【仕事論】4人の人気俳優が、良い仕事をするために「捨てたもの」津田健次郎・永山瑛太・三浦翔平・松山ケンイチインタビュー

津田健次郎・永山瑛太・三浦翔平・松山ケンイチインタビュー

やるべきことに追われ、本当にやりたいことには手を付けられない。

そんな目まぐるしく過ぎる日々にモヤモヤする時は、がむしゃらにこなしていくのもいいけれど、「守るものと捨てるもの」を取捨選択する視点も大切です。

そこで今回は、4人の人気俳優のインタビュー記事から、良い仕事をするために「あえて“捨てる”と決めたもの」をピックアップしてご紹介します!

津田健次郎:いい芝居を追求するために捨てた、経験への甘え

津田健次郎さん

どこかで使った勝ちパターンを再利用したり、どんな事案も得意なやり方で片づけたりすることを「要領が良くなった」「成長した」と捉えることもあるはず。

しかし、津田健次郎さんはどこまでもストイックでした。

津田さん

僕も自分の培ってきた経験や技術に甘えて、楽をしてしまいたくなる瞬間はあります。

でもそのたびにどんどん自分が汚れていくのを感じて、揺り戻しが来てヘコむんですよね。

だから、甘えたくなるときほど自分に厳しくありたいとは思います。

そう言い切ってから、少し照れくさくなったのか「まあ、やっちゃうときはやっちゃいますけどね」と謙遜する。

その目尻のシワが美しくて、妥協なく突きつめてきた人生が刻み込まれているように見えた。

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永山瑛太「自分が世間にどう見られているか、余計なプライドは捨てた」

イメージ

若い頃は、自分自身の見られ方を気にしたり、そのために作品選びにこだわったりもしたという永山瑛太さん。

そんな時期を経て、「今はあまり自分が世間にどう見られているかを気にしなくなった」と視界は晴れやかだ。

永山さん

それよりも今は、求められていることに対してシンプルに応えていこうと思っているんですね。


例えば何かちょっととがったことや自分のイメージと違うことを提示されたとする。そのときに「ちょっとそれはやりすぎなんじゃないですか」と意見することも可能は可能なんです。

でもそうすると、なんとなく良い感じにまとまったものしか生まれない。それだと面白くないし、ものづくりをしていても気持ち良くないんです。

永山さん

であれば、未知のものにも思い切って乗っかってみた方がいい

そして、そこでどんなリアクションが世間で生まれたとしても、それも含めて面白がればいい。

今はそんなやり方で仕事をしています。

続きを読む>>芸歴20年超、永山瑛太の存在感はなぜ高まり続けるのか「余計なプライドは捨てた」

三浦翔平「全員から肯定されなきゃ」を捨てた

三浦翔平さん

俳優として長く演技に向き合い、多くの作品に携わってきた三浦翔平さん。

「作品が世間にどう受け取られるかは、あまり気にしない」と笑顔を浮かべる理由とは?

三浦さん

もちろん作品を肯定された方がうれしいけど、中には否定的な意見もあって当然。

それをいちいち気にしていたら、思いっきり仕事に取り組めないじゃないですか。

三浦さん

周囲の反応を気にして、プロとして最大のパフォーマンスが発揮できなかったらもったいない。

自分にとって全力を尽くしたと思えたらそれで十分。なにも「全員から肯定されなきゃ」って考える必要はないんじゃないかな。

続きを読む>>三浦翔平が“自分軸”の努力にこだわる理由「100%で仕事に打ち込んだら、世間の評価は気にしない」

松山ケンイチ「仕事には全身全霊で取り組むこと」を捨てた

松山ケンイチ

シリアスな役からコミカルな役までこなす守備範囲の広さに定評があり、話題作への出演が絶えない俳優・松山ケンイチさん。

若い頃は「一つ一つの仕事に、全身全霊で挑んでいました」と小さく笑うが、今は逆に、「全身全霊でやらないこと」を大切にしているという。なぜ仕事に対するスタンスを、180度変えたのだろうか?

松山さん

長らく演じる仕事に100%の力を注ぐスタンスでやってきて、ずっと力みがあったんです。

それが原因で仕事を楽しめなかったり、自分の表現をうまく伝えられなかったりすることも多かった。だから、もっと楽に考えようと。

松山さん

面白いのが、俳優業に100%力を注がなくなったことで、以前よりも芝居を褒めていただけるようになったんです。

役者以外の世界が広がったことで、周囲に目を向ける余裕が生まれて、芝居の幅も広がったのかもしれません。

100%の力で仕事に取り組むことが100%のパフォーマンスに結び付くわけではない。これは僕にとって大きな発見でした。

続きを読む>>「仕事はあえて全身全霊でやらない」松山ケンイチの価値観が180度変わった理由

文/Woman type編集部