【漫画】へりくだる自分が嫌い、自信がない…もしかして私、「謙遜さん」? セルフ診断15のチェックリストと対処法

仕事で結果を出しているにも関わらず、褒められても素直に喜べない……。

そんな自分を「過小評価」してしまう人は、実は「謙遜さん」かもしれない。

「謙遜さん」とは、社会的に成功しているのに自信が持てず、周りに評価されても「自分の能力のなさがいつかバレるのではないか」と怖れてしまう「インポスター症候群」の症状をベースにした、自己肯定できない人のこと。

そこで今回は、「謙遜さん」の生きづらさを解消する方法が書かれた『「どうせ私なんて……」がなくなる 「謙遜さん」の本』(飛鳥新社)を一部抜粋して紹介しよう。

まずは自分が当てはまるかどうかチェックして、対処法を知ることで、グンと生きやすさが増すはず。

「謙遜さん」を卒業して、自分を大切にできる未来を手に入れよう!

「謙遜さん」ページ1
「謙遜さん」ページ2
「謙遜さん」ページ3
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漫画の中の「私」は典型的な“謙遜さん”

あなたは今日、自分を何回ほめましたか?

「あれ、1回もほめてないな」と思ったでしょうか。それとも「自分をほめるなんて、とんでもない」と感じたでしょうか。

ああ、もっと自分を認めてあげられたらなあ……。

もしそう思ったなら、あなたは「謙遜さん」かもしれません。

冒頭のマンガの落ち込んでいる「私」は典型的な謙遜さんです。

謙遜さんとは、自分を低く見積もって、必要以上にへりくだってしまう人。いつも他人を優先して、自分はあと回しにしてしまう人。自分の嫌なところやダメなところならいくらでも挙げられるのに、いい面や好きな部分はほとんど思い浮かばない。そんな人を指します。

私って「謙遜さん」? チェックリスト

「もしかして私も……?」そんな気がしてきた人は、下記のリストから、自分に当てはまるものにチェックをつけてみてください!

仕事との距離感を語る江口さん

□いつも周囲の評価が気になる
□ 周りから期待されるとプレッシャーを感じる
□ 気がつけば人を優先し、自分のことをあと回しにしている
□ 周りの状況に影響されやすいタイプだと思う
□ 自分の成功や努力なんて大したことはないと思う
□ 「自分なんて」が口癖になっている
□ 人からほめられたときに反射的に否定することが多い
□ 人と意見交換をする場面で、自信をもって意見を主張できない
□ 自分の強みや得意なことを挙げるのが苦手
□ 小さなミスも含め、物事がうまくいかないのは自分のせいと考えがち
□ どちらかというと、失敗したほうに目が向きやすい
□ 目標を達成するための努力が足りないと感じている
□ 小さな進歩や変化では満足できず、もっとがんばらないとと思う
□「 すぐに結果を出さなければ」と考えるタイプだ
□ 自分の努力や能力を客観的に評価するのはむずかしい

「考え方」や事実の「とらえ方」を変えれば心は大きく変わる

謙遜さん

どうでしたか? いくつチェックがついたでしょうか。ひとつでも当てはまったら、あなたは謙遜さんだといっていいでしょう。

ただし、「やっぱり……」とため息をつかないでくださいね。

謙遜自体は、決して悪いものではありません。むしろ、調和のとれた人間関係を築くうえで大切な行為です。

でも必要以上に謙遜しすぎると、さまざまな問題が起こってきます。

たとえば、いつも人に気を使っているのに、なぜか自分は人から見下されたり、ないがしろにされたり、あるいは、「自分なんて」と自己卑下してしまったり……。

しかしそんな方たちも、カウンセリングや心理療法をとおして、どんどん自信を取り戻していかれます。

自分自身や置かれた状況をみつめ直すうちに、自分の中に大きな変化が起きる。つまり、「考え方」や事実の「とらえ方」を変えれば、同じ状況でも心のありようは大きく変わるのです

