01 AUG/2023

好きな服と似合う服、どっちを着るべき? 「白って200色あんねん」アン ミカの“褒められて好きになる”服選び

アン ミカのポジティブ相談室

悩んでいるのは、一生懸命生きてる証ーー。ポジティブ姉さんアン ミカが、働く女性のお悩みにズバリ回答していきます!

アン ミカさん

アン ミカさん

1972年生まれ。韓国出身大阪育ち。1993年 パリコレ初参加後、モデル・タレント、時には歌手として、テレビ・ラジオ・ドラマ・CM出演など幅広く活躍。「漢方養生指導士」「日本化粧品検定1級」「ジュエリーコーディネーター」など多数の資格を生かし、化粧品、洋服、ジュエリー等をプロデュース。ポジティブな生き方が共感を呼び、多くの世代から支持を得ている。韓国観光名誉広報大使、初代大阪観光大使も務める

相談:好きな服と似合う服、どっちを選ぶべき?

Pさん(26歳/サービス職)

パーソナルカラーと骨格診断を受けたら、自分が好きなファッションや色が似合わないという結果がでました。

似合わないとされているのに選ぶ気にもなれず、少しずつ似合うとされているファッションに切り替え、確かにしっくりくる感じはあり納得もしているのですが……。

時々「好きなファッションは他にあるんだよなぁ」と思うことがあります。

アン ミカさんの回答:褒められて好きになるお洋服を選んでみましょう!

ファッションは「好き」と「似合う」を近づけるとセンスが良くなります。

昔、私がパリでモデルのオーディションに全て落ちてしまった時、何がダメだったのかを現地のマネジャーに聞いたら、「あなたが着てきている白のTシャツが肌の色と合っていない」と言われました。

私はイエローベースなのに、ブルーベースの人が似合う白を着ていたんですね。

余談ですが、テレビ番組で発言し、SNSでもたくさんの方に話題にしていただいた「白って200色あんねん」というのも、その時のマネジャーさんに教わったことです(笑)

また、それと同時に、こんなアドバイスもいただきました。

「日本に帰ったら、カジュアルからエレガントまで、いろいろなジャンルのお洋服屋さんに入って試着をしなさい。

その際、一番すてきだと思う店員さんに声を掛け、『こういうシチュエーションで着る服を探しているので、似合うと思うものを出してほしい』とお願いし、その中から自分が好きなものを選ぶといい」

実際に言われた通りに服を選び、私はそこから自分のファッションを変えていきました。

こうやって服を選ぶと、自分の好みばかりに偏らずに済むんです。

自分の「好き」が強すぎると、どうしても同じようなお洋服に偏りませんか?

もちろん好きなものの中から似合う服を選ぶのもいいですし、せっかく着るなら自分が良いと思うものを着た方がいい。

でも、ワンシーズンに1着は、似合うものの中から好みの服を選んでみると、手持ちのお洋服の中に新しい空気が入り、コーデが途端に変化します!

似合うと言っていただける服をたまに取り入れることで、ぜひ周りの反応を楽しんでください。

「似合う!」
「いつもと違う雰囲気だけど、いい感じだね」

そうやって褒められた自分に自信を持ちながら、「好き」と「似合う」を近づけていけると楽しめると思います。

私はパーソナルカラーや骨格診断にこだわりすぎず、褒められて好きになる服を着るのがすてきだと思います。

あとは、自分にとっての心地よさも大切ですね。

例えば、骨格診断では襟がある服が似合うとされているし、たしかに周りから褒められるけど、自分は襟のある服が好きではなくて心地悪さを感じているのであれば、無理にその服を着なくていいと私は思います。

逆に、褒められることの方がうれしいのであれば、がまんしてでも襟のある服を着ればいい。

自分の「好き」と「似合う」と「心地良い」がちょうどいいところに落ちるお洋服を選べるといいですね。

ファッションはコミュニケーションツールであり、思いやりの一部

アンミカさん

流行に賛同しないとイケてないと思われるんじゃないか。そんな圧力を感じている人も中にはいるのかもしれません。

知識は使いようですから、知識が自分を助けてくれる時もあるけれど、知識があることによって自分の枠を狭めてしまうこともあります。

ただ、自分を「こうしなければいけない」という枠にはめるのは、とてももったいないと思うんです。

細胞も色を感知すると聞いたことがありますが、実際に自分の魂が喜ぶ色や柄の服というものがあると思っています。そういうものを着られるといいですよね。

あとは、メイクもそうですけど、ファッションはコミュニケーションのツールにもなります。

服を選ぶのは自分だし、1日の最初に自分のファッションを見るのも自分。でも、それ以外の時間、あなたのファッションを目にするのは他者ですよね。

つまり、ファッションの9割は人が見ているのです。そう考えれば、ファッションは思いやりの一部でもあります。

「雨の日は気分が晴れるように、明るい色の服を着よう」
「寒い日は視覚から温かい気持ちになれるように、ふわふわな素材の服を選ぼう」

そうやって他者を意識したファッションを選べば、そこからコミュニケーションが生まれます。そんな視点を持つと、ファッションをより楽しめると思いますよ。

取材・文/天野夏海 撮影/SHITOMICHI(SEPTEM)

書籍紹介

『Let’s Do アンミカ! アン ミカのポジティブ相談室』(講談社)

アンミカさん
悩んでいるのは、一生懸命生きてる証(あかし)。お悩みに深~く答えるアン ミカ、巻頭グラビアでモデルモード炸裂のアン ミカ、ポジティブ名言と愛の言霊で歌って踊るアンミカ、まるごとアン ミカマインドをインストール! あなたの人生を生き抜く「ネガ→ポジ」スイッチが手に入る!

>>詳細はこちら