
【佐藤栞里 柏木由紀 仲里依紗 内田真礼】人気者たちに学ぶ「苦手・不安」を武器に変える仕事術
「緊張しいで人前に出るのが苦手」「この仕事、向いてないかも……」。仕事で感じるネガティブな感情は、前に進む足を止めてしまうもの。
でも、もしその「苦手」や「不安」を、自分だけの「武器」に変えられたとしたら?
そこで本記事では、過去にWoman typeに登場した、第一線で活躍する女性4名のインタビュー記事をご紹介します。
佐藤栞里さん、柏木由紀さん、仲里依紗さん、内田真礼さん。今をときめく彼女たちにも、実は仕事の「苦手」や「不安」に向き合ってきた過去がありました。
彼女たちは、なぜそのネガティブな感情を「武器」に変えられたのでしょうか。弱ささえも強さに変える、しなやかな仕事術を学んでみましょう。
佐藤栞里:「緊張しい」だからこそ、準備をしっかりする

20年以上のキャリアを持ちながらも「どの現場でもずっと緊張している」と語る佐藤栞里さん。かつてはコンプレックスだったというその性格を、彼女はひたきな「準備」で乗り越えてきました。
実は仕事の前後に「予習・復習ノート」をつける習慣があり、テレビ出演が増え始めた頃から欠かさず付けていてその数はすでに15冊を超えるそう。
緊張するからこそ、準備をしっかりする。その準備が、自信につながることもあります。
この緊張感が、お仕事を成功に導いてくれたこともたくさんあるので、この気持ちも大事にしながら、努力していきたいなって思っています。
20代の頃は緊張しない自分に憧れていましたけど、最近は、緊張する現場があることって、すごくありがたい環境なんだなと思えるまでになりました。
柏木由紀:「いつでも辞めていい」。完璧を目指さないから、17年続けられた

歴代最長となる17年間、AKB48として走り続けた柏木由紀さん。
周囲が卒業していく中で感じたプレッシャーを乗り越え、自分の意志でアイドルを「やり切った」彼女の哲学は意外なものでした。
それは「完璧を目指さない」こと、そして「嫌だったらいつでも辞めてやる」という心の余白を持つこと。100点満点を目指さないからこそ、心の浮き沈みに左右されず、大好きな仕事を長く続けることができたのです。
いつも真面目に、完璧にやろうとすると、うまくいかないときにどうしても苦しくなってしまうと思うんです。常に100点をとる働き方を目指してしまうと、ほとんどの人は長続きしません。
私の場合は、「頑張るときはすごく頑張って120点をとる」けど、普段は「70~80点くらいで、及第点をとれればいいか」くらいの考え方で仕事をしていて。
そういうちょっとした気持ちのゆとりを持っていたから、メンタルの浮き沈みに左右されずに長く仕事を続けてこられたのかなと思うんですよね。
仲里依紗:「やれば終わる」。苦手な仕事も自信に変える、最強ギャルマインド

「私には絶対ムリ!」と思うような役柄にも果敢に挑み、見事に演じきる仲里依紗さん。その原動力は「まずは打席に立ってみる」という、シンプルでパワフルなギャルマインドにありました。
「どんな仕事でもやれば終わるし、やらなきゃ終わらない」。苦手な仕事も、乗り越えれば「マジでかっこいいじゃん!」という自信に変わる。その成功体験が、彼女をさらに強くしています。
やりたくない仕事や、大きな壁を前に尻込みしてしまいそうな時、彼女のマインドが私たちの背中を強く押してくれます。
もちろん『キツイな』って思う仕事はありますよ。やりながらつらい、もうやりたくないと思っているときもあります。でも、やります。とにかくやるんです。
だって、どんな仕事でもやれば終わるし、やらなきゃ終わらないですから。
最初に嫌だと思っていた仕事でも、乗り越えたら自分に自信がつくと思うんですよね。
乗り越えた自分、マジでかっこいいじゃん!って。これができたなら敵なしだって思えるんですよ。
内田真礼:夢が消えた暗闇で見つけた、「道は一つじゃない」という強さ

声優・アーティストとして走り続けてきた内田真礼さんを襲った、コロナ禍でのライブ中止という逆境。「目の前が真っ暗になった」というほどの絶望の中で、彼女は新たな強さを見つけ出します。
それは、「道は一つじゃない」という、しなやかな思考。
一つの道が閉ざされても、幸せに至るルートは他にもある。そんなこだわりを手放したことで、彼女はより柔軟で折れない心を手に入れました。
きつかったですが、「道は一つじゃない」と思考を切り替えられたのが大きかったと思います。最終的に幸せであれば、どんな道のりでもいいのではないかなと、少しずつ思えるようになって。
それまでの私は、「ライブの時は赤いネイルじゃなきゃダメ」というように、願掛けのようなものがすごく多かったんです。ですが、その経験を経て「いやいや、大丈夫」と、こだわりを一つずつ手放せるようになったことで、すごく柔軟になれた気がします。
人生の節目でいろいろな経験をしたことで、少しだけ強くなれたのかもしれません。