著者が実践した3つのポイント

謙遜さん

書籍では、著者である医師の田中遥さんも、自身が「謙遜さん」であることに傷つき、自信を失ってしまったエピソードが書かれています。

その中で、田中さんが自信を取り戻すために実践した3つのポイントを抜粋して紹介します。

①行動を変えること

一つ目が、行動を変えることです。そのために読書量を増やしました。

というのも、私たちが抱く悩みのほとんどは過去の偉人も悩み、すでに解決したものであり、その解決策が本の中にあるからです。

本で得た学びを行動に移していくと、自分を否定する気持ちがあきらかに減っていきました。

このときの学びで大きかったのは、行動の大切さです。

人がつらいのは「行動できないとき」です。うまくやろうとすることだけを考えているときは、たいてい行動できていません。

しかし、たとえ失敗しても行動すれば、経験値が上がり実力もついてきます

逆にいえば、一定量の行動をしないと能力の向上にはつながりません。頭で考えてばかりいるときこそ、まずは手当たり次第に動きはじめたほうがいいのだと、このときに学びました。

行動しはじめると不安も減り、気持ちも軽くなっていきました。

②他人の評価から自由になること

次に取り組んだのが、他人の評価から自由になることです。

当時、私に直接、批判や批難が届いていたわけではありません。しかし、「人からなにかいわれているかもしれない」「人から批判されたくない」とつい考えてしまい、自己否定につながっていました。

ですから、こう考えたのです。

他人の感情や評価は自分にはコントロールできない。自分が満たされていたら人の批判はしないので、他者を否定する人には、その人自身の現状がうまくいっていないという背景もある、と。

このとき、助けになったのが野球監督の野村克也氏が語っていた言葉、「三流は無視、二流は称賛、一流は批難」です。

これは「三流の人は無視され、二流の人は称賛される。一流の人は突き抜けているため、人から批難を受ける」といった意味ですが、「もし批難されたとしても、それは一流の証拠だ」と考えるようにしたのです。

これらの視点をもった結果、私は次第に、他者の視点を気にせず行動できるようになっていきました。

③プライベートの時間を大切にすること

最後に意識したのが、プライベートの時間を大切にすることです。

仕事では、常に結果を出す必要があります。ですから、結果が出ないときは批難されたり叱られたり、評価が落ちたりします。

しかし、それはあくまでも仕事の結果に対するフィードバック。人格全体を否定されているわけではありません。

そのバランス感覚をもつためにもプライベートと仕事を切り分け、好きなことをしたり、リラックスしたりする自分の時間を常にとるよう意識したのです。

これらの対策に取り組み続けたところ、少しずつ自分をほめられるようになっていきました。

書籍では、私や患者さんが実践したテクニックも交えて、日常で取り組んでいけるさまざまな方法をお伝えしています。ぜひ手に取ってみてくださいね。

書籍情報

「どうせ私なんて‥‥‥」がなくなる「謙遜さん」の本(飛鳥新社)

「謙遜さん」の本

「人から褒められても素直に喜べない」「失敗をするのが怖い」「『私なんか』が口ぐせ」

そんなあなたは”謙遜さん”かも!?

本書では、エマ・ワトソンやマーガレット・サッチャー、ミシェル・オバマも公言している「インポスター症候群」を「謙遜さん」と表現し、その気質がある方も含めて、医師が徹底解説。

日本人の4人に1人と言われている「謙遜さん」が今すぐラクになるテクニックを大公開します。

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著者プロフィール
医療法人ベスリ会理事長・ベスリクリニック院長・心療内科医・産業医
田中 遥さん

福島県立会津高等学校、東京慈恵会医科大学医学部卒業。ベスリクリニック、ベスリTMS横浜醫院にて勤務。医師、産業医としてビジネスパーソンのメンタルヘルスに従事。単に病気がよくなる医療ではなく、どのように生きるかを追求する医療を目指している
保健師・看護師
加藤紘織さん

1996年、茨城県古河市生まれ。高校卒業後、家族が病気を患い入院したことをきっかけに、人々の健康を支える看護師を志す。また保健師の資格を取得。現在、ベスリTMS横浜醫院にて、保健師、看護師として勤務。睡眠外来、PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)などのケアに従事している。