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JAN/2016

日本には男性への差別がある!? 北欧女子に聞く、日本の女性の不思議

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日本で生まれ育ち、ずっと暮らしていると、今の生活は当たり前だと思ってしまいがち。でも外国人から見ると、私たちの当たり前は驚きに変わる。

そんな事実を再確認させてくれるのが、エッセイ漫画『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』だ。著者は、日本が大好きなスウェーデン出身の漫画家オーサ・イェークストロムさん。日本で生活する中で起きた出来事や感じたことを、自身のブログ『北欧女子が見つけた日本の不思議』で愛を込めて紹介している。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議
(C)オーサ・イェークストロム/KADOKAWA

オーサさんに、日本の女性はどのように映っているのだろう? “日本の女性の不思議”について聞いてみた。

不思議1:男性への差別?

「スウェーデンは男女平等な社会ですが、女性への差別だけに厳しいのではなく、男性に対しての差別にも問題があるんじゃないかと考えます。例えば、テーブルや椅子などの重いものを片付けるとき、日本では男性だけがやることにびっくりしました。スウェーデンではこういうことは男性への差別だと思う人もいるので、あまりないです。まあ、スウェーデン人の考え方はちょっと極端ですけどね……」

不思議2:仕事が忙しいから家族が作れない?

「日本ではキャリアを大事にして、家族を作らない女性がいますよね。たぶん昔は少なかったのだと思いますが、最近のトレンドとして面白いなと思います。もちろんスウェーデンにも結婚していない人や子どもをつくらない人はいますが、福祉が充実しているので、仕事が忙しいから家族が作れないということはあまりないです。

日本と同じように、スウェーデンでもまだまだ女性の方が家庭や子育てに責任を負うことが多いですが、仕事と子育てと家庭、全部の責任を1人で取るのは無理ですよね。日本の女性はもっと楽をしてもいいんじゃないかと思います」

不思議3:寝なくても大丈夫?

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議
(C)オーサ・イェークストロム/KADOKAWA
「これは女性だけではなくて男性もですけど、すごいです。びっくりします! 私は睡眠時間は8時間が理想で、少ないと何も集中できなくなってしまいます。でも、日本には4時間とか6時間で平気な人が多い気がします。もちろん人それぞれですけど、一般的にスウェーデン人はもっと寝ますね。

日本人は夜寝る時間が少ない分、電車の中とかでちょっとだけ寝たりして、再チャージしているように思います。電車で寝ている人を最初に見たときは、どうやって自分の降りたい駅で起きるんだろうと不思議でした。でも、みんなアラームがあるかのようにぴんっと起きますね(笑)」

不思議4:専業主婦が多い?

「スウェーデンでは専業主婦は珍しいです。育児休暇などの制度が整っているので両立がしやすいですし、物価が高いので夫の給料だけだと生活が苦しくなってしまいます。それに、もしお金がたくさんあったとしても、スウェーデンの女性は働きたい気持ちが強い人が多いです。ずっと家にいるとつまらなくなってしまいますからね。

ただ正直に言うと、日本の会社は勤務時間が長いので、日本の会社で働くよりは専業主婦の方がいいかもしれないなと思います(笑)。でも、実は専業主婦はとても大変ですよね。私はずっと家にいたら『マンガを描く自由な時間だ!』と考えてしまいますが、本当は料理とか掃除をやらなければいけないから忙しいです」

不思議5:旦那さんの収入にだけ頼ることが安全だと思っている?

「日本の女性の中には旦那さんの稼いだお金で生活することを理想だと思っている人もいますけど、スウェーデン人の女性は逆に自分のお金があることが安全だと考えます。例えば、夫が会社をクビになってしまったりとか、浮気をされて実は離婚したいと思っているけど、お金の理由でできないのは、あまりよくないかもしれませんね。専業主婦になって夫の給料に頼ってしまうのは、あまり独立的ではないように見えます」

日本の女性はかっこいい!

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議
(C)オーサ・イェークストロム/KADOKAWA
スウェーデンといえば、女性の就業率が80%を超え、世界的にも女性の社会進出が進んでいることで有名な国。そういう国から日本に来たオーサさんから見ると、女性の仕事観について不思議に思うことは多いようだ。

だが、こうした現状を変えていくために行動する日本人女性の姿を、オーサさんは「かっこいい!」と話してくれた。

「最近、働く時間が長いことに悩んでいた日本人の女性の友達が、会社と交渉して16時に帰れるようになりました。それはすごく勇気がいることだったと思います。あとはフリーランスの活動をやっている女性の友達もいます。フリーランスの生活には大変なことも多いから、これも勇気がいることです。来日前は、日本人女性はとってもフェミニンだなあという印象を持っていましたが、今はかっこいいとか、強いとか、そういう印象になりました。日本の女性はかっこいいです!」

周囲に迷惑を掛けたくない、うるさいことは言いたくない……。行動に移すことは怖いけれど、勇気を出して踏み出したその行動は、視点を変えれば「かっこいい」に変わる。自分の“当たり前”の外にある考え方を知ることが、一歩を踏み出すきっかけになりそうだ。

 オーサ・イェークストロムさん

漫画家
オーサ・イェークストロムさん

スウェーデン出身。子どものころ、アニメ『セーラームーン』と漫画『犬夜叉』を知って漫画家になることを決意。スウェーデンでイラストレーター・漫画家として活動後、2011年に東京へ移り住む。 好きな食べ物はラーメン。一番好きなアニメは『少女革命ウテナ』、一番好きな漫画は『ナナ』
ブログ:http://ameblo.jp/hokuoujoshi/
Twitter:@hokuoujoshi

 北欧女子オーサが見つけた日本の不思議

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議

日本のアニメと漫画に感動し、北欧スウェーデンからやってきて3年目。ちょっとオタクなスウェーデン人漫画家が自ら描く、日本への愛にあふれた驚き&爆笑のコミックエッセイ
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取材・文/天野夏海(編集部)

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