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APR/2015

43名中男性はわずか2名! 少数派だからこそ気付けた「自分の役割」

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43名中男性はわずか2名! 少数派だからこそ気付けた「自分の役割」
さまざまな仕事で女性の積極活用が行われるようになり、女性の働き方は変わりつつある。とはいえ、まだまだ男性比率が高い職場が多かったり、職種によっては「男性の仕事」という世間のイメージが根強く残っていたりと、少数派であることに息苦しさを感じている人は多いもの。そんな人は逆に、女社会でマイノリティーとして働く男性の仕事観を覗いてみては? 紅一点ならぬ「白一点男子」の姿から、今の職場で前向きに働いていくためのヒントが見つかるかも!

43名中男性はわずか2名! 少数派だからこそ気付けた「自分の役割」
株式会社ランクアップ
ICT事業部
三原 伸さん(38歳)
広告代理店に約10年勤務した後、健康食品の通販会社にてメディアマネジメントを経験。2013年、現社に転職し、ネット事業の拡大に従事。主にマーケティングを担当し、数字の分析や新サービスの企画立案などに携わる

男性主導の前職から一転、
全てが“女性だらけ”な環境へ

パリッとしたスーツに爽やかな笑顔。化粧品の開発・製造を手掛ける株式会社ランクアップに勤務する三原伸さん。その清潔感ある装いと柔和な物腰は、化粧品会社に勤務する男性のイメージそのままだ。同社では社員43名のうち、男性社員はわずか2名のみ。扱う商品のターゲットは女性であり、一緒に働く仲間のほとんども女性という、まさに“女性だらけ”の環境だ。

前職では、健康食品を扱う通販会社にてメディアマネジメントを手掛けていた三原さん。当時のランクアップがインターネット分野での事業拡大を目指していた時期であったことから、転職を決意した。

「ネット事業を自分で構築していくような仕事がしたかったので、方向性がまさに合致していたんです。男性が1名しかいないと聞いても、迷いはありませんでした。とはいえ、女性が大半を占める環境は経験したことがなかったですし、それなりにやりにくさはあるのかな、とは思っていました」

前職の男女比は半々。女性とチームを組んだ際に、時には「男女間でぎくしゃくする場面もあった」と話す。しかし、女性だらけの職場に身を置いたことで、女性と一緒に働くことのイメージそのものが変わった。

「前職ではリーダーポジションを務めるのは男性で、常に男性主導。女性はアシスタント的存在だったので、何か意見を出しても最後は男性の意見が通ることが当たり前でした。そのような状況から転職し、初めて女性ならではの視点や考え方にきちんと触れるようになった。まさに目からウロコ状態でした(笑)」

中でも大きく違いを感じたのが、仕事の進め方だ。

「男性の場合は、プロジェクトを立ち上げる時点で、数字や売り上げなどの結果をまず考えてしまうもの。例えば新商品を作る際、どうしても利益率やリスクヘッジの視点から見てしまいがちです。ところが、女性の場合は『やってみたい』『こういうものを作りたいんだ』という気持ちの部分が起点となるケースが多い。解決方法は後からいくらでも探せるから、まずはプロジェクトを動かしてしまおうと、ひらめきや想いを原動力に、軽々と一歩を踏み出せる。それによって、今までにない新しい価値を生み出せるのだということを、この会社でつくづく実感しました」

ワーキングマザーと仕事を共にすることで、
仕事人間だった自分の働き方を見直せた

43名中男性はわずか2名! 少数派だからこそ気付けた「自分の役割」

入社前こそ、環境が大きく変わることへの不安もあったが、実際に働き始めてから「やりにくさを感じることはなかった」と三原さん。

「会社や商品に愛情を持って働いている人ばかりなので、目指す方向性は同じですし、熱意に溢れているんです。圧倒的に女性が多いからこそ、逆に異性として意識せず、仲間として対等に働けていると感じます」

ワーキングマザーが多い同社では、定時退社を推奨し、時間内にきちんと成果を出すことが求められる。そのような中に身を置いたことで、働き方についての考え方も大きく変化した。

「男性の場合、常に仕事が優先になりがち。オフのことは考えない人が多く、私もかつては『18時以降が第二の本番』という仕事人間でした。しかし、育児と両立している女性は子供のお迎えがあるので、残業など絶対にできない。メリハリをつけて働く人に囲まれているこの環境のおかげで、『オフも大事にするからこそ、業務時間中に集中して仕事ができるし、その結果として良い成果が出せる』と考えられるようになりました」

一方、商品に対する“感性”の部分においては、難しさを感じることも少なくない。

「これまで化粧品を使った経験がまるでないので、『モチモチ感』などの使用感がまったく分からないんですよ(笑)。他にも新商品の企画会議の時、他のメンバーが『パッケージがかわいい!』『これは売れる』と盛り上がっていても、『一体どのあたりがかわいいんだろう?』と……。肩身の狭さを感じることもありますが、そこについては全面的に周囲に頼ることにしています」

特殊な環境だからこそ
新たな発見と成長がある

笑顔を絶やさずに話す三原さんだが、「実は入社当初はクールぶったキャラだった」と振り返る。“よく笑う男性”に変わったきっかけは何だったのだろうか?

「当社の掲げる目標は『女性が幸せに生きる社会を創ること』であり、『そのためには働く自分たちも幸せになろう』という考え方があります。つまり、笑顔で楽しく仕事することが大前提。最初は格好付けようとしていましたが、『三原さん、笑顔が足りないんじゃないの?』と率直に突っ込まれるうち、自分も変わらなくてはダメだと思うようになりました」

「『自分も相手も楽しく、気持ち良く』を心掛けるようになってから、仕事がスムーズに進むようになった」と三原さんは振り返る。そうして周囲に馴染みつつも、一方では“少数派だからこその強み”も発見できた。

「当社の女性は想いの部分をすごく大事にします。気持ちを重視するあまり、時には結論が出ないまま会議が終わることも(笑)。そんな時、『ゴールを決めて結果を出す』という方向に持っていくのは、僕が得意なこと。女性メンバーから次々に出てくるアイデアを、結果を想定しながら形にしていきたいと思っています」

三原さんは「新たな発見と成長があるのは、この特殊な環境ならでは」と話す。共に働く女性の特性を理解し、その上で見えてきた少数派としての強みを発揮することで、新たな視野が広がっていくのだろう。

取材・文/上野真理子 撮影/吉永和志

連載『「白一点男子」の仕事観』の過去記事一覧はこちら

>> http://woman-type.jp/wt/feature/category/shiroittendanshiをクリック

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