
栄養バランスのとれた朝食で
健康なカラダをキープ!
編集部:シフト勤務のお仕事だと、食事の時間が不規則になりがちですよね。何か気をつけていることはありますか?
朝食にアサイーを食べるようにしています。栄養価が高い、自然生まれのスーパーフードだと聞いたので。必須脂肪酸、ビタミン、カルシウムなどが豊富で、味も私好み! ヨーグルトと一緒に食べるのが習慣です。
編集部:あと、立ち仕事だと足がむくんでしまいそうに思うんですが、美脚をキープする秘訣を教えてください!
全然保ててないんです…(笑)。でも、毎日お風呂に必ず浸かって血流を良くし、1日のむくみはその日のうちにリセットするよう心掛けています。半身浴でゆっくりお風呂に入ると、気持ちもリラックスしますし、冷え性も大分良くなりました。本当は定期的に運動もしたいのですが、時間がなかなか取れず…。自宅で簡単に続けられる15分トレーニングの本を購入したので、やってみようと思っています。
編集部:小谷さんの美しさの理由が分かったところで、最後に今後の目標を教えてください。
上司である事業部長もそうなのですが、周囲にステキな女性が多いんです。いつも前向きに仕事に取り組み、スタッフ全員を思いやり、キラキラと輝いていて。いつか私もそんな女性になれるよう、目の前の仕事に一生懸命取り組みたいと思います!
質問に対し、言葉を選びながら、笑顔で丁寧に答えてくれた小谷さん。その人柄からも、お客さまから信頼されている理由がよく分かる。販売スタッフとなって10年が経つ今も尚、「ジュエリー一つ一つに込められたデザイナーの想いをお客さまにつなぐ仕事が大好き」と、笑顔で話してくれた。その姿は、天職に出会うのにアルバイトか正社員かは関係なく、信じた道を進むかどうかであることを体現しているように思えた。



取材・文/岩井愛佳 撮影/赤松洋太
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