職場で愛されるために打算は必要? 気遣いの裏に隠された働く女の思惑
すごく仕事ができる訳でも、特別かわいい訳でもないのに、なぜか職場のみんなから愛されてる人っていますよね。こういう人は、果たしてありのままのキャラクターで愛されているものなのでしょうか? そこで、今回は働く女性296人に「職場で愛されるための打算」について聞いてみました。
まずは「職場で愛されるために、打算でしていることはありますか?」と質問してみると、約4割の人が「ある」と答えました。では、実際にどのようなことをしているのでしょうか?
「いつもにこにこして話しかけやすい雰囲気を作っている」(30歳/一般事務)
「とにかく笑顔。オヤジギャグでも笑います」(22歳/社内SE)
「笑顔で挨拶。感じの良さをアピールする」(33歳/マーケティング)
【差し入れで気配り上手アピール】
「いつもお菓子を常備し、休憩時間に配ったりします」(28歳/営業)
「現場の作業員さんに休日出勤や長時間残業の時に必ず差し入れをする」(37歳/一般事務)
【偽りの私! 職場でのキャラ変】
「本当はシンプルが好きだけど、職場ではキラキラアイテムなどを適度に持ち、かわいいキャラで過ごしています」(37歳/技術関連職)
「バカぶる。あまり重要じゃない仕事の話の時はわざとぼけて笑われたりする」(25歳/医療・介護・福祉関連職)
「女性の同僚からライバル視されないように、料理下手だということにしている」(28歳/営業)
腹黒さが見える「これぞ打算!」というエピソードもあったものの、大多数を占めたのは周囲への気遣いとも取れる意見でした。身の周りにいる「お疲れ様です」と笑顔で差し入れをくれるあの人も、実は「愛されたい!」という思惑を胸に秘めているのかも?
職場で愛されるための努力が垣間見えましたが、そもそも職場で愛されるために打算は必要なのでしょうか?「職場で愛されるために、打算は必要だと感じますか?」と聞いてみると……。
なんと約7割の人が「はい」と回答! 先ほどの質問で「打算でしていることがある」人が約4割だったことを考えると、必要だと感じながらもなかなか実行できない不器用な人が多いようです。必要派、不必要派、それぞれの意見を聞いてみました。
「何事も愛されていた方が自分が動きやすい」(24歳/接客・販売)
「長く働いていくためには人間関係も大切だから」(26歳/調理)
「打算もコミュニケーション能力の一つだと思うため」(28歳/接客・販売)
「愛されていると何かが起きたとき、力になってもらえる」(25歳/一般事務)
【打算は不必要派】
「打算は、そのうち打算だとバレるため」(26歳/一般事務)
「ありのままの自分を好いてもらった方が長い目で見て楽だと思うから」(24歳/接客・販売)
「打算はいつか疲れて終わりがくる」(24歳/広報、IR)
必要派の意見を見てみると、打算は自分が仕事をしやすくするためのものと考える人が多く、不必要派は自分を偽ったり、無理をするものととらえる人が多い模様。「裏面のしたたかさは、人に伝わる」(39歳/ホテル、宿泊サービス)という意見もあるように、素の自分とのギャップが大きすぎるといやらしさが出てしまうのもたしか。でも人間関係を良くするためのちょっとしたテクニックと考えれば、そんなに悪いものではないのかも。「必要だと思うけど、行動に移せない……」そんな不器用さんは「常に笑顔を意識する」ことを心掛けてみてはいかがでしょうか?
【アンケート調査概要】
●調査方法:転職サイト『女の転職@type』の20代~30代女性会員およびWebマガジン『Woman type』サイト読者へのWebアンケート
●調査期間:2014年8月20日~25日
●有効回答者数:296名
取材・文/小方七海
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