キャリア選択に迷ったとき、どうする? 大胆な挑戦を成し遂げた女性4人に共通する「ワクワクする方へ」という指針

自分軸

自分で仕事や働き方を選べるようになった時代。選択肢が豊富だからこそ、「これでいいのかな」と不安になる人も多いはず。

そんなときこそ、Woman typeに登場する女性たちの選択からヒントを探してみてはいかがでしょうか。

今回紹介するのは、大胆なキャリアを選択をしてきた4人の女性たち。

「なぜその選択をしたんですか?」と聞くと、彼女たちはそろってこう答えました。

楽しそうだったから」「一番ワクワクしたから

自分の直感に従いキャリア選択してきた女性の言葉は、決断に悩むあなたの背中を押してくれるはずです。

1.30代でNYへの留学を決意【元ビリギャル・小林さやかさん】

小林さやかさん

最初に紹介するのは、有村架純さん主演で映画化もされた『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)のモデルとして一躍有名になった「ビリギャル」こと小林さやかさん。

今年34歳になった彼女は、現在コロンビア教育大学院に2年間の留学中。

インタビューでは、「30代になってガラリと環境を変えるのは勇気がいる」と葛藤した過去をのぞかせました。

小林さん

今持っているものを手放すのってすごく怖いし、そうやって新しい牌を手に入れたところで、役が揃ってアガれるとも限らない。だからみんな迷うんだと思う。

小林さん

そういう時、自分なりの選択基準があると迷いが少なくなります。私の選択基準は、常に「自分がワクワクできるかどうか」。

彼女の決断に至るまでの心境の変化や、出産時期を理由に留学を迷う小林さんの背中を押したパートナーの言葉について聞きました。

>>「手放さなければ、得られない」元ビリギャル・小林さやかが34歳で2年の留学を決断できた理由

2.大手企業を2年目で退職し、フローリストに【杉本すみれさん】

続いては、フローラルスタジオ『EPOCH Floral Studio』を運営する杉本すみれさん。

杉本すみれさん

杉本さんは大学卒業後、大手監査法人に入社。希望していた英語を使う仕事に就いたものの、「花を扱う仕事がしたい」という思いが芽生え、入社後1年で退職しました。

杉本さん

当時の私は、自分が組織の一員であることに違和感を抱いていました。

「この仕事は自分以外の人でもできる」と考えるとモヤモヤするし、ルーティン業務ばかりで刺激がなく、先のキャリアを考えてもワクワクしない。

そんな時にふと頭をよぎったのは、大学時代にオーストラリアへ留学した際に目にした光景でした。

杉本さん

自分だったらどんなビジネスができるだろう? と考えるうちに、どんどんワクワクしてきて

「私はお花がやりたいのかもしれない」という考えがぱっと浮かんできたら、あっという間に退職を決意していましたね。

安定を手放し、花について学ぶために専門学校に入学。2019年にフローリストとして見事独立した杉本さん。

「今の会社を辞めていいのだろうか」「安定を手放すのがこわい」と悩む人におすすめのインタビューです。

>>大手企業を新卒2年目で退職してフローラルスタジオを開業。「学生に戻る」選択で手にした“自分にしかできない仕事”

3.アイドルから未経験でエンジニアデビュー、そしてセールスへの道へ【五十嵐夏菜さん】

3人目は、“かなきゃん”の愛称で親しまれる五十嵐夏菜さん。

五十嵐夏菜さん

クラウド人事労務ソフトを提供するSmartHRでセールスとして働くかなきゃんさんの経歴は実にユニーク。アイドル、販売員、エンジニア……とさまざまな仕事に挑戦してきた過去を持ちます。

五十嵐さん

「大変そうなこと」があるところに、ワクワクは落ちていると思っているんですよね。

自分のできることとか、もう知っていることにはあまり興味がない。

五十嵐さん

だから、「大変そうなことはどこだ~?」って自分で探しにいく(笑)

そうすると、私のアンテナにびびっとくるような「ワクワクすること」が見つかります。大変そうでも、失敗しそうでも、常に大事にしたいのは「私にしかできない」こと。

過去にさまざまな経験を積んだ五十嵐さんが大切にする「できること、もう知っていること以外のワクワクを見つける」という考え方からは、きっと刺激をもらえるはず。

>>収入UPよりも、「今しかできないこと」をやりたい。SmartHRかなきゃん流・衝動重視のキャリア選択の効能【私のベストバランス】

4.NYの大学院へ進学【フリーランスエンジニア・高木里穂さん】

最後は、NY在住のフリーランスエンジニア・高木里穂さん。

高木里穂さん

新卒入社した大企業からベンチャーへ転職し、その後アメリカへの移住。女性向けWeb3コミュニティーをいち早く立ち上げ、2022年秋にはNYの大学院に進学……。

経歴を見ても、彼女のパワフルさは一目瞭然です。

高木さん

私も気付いたら、自分が得意でも好きでもないことを引き受けたり調べ出したり、「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」を優先してしまいがちです。

なので、意識的に「これは本当に自分のやりたいことなのか」と自分に問うようにしています。

高木さん

あとは、自分がやりたいことに集中できる環境を整えていくことも大切。
(中略)
そうやって意識的に自分が得意でやりたいことだけに集中できる環境を整えれば、あとは楽しさやワクワクを基準に動くだけ

大胆な選択をする際も、常に楽しさやワクワクを基準に動いてきた高木さんの言葉はどれもエネルギッシュ。決断に迷ったとき、きっと勇気をもらえます。

>>「ジェンダーバイアスを生む前に」女性向けWeb3コミュニティーを立ち上げ。NY在住エンジニアの面白さ優先のキャリア選択【高木里穂】

何かにチャレンジするきっかけは「ワクワクするから」で十分

今回紹介した4人の女性のキャリア選択に共通するのは、「ワクワクする気持ちに素直になった」こと。

何かにチャレンジするとき、立派な退職理由や志望動機を考える前に、どうすれば自分がワクワクしたり、楽しい気持ちになれるのかを考えると、本当にやりたかったことや、思いもよらなかった選択肢が見つかるかもしれません。

ぜひ4人の実体験を参考にしてみてくださいね。

文/関口まりの