01 MAR/2018

“国宝級イケメン” 高杉真宙が年上女性の魅力を語る――「恋に年齢は関係ない。お互い支え合える関係が理想」

2018年ブレイク俳優の筆頭株として名前を挙げられる高杉真宙さん。主演映画が続々控えるなど、その勢いはブレーキ知らず。

そんな高杉さんの最新出演映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』が、2018年3月3日(土)より公開される。本作で高杉さんは、主人公・糸真(黒島結菜)が出会うゆるふわ系モテ男子・桜井和央を演じた。

高杉真宙

高杉 真宙(たかすぎ・まひろ)
1996年7月4日生まれ。福岡県出身。10年、映画『半次郎』で映画デビュー。12年、『カルテット!』で映画初主演。14年、主演映画『ぼんとリンちゃん』で第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。17年は『PとJK』『ReLIFE リライフ』『トリガール!』『散歩する侵略者』など話題作に多数出演する他、『想影』『逆光の頃』では主演を務め、第9回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞。18年は『世界でいちばん長い写真』『虹色デイズ』、『ギャングース』など主演作が待機している

今、女性たちの視線を惹きつけてやまない高杉さんの等身大の言葉は、仕事に、恋に、ちょっと臆病になってしまっている私たちに勇気を与えてくれるものばかりだ。

自分の世界を広げてくれる年上女性はすごく魅力的です

本作では、高杉さん演じる和央と、ある年上の女性との恋愛模様が描かれる。実は、高杉さんの初恋も、年上女性だったのだとか。

「幼稚園の頃なんですけど、近所に10歳くらい年上のお姉さんがいて、よく遊んでもらっていました。実はその人が、僕の初恋の相手。今回、和央を演じるにあたって、『そう言えば僕も!』って久しぶりに思い出して。でも、僕の場合は自分が幼な過ぎましたから、想いを伝えるとかそういうのはまったくなく、淡い想い出のまま終わりました(笑)」

高杉真宙

「10歳年下の男子との恋愛」なんて、ちょっとハードルが高いようにも思えるけれど、高杉さんは「年齢は気にしない。年上の女性はすごく素敵です」と、思わず頭を撫でたくなるような甘い笑顔を浮かべる。

「僕が相手にしてもらえるかどうかは別ですが、自分が知らないことをいろいろ知っている年上の女性はすごくカッコいいなって思います。でも、どっちかが片方に頼り切る関係じゃなくて、お互い支えあえるような関係が理想ですね」

休みの日はゲーム三昧。インドアな休日が落ち着く

高杉さん演じる和央は、校内でもトップクラスの人気者。ゆるふわ系モテ男子として、全校生徒から熱い視線を浴びる存在だ。

高杉真宙

「僕は和央とは正反対。高校の頃も全然モテた記憶がないんですよね……。根っからのインドア派なので、休日はもっぱら家でゲーム。今年のバレンタインに僕が何をしていたかというと、やっぱり家に引きこもって1日中ゲーム三昧。食事も全部出前で済ませて。それくらい地味な毎日を送っています(笑)」

「目立つことはそんなに好きじゃない」という高杉さんは、皆をひっぱっていくようなリーダータイプではないと語る。

高杉真宙

「目立つ子の周りにいて、後をついていくようなタイプの高校生だったと思います」

何かを好きになる気持ちが、人生を色づかせる

タイトルの「プリンシパル」とは、バレエ用語で主役のダンサーを意味する。ステージの中央でスポットライトを浴びて踊れる人間なんて、ごくひと握り。多くの人が、自分はコール・ド・バレエ(群舞)の一人だと思って、日々を生きている。

「僕も自分がプリンシパルと言われてもまったくピンと来ない。『ドラクエ』で例えるなら、村人Bくらいの存在だと思っています(笑)」

その場が一瞬で華やぐような端正な目鼻立ちを備えながら、高杉さんは屈託なくそう言った。

「でも、そうやって下を向いて生きるより、せっかくならプリンシパルのような気持ちを持って顔を上げて生きていった方が、きっと毎日がもっと楽しくなると思います。そのために大事なのは、何かを好きになること。それは映画のような恋でもいいし、まったく違うものでもいい。何かを好きになることで、また1つ自分の感覚に違う色が加わるのかなと思います」

高杉真宙
高杉真宙

何かを好きになった瞬間、今まで見過ごしていた景色が、とても色鮮やかに見えることがある。そうやって自分で自分の人生に彩りを加えていくことが大切なのだと、高杉さんは語る。

「僕が今一番好きなものは、やっぱり仕事。仕事を通じて自分が変化していくのが楽しくて仕方ないんです。今の僕にとって、仕事とは人生の柱。もちろん仕事だけじゃなくて、趣味でも何でもいいので、何かひとつ胸を張って好きだと言えるものがあったらいいのかなという気がします」

現在21歳の高杉さん。活動の幅も広がり、多彩な経験を積む中で、仕事への情熱はますます膨らんでいる。

「今の目標は、また一緒に仕事がしたいなと思っていただける人になることです。そのために僕がやらなければいけないのは、まっすぐに、真摯に、役に向かっていくこと。今の僕にできることはそれだけ。常に100%の力で期待に応えられる人でいられればと思います」

にこやかに答える高杉さんの目に、真剣な光が宿った。それは、自分の進むべき道を決めた職業人の顔だ。

高杉真宙

「あとは人間性を磨くことですね。決して驕ることなく、いつまでも今の気持ちを忘れずに、一つ一つの仕事に向き合っていきたいです」

恋愛に年齢が関係ないように、仕事だって年齢は関係ない。尊敬できる相手は、年上年下に限らず、たくさんいる。自分のやるべきことに100%の力で応えるという高杉さんの仕事論に、すっと背筋の伸びる想いがした。

高杉真宙

取材・文/横川良明 撮影/赤松洋太


作品情報
映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』

原作:いくえみ綾
監督:篠原哲雄
脚本:持地佑季子
(C) 2018映画「プリンシパル」製作委員会 (C) いくえみ綾/集英社
http://principal-movie.jp/